IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
債券購入の手引き 7 >> 格付け会社の特徴 |
日本企業の場合には、この4社の他では、まれに、外国系第3位のフィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)が使用されます。
日本国内の最も財務内容の優れた企業を最上位AAAとして、そこからの比較感でレーティングをするため、現状では外国系よりも甘い結果となっていると考えられます。
業界二番手が顧客である企業からの需要を掘り起こすためには、格付けは甘く付けざるをえず、結果としてこの表中4社の中では、最も格付けが甘くなっています。 また、世間の推測ですが、生命保険会社自体が債券を大量保有している関係上、厳しい格付けをすれば、保有債券の時価評価が下がり、生命保険会社にとってデメリットとなることを考慮しているとも言われています。真偽のほどは不明です。
S&P社はソブリン・シーリングを採用しています。これは、その国の中の企業の格付けの上限をその国の国債の格付けとする考え方です。このため、個別企業の財務内容が抜群に良くても、その国の格付けが低ければ、S&P社の格付けは低いものになります。 |
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