新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
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プロデュース(6263 JASDAQ)

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セクター:機械
業績は製品の競争力次第、大きく伸びる可能性は秘めている
 特殊な用途で使用する機器の開発・製造・販売事業であり、足元の業績は新商品の開発に成功したことから、急激に拡大している。しかし、今後の業績についても、新製品の開発状況次第であり、現時点では、足元の伸び率ほどの水準で今後も伸び続けるという保証は無い。

 業績が急拡大しているとはいえ、前期実績EPS約4,200円に対して、想定公募価格44万円はPER約100倍と非常に高く設定されている。今期以降の更なる業績の伸びも公募価格には十分に織り込まれていると考えられ、公募価格に割安感は無い。(11.25修正)

事業概要
液体へ立体形状に固形物を塗布する技術を活用した製品の製造・販売
 当社は工作機器メーカーの制御設計の業務委託から事業を開始し、製造装置の一括受注を行うこと等によって事業を拡大してきた。現在の事業区分は、液体に任意の固形物を付着させる技術である「3Dアプリケーション」の技術に基づいて、主に6種類の要素技術を用いた装置の開発・製造・販売を行う、「3Dアプリケーション事業」、電子デバイス等の部品を一回で多機能の分析や絶対値の評価等ができる検査装置等の開発・製造・販売を行う「ファンクションアナライズ事業」、ユーザーのここのニーズに合わせて開発・設計・製作までを一貫した装置の開発・製造・販売を行うことを中心とした「カスタマイズ事業」から構成されている。

 当社が「3Dアプリケーション」の技術によって開発・製造・販売を行っている主な装置は以下の通り。

【表1 3Dアプリケーション事業の主な製品】
UTS
太陽電池セルの集線、半導体上の電極形成を主とした、ライン形成・バンプ形成等の形成装置。微細厚盛の要素技術に基づく装置。

ATSアレイ電極チップ部品への電極塗布・小型電極部品の外部電極形成等の装置として立体形状への厚膜を塗布する装置。

MTS
立体形状への漬け込み塗布方式を用いた精密制御漬け込みシステム。小型電子部品の端面電極塗布、小型部品の接着剤塗布、油脂塗布を主とした、ウエハ表面上への厚膜形成などの装置。

  ファンクションアナライズ事業において開発・製造・販売している主な装置は以下。

【表2 ファンクションアナライズ事業の主な製品】
MFT-1500
積層セラミックコンデンサ等の電気特性検査等に対応する高性能多機能測定選別システム。当社が開発した絶縁抵抗計測の高速絶対値評価技術を導入した計測装置。

CFA-2000, CTS-2000
CCDカメラモジュールテスターとして従来、単体機で対応していたイメージセンサーの組み立て最終工程と各検査評価工程を一つの装置に集約。従来人の手で搬送・仕分けをしていたプロセスを自動化することで、生産量・歩留まり・品質の向上につながる。

収支の状況
足元の売上高は飛躍的に増大しているが、先行きは不透明
 事業区分別の販売実績を表3に示している。02年及び04年に新製品を開発・市場投入したことで、飛躍的に販売高は増加している。今後の販売動向も、新製品の開発状況次第であり、過去の高い売上げ伸び率が、今後も約束されているビジネスモデルではない。先行きの売上高伸び率については、慎重に判断したほうが無難だと思われる。

株式の状況
ベンチャーキャピタル保有分へのロックアップは無い模様
 当社は02年4月に1:3、03年6月に1:2、05年8月に1:2の株式分割を実施し、05年11月時点の発行済み株式数は20,410株となっている。上場にあたっての公募が4,000株予定されている。また、オーバーアロットメント500株については、主幹事である三菱UFJ証券を引き受け先とした第三者割当増資となる可能性がある。更に、下表のようにストックオプションの未行使残高が1,156株ある。

【表4 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格   行使期間
03年4月    76株   62,500円  05年7月〜10年6月
05年8月   180株  200,000円  08年1月〜13年6月

 ストックオプションは、期間に応じて行使できるウエイトが変動する。05年から08年6月までの期間の場合には、上記のうち1/3しか行使できない条件となっている。このため、潜在株式としては、現在でも行使可能な976株のうち、更に1/3が行使可能分と考え、325株と想定する。以上を合計して、上場時点での想定発行済み株式数は、25,235株とした。

 ベンチャーキャピタルの保有株は5,390株あり、全体に占めるウエイトは約26%となっている。これに対してはロックアップがかかっていない。

 目論見書での想定公募価格は435千円で、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は、1,720百万円とされている。資金使途は、見附工場取得のための設備資金に約701百万円、当該工場取得のための短期借入金150百万円と長期借入金約199百万円の返済に充当する予定。

情報開示の状況
まだ開示は一切無い
 当社ウエブサイトには、11月11日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場関連のニュースリリースも配信されていない。トップページの「採用情報」の横のタブが空いているので、おそらくここに設置されるのではないかと思われる。


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