7185ヒロセ通商IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ヒロセ通商(7185 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:証券・商品先物業

当期は業績好調だが、変動リスクは大きい
 16.3期は大幅な増益見通しとなっているが、前期の大幅減益の反動であり、業績のブレが非常に大きい。現在の市況下では一定の利益増加が見込めそうだが、あくまでも市況次第であり、業績の変動リスクが大きい点には注意が必要とみられる。

 16.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約10倍となる。当期は業績好調だが、今後の業績のブレの大きさを考慮すると、この価格水準以上に評価することは難しい。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 15/6 16/3予
売上高(百万円)
4,991
-0.5%
4,969

4,548
21.6%
6,041
営業利益(百万円)
933
-40%
553

903
81.9%
1,006
経常利益(百万円)
904
-46%
487

852
92.4%
936
当期利益(百万円)
361
-44%
200

492
169%
538
総資産(百万円)
純資産(百万円)
32,996
2,715
38,665
2,977
44,448
3,437
--
--
株主資本比率(%) 8.2% 7.7% 7.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
2.7%
13.3%
1.3%
6.7%
1.9%
14.3%
--
--
発行済株式数 6,246 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
58
435
32
477
79
550
86
--
配当(円/株) -- 6 -- 12

事業概要
外国為替証拠金取引事業
 ヒロセ通商グループは、当社ヒロセ通商と連結子会社5社から構成され、投資家向けにインターネットを通じて外国為替証拠金取引及びバイナリ―オプション取引を提供する外国為替証拠金取引事業、当社グループに対する取引システムの提供、金融商品取引業者向けホワイトラベルサービスの提供、及び金融商品取引業者のカウンターパーティーとしてカバー取引を行っている。

 ヒロセ通商グループが行う外国為替証拠金取引は、当事者間の相対取引だが、顧客との取引により生じる自己ポジションの為替変動リスクを回避するため、原則として顧客の注文を直接カバー先へ繋げることで自己ポジションを可能な限り保有しない方針としている。

 また、顧客の資産を保全する目的で、顧客口座の有効比率が100%を下回った時点で、自動的に顧客の保有ポジションの全部を反対売買して決済する自動ロスカット制度を取り入れている。
収支の状況
16.3期は大幅な増益の見通し
■16.3期業績予想
 当期の期末口座数は対前期末比+12.1%の増加、預かり証拠金残高は同+15.4%を見込んでいる。米国の利上げ実施等の影響によって為替変動率が改善していくことを見込み、通期の営業収益は対前期比+21.6%の増収となる見通し。

 販売費・一般管理費ではシステム使用料の増加や管理体制強化等を目的とした人員の増加等により対前期比で増加することを見込むものの、増収効果によって営業利益・経常利益はそれぞれ対前期比+81.9%、+92.4%の大幅な増益となる見通し。

株式の状況
ロックアップなしVC出資がある上、大量のストックオプションが即行使可能に
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、一部はロックアップ対象となっている。また、ストックオプションの未行使残高が大量にあり全数が上場直後から即行使可能となる。双方のボリュームを合計すると、株式需給に与える影響は大きく、特にストックオプションの行使には注意が必要と思われる。

A. 発行済み株式数 4,531千株(単元100株、13.12に1:1,000株式分割後)
B. 公募 570千株、増資によるオーバーアロットメント 165千株
C. 売出し 530千株(売出し元は会社関係者230千株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 980千株
 E. うち潜在株式に算入する数 980千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 6,246千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 590千株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者7名とベンチャーキャピタル4組合、その他法人3社に対して90日間、但し発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。別に、会社関係者12名に対して90日間、売却オプション無し。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
07年9月 800,000株 150円 09年9月〜17年9月
07年9月 180,000株 150円 10年3月〜18年3月

 目論見書でのヒロセ通商の想定発行価格は830円で、この価格に基づく公募によるヒロセ通商の手取り概算額は約426百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約125百万円と合わせた資金使途は、借入金の返済資金に400百万円、取引システムの利便性向上のためのバージョンアップ費用に120百万円を充当する予定。

情報開示の状況
一定の開示あり
 ヒロセ通商のウエブサイトには投資家向け情報開示のページは設置されていないものの、財務諸表など顧客向けの一定の情報開示は既に行われている。


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