3931バリューゴルフIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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バリューゴルフ(3931 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

原価構造に特徴あり、利益成長率が高い点で評価できる
 売上高の伸びは決して目覚ましいものではないが、規模拡大ほどにはコストが増加しない原価構造となっており、利益の伸び率は非常に高い。

 16.1期業績予想のEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約25倍となる。足元の利益成長率を考慮すると、更に高い評価を得ることも可能とみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/1 15/1 15/10 16/1予
売上高(百万円)
757
24.6%
943

717
5.3%
993
営業利益(百万円)
22
183%
62

72
110%
130
経常利益(百万円)
16
218%
50

69
160%
131
当期利益(百万円)
3
888%
25

40
262%
90
総資産(百万円)
純資産(百万円)
479
90
526
123
475
163
--
--
株主資本比率(%) 18.8% 23.4% 34.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
3.3%
2.8%
9.6%
20.1%
14.5%
24.5%
--
--
発行済株式数 1,807(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
1.4
49.8
13.7
68.0
22.0
90.0
49.5
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
ゴルフ事業(「1人予約ランド」の運営等のASPサービス、ゴルフ情報誌「月刊バリューゴルフ」の発行等の広告・プロモーションサービス、サポートサービス)、広告メディア制作事業、メディカル事業
 バリューゴルフグループは、プレー予約のASPサービスやゴルフ場のプレー料金・割引クーポン等を掲載したフリーペーパー発行などのサービスを行うゴルフ事業と、主に求人やブライダル関連の情報誌発行会社等のクライアントから広告制作を受託する広告メディア事業、医療機関の特色や治療内容等の情報を発信する書籍の出版を行うメディカル事業の3事業を展開している。

 ASPサービスでは、1人予約ランドなどのアプリケーションサービスを契約ゴルフ場に提供し、その月額利用料として、固定および集客実績に応じた従量料金を収益として計上している。2015年10月時点で、提供ゴルフ場数は574件、登録会員数は約220千件。

 広告・プロモーションサービスでは、ゴルフ専門の各種メディアを発行・配信して広告料を得ているほか、格安プレー券・レッスン・イベント・トラベルなどゴルフ場の集客を支援する各種プロモーションを企画・提案して、主にゴルフ場及びゴルフ関連企業からの対価を収益として計上している。

 サポートサービスでは、主にゴルフ場の運営受託業務及びコンサルティングを行っており、固定料のほかに売上・利益・集客数などに応じたインセンティブ報酬等を収益として計上している。

 広告メディア制作事業では、主に求人やブライダル関連の広告制作業務を受託している。バリューゴルフグループでは、取材、進行、原稿制作、校正、バナー制作、画像加工まで、制作ラインを一括して担当しており、委託者からの原稿制作委託収入を収益として計上している。
 メディカル事業では、医療機関の診察内容、特色、実績などを書籍として発行している。発行部数の大半は、出版取次を通さないで医療機関が自ら買取り、関係者に配布・分売している。

情報開示の状況
開示なし
 バリューゴルフのウエブサイトには、1月31日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
16.1期も大幅な対前期増益の見通し
■16.1期業績予想
 ASPサービスでは、会員数、延べプレー予約数、契約ゴルフ場数が順調に増加していることや、平均請求単価について、完全固定契約の月額利用料が高いゴルフ場の割合が増加したことや、プレー予約数が増加したことにより従量契約に係る請求額が増加したこと等によって単価上昇していることにより、対前期比+20.5%の増収となる見通し。

 広告・プロモーションサービスの売上高は、第三四半期まではゴルフ情報誌の広告受注件数と格安プレー券の売上高が対前期比で減少しているものの、第四四半期のバリューゴルフレッスンの受講人数が堅調に推移すると見込まれること等により、対前期比+7.4%の増収となる見通し。

 サポートサービスでは、運営受託案件について、前期下半期に契約が満了となり今期は同サービスによる収入が無かったこと等により、対前期比マイナス37.3%の減収の見通し。

 以上の結果、ゴルフ事業の売上高は対前期比+5.5%の増収の見通し。

 広告メディア事業では、版元の営業方針の変更により制作本数が計画を下回ったことや、版元の制作単価の計算方法の見直しにより制作単価が下がったこと等により、売上高は対前期比マイナス14.1%の減収の見通し。

 メディカル事業の売上高は、対前期比+134%の増収を見込み、全体の売上高では対前期比+5.3%の増収の見通し。

 売上原価では、ゴルフ事業のサポートサービスにおいて運営受託案件に係る原価が今期は発生していないことや、広告メディア制作事業において制作本数が減少したことに伴って外注費が減少したこと等により、減少する見通し。

 以上の結果、営業利益・経常利益はそれぞれ対前期比+113%、+160%の大幅な増益となる見通し。

株式の状況
VC出資はないが、ストックオプションの行使状況には注意が必要
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があり、全数が上場直後から行使可能になるとみられ、一定の注意が必要と思われる。

A. 発行済み株式数 1,359,600株(単元100株、15.10に1:100株式分割後)
B. 公募 320千株、増資によるオーバーアロットメント 48千株
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 79,400株
 E. うち潜在株式に算入する数 79,400株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,807千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者9名と法人2社に対して90日間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
11年4月 79,400株 500円 13年4月〜21年4月

 目論見書でのバリューゴルフの想定発行価格は1,240円で、この価格に基づく公募によるバリューゴルフの手取り概算額は約355百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約54百万円と合わせた資金使途は、当社の登録会員であるゴルファーのうちシニア層に向けた医療情報の配信やゴルフと人間ドックを合わせたツアー企画の開催等のレジャーとメディカルを結びつけたサービスを開発・提供するための人材や、ASPサービスの導入数増加・導入エリア拡大を図るための新規顧客獲得を行う人材に関する採用費・人件費に263百万円、ウエブサイトの認知度強化と会員数増加を図るため、イベント出展での宣伝、広告掲載などの広告宣伝費に146百万円を充当する予定。


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