2884ヨシムラ・フード・ホールディングスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:食料品

独自の事業モデルであり、一定の評価は可能と思われる
 食料品セクターではあるが、事業モデルとしては、既存事業の承継・買収・再生がメインとなっており、成長性やダイナミクスといった点では、単に食料品メーカーの範疇に収まらないものと思われる。

 15.2期には対前期比で大幅減益となっており、安定性には欠けるものの、足元の利益成長性も高い。16.2期業績予想のEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約9倍となるが、更に高い評価は可能とみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/2 15/2 15/11 16/2予
売上高(百万円)
10,598
7.4%
11,377

9,533
11.4%
12,672
営業利益(百万円)
302
-27.1%
220

280
45.5%
320
経常利益(百万円)
301
-21.2%
237

281
34.5%
319
当期利益(百万円)
126
83.2%
232

184
85.7%
430
総資産(百万円)
純資産(百万円)
5,498
2,116
6,123
2,345
6,412
2,769
--
--
株主資本比率(%) 38.5% 38.3% 43.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
5.5%
6.0%
3.9%
9.9%
4.4%
6.6%
--
--
発行済株式数 4,405 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
28.7
480
52.6
532
41.7
629
97.6
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
食料品等の製造・販売業を行うグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務
 ヨシムラ・フード・ホールディングスグループは、当社ヨシムラ・フード・ホールディングスと連結子会社8社・非連結子会社1社により構成され、食品の製造・販売を行う中小企業の支援・活性化を行っている。

 中小食品企業では、事業承継ニーズが高まる一方で、受け皿となる会社や組織が少ないのが現状であり、ヨシムラ・フード・ホールディングスでは、当社が構築する中小企業支援プラットフォームにより事業の受け皿となることで、この問題を解決している。また、受け入れた中小食品企業の優れた商品や技術、販路や製造ノウハウ等を伸ばしつつ、人材・資金不足、販路拡大などの課題を解決して、更なる業績の拡大を図っている。

 製造事業セグメントでは、以下の会社が独自の商品を開発・製造し、卸売業者を通じて日本全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア等に販売している。
楽陽食品: チルドシウマイ、チルド餃子の製造販売
オーブン: 広島県産かきフライ、鶏軟骨の唐揚げやささみフライ等の製造販売
白石興産: 白石温麺等の製造販売
ダイショウ: ピーナッツバターの製造販売
桜顔酒造: 日本酒の製造販売
雄北水産: 船凍品マグロを使用したねぎとろ、まぐろ切り落としの製造販売

 販売事業セグメントでは、消費者ニーズを捉えた商品を企画開発し、主に業務用チャネルの販売を行っている。
ヨシムラ・フード: 業務用食材の外食産業、スーパー惣菜凍向け企画・販売
ジョイ・ダイニング・プロダクツ: 冷凍食品の生協、宅配業者向け企画・販売
収支の状況
16.2期は大幅増益の見通し
■16.2期業績予想
 製造事業では、姫路工場・秩父工場に餃子ラインを新設したことや、チルドシウマイの取引先1社当たりの販売数量が伸びていること等により、売上高は対前期比+14.0%の増収の見通し。

 販売事業では、既存得意先である主要産業給食業者に対する販売が堅調に推移していること、生協に対してチラシ等の企画に対する商品採用数を伸ばし、宅配向けの販売も堅調に推移していることから、対前期比+11.4%の増収の見通し。

 以上の結果、全体の売上高は対前期比+11.4%の増収の見通し。増収効果によって、営業利益・経常利益では対前期比+45.6%、+34.5%の増益の見通し。

株式の状況
VC出資あるがロックアップ対象、ストックオプションは微量

 産業革新機構とベンチャーキャピタルからの出資があるが、ロックアップの対象となっている。また、ストックオプションの未行使残高があり、上場直後から全数が行使可能になるとみられる。但し、ボリュームは大きいものではない。当面の株式需給としては、大きな課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 4,048,799株(単元100株、15.6に10:1株式併合後)
B. 公募 300千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント 45千株
D. ストックオプション等の残高総数 56,560株
 E. うち潜在株式に算入する数 56,560株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 4,405,359株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 720千株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル6組合、会社関係者8名、法人4社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
10年2月 56,560株 850円 13年2月〜20年2月

目論見書でのヨシムラ・フード・ホールディングスの想定発行価格は850円で、この価格に基づく公募によるヨシムラ・フード・ホールディングスの手取り概算額は約248百万円とされている。

 資金使途は、新設予定のストレッチ包装機及び4連焼売成形機等のオーバーホールに係る設備投資に約91百万円、スパイラルフリーザーの新設・設備改修にかかる設備投資に約147百万円、原料冷凍庫冷凍機の設備更新に約10百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示無し
 ヨシムラ・フード・ホールディングスのウエブサイトには2月5日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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