IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
グラフィコ(4930 東証マザーズ)IPO |
そろそろ配当実施を 健康食品等の製造・販売業であり、業績は順調に推移している。ただ、同業他社との差別化の点でみると、明確な違いは見出しにくい。 16.6期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約16倍となる。この水準以上の評価のためには、ある程度の配当性向を維持した上での配当を行ってほしいところ。 個別データ(肩は対前期比(%))
グラフィコは、心身ともに健康的で美しくありたいと頑張る女性に、笑顔で幸せな生活を楽しんでいただくための商品を提供することを目指している。 グラフィコは、製造・物理有を外部へ委託するファブレス企業であり、商品の企画、開発、マーケティング、プロモーション、セールスに経営資源を集中し、商品を企画、開発、販売している。 グラフィコの商品カテゴリーは、ヘルスケア、ボディケア、スキンケア、デイリーケアに区分され、主な商品は以下の通り。 ■ヘルスケア なかったコトに! ハリウッドミラクルダイエット 熱いでしょうが! 満腹30倍 ■ボディケア フットメジ 優月美人 ■スキンケア IQメディラル スキンピース ■デイリーケア オキシクリーン
グラフィコのウエブサイトには、11月26日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
■16.6期業績予想 ヘルスケアカテゴリーでは、海外向けの需要が堅調に伸びると想定していることに加えて、小売店への協賛を中心に店頭でのプロモーション活動を行うこと、主力製品について2016年春にリニューアル商品の発売を予定していることを踏まえて、対前期比+20.6%の増収の見通し。 ボディケアカテゴリーでは、新商品の投入を予定しているものの、前期におけるテレビ露出効果の反動により、対前期比マイナス0.5%の減収の見通し。 スキンケアカテゴリーでは、ファミリー向けの新商品の投入を予定し、対前期比+163%の増収の見通し。 デイリーケアでは、主力製品が発売から年数が経過しており、対前期比マイナス7.0%の減収の見通し。 以上により全体の売上高は対前期比+13.5%の増収の見通し。 売上原価の増加と、要員の新規採用に伴う人件費の増加、物流関連費用の増加等を織り込み、営業利益は対前期比+15.1%、経常利益では同+8.5%の増益の見通し。
ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があるものの、当面は行使期間に入らない。株式需給に関する当面の課題は見当たらない。 A. 発行済み株式数 800千株(単元100株、15.10に1:20株式分割後) B. 公募 150千株、増資によるオーバーアロットメント 42千株 C. 売出し 130千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 55,800株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 992千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者2名に対して180日間。対象株数は800千株。 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 14年6月 47,520株 658円 16年7月〜24年6月 14年12月 6,280株 1,500円 16年12月〜24年12月 15年10月 2,000株 公募価格 17年10月〜25年10月 目論見書でのグラフィコの想定発行価格は1,970円で、この価格に基づく公募によるグラフィコの手取り概算額は約288百万円とされている。 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約82百万円と合わせた主な資金使途は、知名度向上や新規顧客獲得のための広告宣伝費に200百万円、事業拡大のための採用費・人件費に49百万円、機能性表示食品届出のための臨床試験に係る研究開発費に40百万円を充当する予定。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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