7813プラッツIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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プラッツ(7813 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:その他製品

為替差益を除くと、十分に妥当な評価になっている印象
 14.6期は対前期比で大幅な減益となり、15.6期には一転して大幅な増益の見通しとなっているものの、内容的には円安に伴う為替差益を計上することによるものであり、本業での増益は見込まれていない。

 15.6期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約6倍程度となるが、為替差益による利益の底上げ分を考慮すると、実力としては14.6期実績ベース並みのPER16倍と見込むことが妥当と思われる。

 足元の業績では目立った成長は見られないことから、上記水準の評価で十分に妥当と考えられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/6 14/6 14/12 15/6予
売上高(百万円)
4,496
0.1%
4,501

2,314
11.3%
5,009
営業利益(百万円)
658
-70.1%
196

183
39.1%
273
経常利益(百万円)
571
-49.9%
286

756
130.3%
659
当期利益(百万円)
354
-49.2%
180

512
147.6%
445
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,783
978
2,710
1,143
3,703
1,641
--
--
株主資本比率(%) 35.2% 42.2% 44.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
20.5%
36.2%
10.6%
15.7%
20.4%
31.2%
--
--
発行済株式数 931.5 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
380
1,050
193
1,227
550
1,762
478
--
配当(円/株) -- 68 -- 140

事業概要
介護用ベッドの製造・販売
 プラッツグループは、当社プラッツと連結子会社1社から構成され、介護用電動ベッドの製造・販売を主たる業務としている。当社で、介護用電動ベッド・マットレス等のベッド周辺機器等の企画・開発・設計・販売を行い、連結子会社にて介護用電動ベッドのアッセンブリ・品質検査を行っている。

 プラッツグループが取扱う介護用電動ベッドは、自宅で利用するかたむけの在宅用ベッドと高齢者施設向けの施設用ベッドに大別され、在宅用ベッドは福祉用具流通市場および家具流通市場に、施設用ベッドは高齢者施設市場に販売されている。

 福祉用具流通市場は、福祉用具貸与事業者と同業者へ福祉用具をレンタルする企業から構成されている。福祉用具貸与事業者は、介護保険制度における要件を満たし、都道府県から指定を受けた法人で、レンタル卸業者から一部の福祉用具を借り受け、主に要介護認定者へ福祉用具の貸与を行っている。

 家具流通市場は、主に一般用ベッドと同様に家具店での店頭販売または通信販売向けの卸売りが中心となる。
収支の状況
為替差益の計上により、15.6期は経常利益・当期利益が大幅増益の見通し
■14.6期実績
 前期に引き続いて在宅用介護ベッド、施設用電動ベッドを中心として拡販に努めたものの、有力な新商品の投入がなかったことや、競合他社の在宅用介護ベッドの新製品発売の影響等から、年間総販売台数は対前期比マイナス3.2%の44千台となった。

 この結果、売上高は対前期比+0.1%とほぼ横ばい、営業利益は同マイナス70.2%、経常利益は同マイナス49.9%の大幅な減益となった。

株式の状況
ストックオプションなし、VC出資も微量
 ストックオプションの未行使残高はなく、ベンチャーキャピタルからの出資はあるものの、ボリュームは限定的となっている。既存株主数が多いがロックアップのも大量の株主が対象となっている。大株主は概ねロックアップの対象に入っており、株式需給の点では特段の課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 787,300株(単元100株、15.1に1:100株式分割後)
B. 公募 120,000株、増資によるオーバーアロットメント 24,200株
C. 売出し 41,400株(売出し元は会社関係者等)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 931,500株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 36,200株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者等多数に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

 目論見書でのプラッツの想定発行価格は3,240円で、この価格に基づく公募によるプラッツの手取り概算額は約383百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約77百万円と合わせた資金使途は、子会社への投融資資金に411百万円、新製品の開発・製造のための金型投資資金に50百万円を充当する予定。子会社では、生産効率向上のための塗装・溶接設備等の新設と、生産能力向上のためのアッセンブリラインの増設に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 プラッツのウエブサイトには2月26日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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