6037ファーストロジックIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ファーストロジック(6037 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

当面のマーケット評価は高くなるものと想定
 インターネットを活用した不動産情報ビジネスで、足元の業績の伸びは高い。15.7期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約45倍となる。

 ネット関連事業でかつ成長性の高いビジネスである点についての評価は、想定公募価格で一定の織り込みがされていると思われる。現在の市況を踏まえると、マーケットでの評価としては、当面は更に人気化することも十分に見込めると思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/7 14/7 14/10 15/7予
売上高(百万円)
338
70.8%
577

199
25.5%
724
営業利益(百万円)
75
266.8%
274

119
34.7%
369
経常利益(百万円)
75
267.6%
275

119
34.2%
369
当期利益(百万円)
46
246.1%
159

76
46.4%
232
総資産(百万円)
純資産(百万円)
194
123
453
282
442
358
--
--
株主資本比率(%) 63.7% 62.2% 80.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
38.7%
37.1%
60.7%
56.2%
26.9%
21.1%
--
--
発行済株式数 5,869.4 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
7.8
21.0
27.0
48.0
12.9
60.9
39.5
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
不動産投資のポータルサイトの運営
 ファーストロジックは、インターネット上にて不動産投資のポータルサイト「楽待」を運営している。ファーストロジックでは、投資用不動産に特化し、主として個人の不動産投資家層を対象としたマンション・アパート及び戸建て住宅等の収益不動産にかかる物件情報等を提供している。

 14年10月末の期末登録会員数は約41千人、掲載物件数は約35千件。

 ファーストロジックの事業は、投資用不動産の購入意欲を有する会員と不動産会社のマッチング機能を提供するサービスであり、主なサービス内容は、集客支援ビジネスと仕入支援ビジネスに区分される。

1. 集客支援ビジネス
■物件掲載サービス
 不動産会社がファーストロジックサイトに売却を希望する物件情報を掲載し、不動産投資家からの問い合わせ獲得を支援するサービス。ファーストロジックは、不動産会社から掲載物件数に応じた掲載料を受領している。

■提案サービス
 会員が予め登録した購入希望物件の情報に基づき、不動産会社が購入希望を有する特定の会員に、ファーストロジックサイト経由でメールにて不動産物件の紹介を行うサービス。ファーストロジックは、不動産会社から提案数に応じたサービス対価を受領する。

■広告掲載サービス
 ファーストロジックサイト上のバナー広告やメールマガジン広告等の広告枠やセミナー案内を、不動産会社や不動産管理会社、金融機関等に対して直接販売し、広告収入を得ている。

2. 仕入支援ビジネス
■査定サービス
 保有不動産物件の売却を希望する会員が、不動産会社に査定を依頼できるサービス。不動産会社は、査定を通じて依頼者である会員から買取物件情報の入手や媒介契約の獲得が期待できる。
収支の状況
14.7期は大幅増益を達成、15.7期も増益継続の見通し
■14.7期実績
 集客支援ビジネスでは、「楽待新聞」やメールマガジンを通じて不動産投資家への情報提供を充実させ、会員数の増加を図ると共に、不動産会社への営業強化を行った。

 仕入支援ビジネスでは、会員向けにPR活動を強化し、サービスを広く認知されるよう努めた。その他事業では、不動産投資家向け教材DVDを順次リリースした。

 以上の結果、売上高は対前期比+70.8%の増収となり、営業利益・経常利益では同2倍以上の増益となった。

株式の状況
VCはロックアップ対象だが、ストックオプションの大部分は上場即行使可能に
 ベンチャーキャピタルからの出資があるものの、全数がロックアップの対象となっている。一方、ストックオプションの未行使残高が大量にあり、こちらは大半が上場直後から行使可能となる。ストックオプションによる希薄化効果には注意が必要。

A. 発行済み株式数 5,472,400株(単元100株、14.10に1:200株式分割後)
B. 公募 600,000株(自己株式の処分)、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 70,000株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 100,500株(自己株式)
D. ストックオプション等の残高総数 454,800株
 E. うち潜在株式に算入する数 397,000株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 5,869,400株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 700,000株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者1名とベンチャーキャピタル2組合に対して90日間。但し、売出価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は5,122,400株

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
05年12月  1,000株 2.5円 05年12月〜15年12月
06年6月 340,000株 2.5円 08年7月〜16年6月
08年4月  10,000株 50円 11年5月〜18年4月
08年4月  10,000株 50円 11年5月〜18年4月
08年4月   3,000株 50円 11年5月〜18年4月
09年6月  10,000株 60円 11年6月〜19年6月
09年6月   9,000株 60円 11年6月〜19年6月
10年9月  14,000株 60円 12年10月〜20年7月
14年4月  28,000株 200円 16年5月〜24年4月
14年4月  29,800株 200円 16年5月〜24年4月

 目論見書でのファーストロジックの想定発行価格は1,770円で、この価格に基づく公募によるファーストロジックの手取り概算額は約1,056百万円とされている。

 資金使途は、既存サービス強化を目的としたスマートフォンアプリ開発にかかる設備投資資金に34百万円、事業・人員拡大に伴う本社オフィス移転に係る敷金に32百万円、内装工事・什器備品等に係る設備投資資金に40百万円、不動産投資家とリフォーム会社をマッチングさせる新サービスに係るソフトウエア等の設備投資資金・運転資金等に183百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ファーストロジックのウエブサイトには1月17日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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