3182オイシックスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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オイシックス(3182 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

成長性が期待されるビジネスモデルだが、懸念事項も多い
 EC事業をメインに、現代的なビジネスモデルとして、成長性に関しては一定の評価がマーケットでなされると考えられる。一方で、13.3期の業績予想での、当期利益の対前期比伸び率は約12%に留まり、伸び率の低下が予想されている。実際、12.3末に75,829人だった定期宅配サービスの会員数は、12.12末に74,640人と減少傾向に転じており、今後の業績の伸びは、ビジネスモデルから受けるイメージほどではない可能性がある。

 13.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約14倍となる。当面の利益の伸びはここには既に織り込まれているとみられ、この価格水準以上に評価することは、現時点では難しいとみられる。ベンチャーキャピタルからの保有株式売却リスクやストックオプション行使による希薄化リスクも無視できないウエイトである点にも注意が必要となる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/3 12/3 12/12 13/3予
売上高(百万円)
8,210
53.6%
12,610

11,199
13.8%
14,350
営業利益(百万円)
318
82.2%
580

566
14.0%
661
経常利益(百万円)
340
75.4%
596

574
10.3%
658
当期利益(百万円)
197
68.7%
332

353
21.7%
404
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,341
1,199
3,402
1,531
4,646
2,184
--
--
株主資本比率(%) 51.2% 45.0% 47.0% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
14.5%
16.4%
17.5%
21.7%
12.4%
16.1%
--
--
発行済株式数 5,760.8 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
34.1
208
57.6
266
61.2
379
70.1
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
インターネットを通じた食品の販売
 オイシックスグループは、当社オイシックスと関連会社1社から構成されている。

オイシックスは、PCやモバイル(スマートフォンを含む携帯電話)からインターネットを通じて顧客から注文を受け、食品(青果物・加工食品)のほか生花・雑貨などを宅配するEC事業を主力としている。また、乳販店(主とし乳販店のほか、酒販店、米穀店等を含む)を通じて受注し、商品を宅配する事業や、主に青果物を取り扱う小型の実店舗を2店舗運営し、来店した顧客向けに販売する小売り事業等のその他事業も行っている。

 オイシックスの商品売上はその大半がEC事業によるものであり、オイシックスが直接運営するECサイトである「Oisix」を通じて販売している。

 当サイトは、インターネットを通じて、有機・特別栽培農産物及びこれに準じた野菜や果物を含む青果物や、非遺伝子組み換え原料の飼料によって育てられた畜産物、合成保存料・合成着色料不使用の日配品、冷凍・冷蔵・チルド品、加工食品等を含む加工品等を販売するサイトとなっている。12年3月末の取り扱い商品数は5,146アイテムで、当サイトにおける12.3期の商品売上の比率は、青果物36.9%、加工品等63.1%となっている。

 当サイトの主たるサービスである定期宅配サービス会員向け売上を含む通常売上(産地直送等を含まない通常出荷による売上)は12.3期EC事業売上高の87.5%を占める。

 また、定期宅配サービスの会員数は、09.3期末34,262人、10.3期末40,665人、11.3期末48,803人、12.3期末75,829人と増加している。

 その他事業では、オイシックスは、全国各地の乳販店と契約し、当該乳販店を通じた食品宅配サービスを提供している。取り扱う商品は主として加工食品等。

 乳販店を通じた販売では、オイシックスで作成したチラシを契約先の乳販店に送付し、乳販店を通じてチラシが配布される。その後、チラシを見た顧客から乳販店等へ注文がなされると、乳販店は、それを取りまとめの上、オイシックスに対して発注を行う。オイシックスは注文を受けた商品を原則として乳販店へ一括した納入し、乳販店等の配達員等を通じて顧客へ商品を届ける。オイシックスは、商品販売価格から、一定のマージン(乳販店の取り分)を控除した価格で、乳販店等へ販売・納入する卸売の形式となっている。
収支の状況
12.3期は大幅増益を達成、13.3期も増益予想だが伸び率は低下する見通し
■12.3期
 EC事業では、放射能汚染問題に伴う消費者の食の安全・安心への関心の高まりを背景に、おためしセットなどの新規購入者が増加するとともに、主力サービスである定期宅配サービス会員数も、大幅に増加した。商品面においても、青果物の産地開拓や品揃えの拡充に努めた他、年末商戦期には大型季節商材であるおせち料理等の販売が、景況感の悪化に伴う内食への回帰傾向もあって、堅調に伸びた。以上の結果、EC事業の売上高は、対前期比+51.4%の増収となった。

 その他事業では、チラシを利用した乳販店等を通じた売上高が、森永乳業との提携強化により堅調に推移したほか、恵比寿店・二子玉川店の2店舗での売上高も、品揃えの拡充や商品陳列等の工夫を行ったことにより、順調に増加し、対前期比+90.2%の増収となった。

 増収効果によって、営業利益・経常利益はそれぞれ対前期比+82.2%、+75.3%の増益となった。

株式の状況
ストックオプションが大量にあるが行使制限付き
 ストックオプションの未行使残高が大量にあり、発行済株式数のおよそ2割に達する。但し、一部については行使可能になる時期が2013年後半以降になるものがあるほか、ストックオプション全数に対して、株式公開からの年数に応じた行使制限が付されている。このため、潜在株式としては、株式公開直後から行使可能なものうち30%を算入している。

 ベンチャーキャピタルからの出資があるが、一部はロックアップの対象となっている。ロックアップ非対象のVC保有株式は約402千株。

A. 発行済み株式数 4,863,200株(単元 100株、12.11に1:4株式分割後)
B. 公募 500千株、増資によるオーバーアロットメント 105千株
C. 売出し 200千株(売出し元はベンチャーキャピタル42千株、法人80千株、残は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 1,025,700株
 E. うち潜在株式に算入する数 292,560株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 5,760,760株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 777,484株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者9名、法人6社、ベンチャーキャピタル2組合に対して6か月間。対象株数は、3,603,720株。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
03年3月 279,200株 250円 05年4月〜18年3月(株式公開から1年以内30%、2年以内60%の行使制限あり)
05年6月 264,800株 375円 07年6月〜20年6月(同上)
06年6月 172,800株 375円 08年6月〜16年6月(同上)
07年6月 180,600株 400円 09年7月〜17年6月(同上)
08年6月  77,800株 400円 10年7月〜18年6月(同上)
11年6月  35,700株 625円 13年7月〜21年6月(同上)
12年6月  14,800株 750円 14年7月〜22年6月(同上)

 目論見書でのオイシックスの想定発行価格は1,000円で、この価格に基づく公募によるオイシックスの手取り概算額は約430百万円とされている。資金使途は、物流拠点である海老名物流センターの整備・機能強化のための設備投資に230百万円、EC事業における販売強化・サービス向上のためのシステム・ソフトウエア等への投資に200百万円を充当する予定。

 また、別途予定されている第三者割当増資の手取り上限額約96百万円の資金使途は、EC事業における販売強化・サービス向上のためのシステム・ソフトウエア等への投資に10百万円、残額は運転資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 オイシックスのウエブサイトには2月10日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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