3665エニグモIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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エニグモ(3665 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

当面の成長性は公募価格に織り込み済みか
 手数料課金方式のインターネット・ショッピング事業となっており、基本的な構造は特に目新しいものではない。現状では成長ステージにあり、業績は大きく伸びている。

 一方、13.1期業績予想ベースのEPSに基づく、想定公募価格のPERは約13倍となる。今後の成長性については不透明な部分もあり、この想定公募価格で、当面の業績の伸びについては織り込まれているものとみる。公募価格から更に高く評価することは現状では難しいと思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/1 12/1 12/4 13/1予
売上高(百万円)
920
-7.4%
852

309
39.7%
1,190
営業利益(百万円)
85
140.8%
205

124
77.8%
365
経常利益(百万円)
85
143.0%
206

123
71.6%
354
当期利益(百万円)
158
56.5%
247

104
-3.1%
239
総資産(百万円)
純資産(百万円)
721
353
1,125
631
1,253
747
--
--
株主資本比率(%) 49.0% 56.1% 59.6% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
11.8%
44.7%
18.3%
39.1%
9.8%
13.9%
--
--
発行済株式数 1,976 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
79.8
178.6
124.8
319.4
52.7
378.2
121.0
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
ソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の企画・運営
 エニグモは、個人がバイヤー(商品の売り手)となって世界中の話題のアイテムを紹介・出品、販売ができるソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」を運営している。

 12.5月現在で、世界70カ国以上で3万人以上のバイヤーにより、登録数4,000ブランド以上、年間150万品以上のアイテムが出品され、クロスボーダーに商品が集まっており、会員数は約90万人となっている。

 エニグモは、「BUYMA」で取引されたアイテムの価格に応じて、下記の手数料をバイヤーと購入者から受領し、利用手数料として売上高に計上している。

■購入者
・ 決済手数料として出品価格の5.25%
・ あんしんプラスオプション利用料として出品価格の1.05%(購入者がオプションの要否を選択)

■バイヤー
・ 一般バイヤー: 成約手数料として出品価格の5.25%
・ プレミアムバイヤー、法人ショップ: 成約手数料として出品価格の5.25-7.35%
収支の状況
13.1期も増収・経常増益の見通し
■12.1期実績
 ソーシャルコマース事業で運営するサイトは、サービス開始から7周年を迎え、会員数は約90万人となった。更なる認知拡大・収益性拡大に向けた体制の確立を進めたものの、11年8月に広告事業から撤退したことから、売上高は対前期比マイナス7.43%の減収となった。

 一方、成長性の高い事業への経営資源の選択と集中を進めた結果、営業利益・経常利益では共に対前期比+140%強の増益となった。

 13.1期は法人税の支払いが発生することから、当期利益は前期を下回る見通しだが、売上高では対前期比+約40%の増収、営業利益・経常利益では同+70%強の増益を見込んでいる。

株式の状況
ストックオプションの未行使分については、注意が必要
 ストックオプションの未行使残高が多い。一部は行使可能になるまで半年強の猶予はあるが、それでもストックオプションの残高の半数以上は、上場直後から行使可能となる。ベンチャーキャピタルからの出資はあるものの、発行済み株式数に対するウエイトは1割程度であり、かつロックアップ対象となっているため、当面は気にする必要は無いと思われる。

A. 発行済み株式数 1,616,400株(単元100株、12.4に10:1株式併合後)
B. 公募 120,000株、増資によるオーバーアロットメント 25,800株
C. 売出し 52,500株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 397,300株
 E. うち潜在株式に算入する数 213,800株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,976,000株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 155,000株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者3名、ベンチャーキャピタル6組合、金融機関等法人3社に対して180日間。対象株数は、1,560,000株。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
05年4月 90,000株 100円 07年5月〜15年4月
06年4月 17,200株 1,200円 07年5月〜15年4月
09年1月 80,000株 600円 11年2月〜19年1月
09年1月 25,000株 600円 11年2月〜19年1月
09年1月  1,200株 600円 11年2月〜19年1月
09年4月   400株 600円 11年5月〜19年4月
11年1月 183,500株 380円 13年2月〜21年1月

 目論見書でのエニグモの想定発行価格は1,550円で、この価格に基づく公募によるエニグモの手取り概算額は約182百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額約39百万円と合わせた資金使途は、既存事業の拡大にかかる人材採用費、サーバー費用、広告宣伝費等の運転資金に150百万円、サーバー増強、システム開発、サイトデザイン作成費等の設備資金に70百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 エニグモのウエブサイトには6月23日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場承認のニュースリリースが掲載されている程度となっている。


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