3662エイチームIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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エイチーム(3662 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

高い評価が十分に狙える内容
 携帯・モバイル関連のサービス事業をメインに展開しており、業態としての面白みは十分。更に足元の業績でも、大きな伸びを示しており実際の成長性も高く評価できる。12.7期業績予想ベースEPSに基づく、想定公募価格のPERは約9倍となるが、業容を見ると、ここから更に高い価格が十分に狙える内容になっている。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 10/7 11/7 12/1 12/7予
売上高(百万円)
3,518
15.5%
4,064

2,331
30.9%
5,320
営業利益(百万円)
246
82.7%
449

360
55.3%
697
経常利益(百万円)
240
86.3%
446

355
56.0%
696
当期利益(百万円)
59
334.7%
258

193
50.7%
389
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,637
780
1,802
1,039
1,704
1,257
--
--
株主資本比率(%) 47.7% 57.6% 73.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
14.6%
7.6%
24.8%
24.9%
20.8%
15.4%
--
--
発行済株式数 3,200.6(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
18.6
244
80.7
324
60.4
393
121.5
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
ゲーム・デジタルコンテンツの企画・開発及び運営、比較サイトや情報サイトの企画・開発及び運営
 エイチームは、インターネット・モバイル端末をベースとしたコンシューマー向けサービスを主軸に、ゲーム・デジタルコンテンツの企画・開発・運営等を行う「エンターテインメント事業」と、日常生活に密着した比較サイトや情報サイトの企画・開発・運営等を行う「ライフサポート事業」を展開している。

 エンターテインメント事業では、従来型携帯電話向け公式サイトの企画・開発・運営として、ゲーム系公式サイト83サイト、きせかえ系公式サイト193サイト、ミュージック系公式サイト109サイトを運営している。また、ソーシャルアプリの企画・開発・運営として、GREE、mobage、mixiなどのSNSを通じてゲームを中心とするソーシャルアプリを提供しており、12年1月末のソーシャルアプリ数は113となっている。スマートフォン・タブレット端末向けアプリの企画・開発・運営については、50アプリを運営している。

 ライフサポート事業では、引越し価格の一括見積りサイトと中古車買取価格の一括査定サイトなどの比較サイトのほか、結婚式場の検索・予約・情報サイト、女性向け体調管理・悩み相談サイトなどの情報サイトを運営している。

情報開示の状況
開示なし
 3月5日時点でエイチームのウエブサイトには投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
11.7期、12.7期連続で大幅な増収増益となる見通し
■11.7期実績
 エンターテインメント事業では、従来型携帯電話の市場シェアの低下が影響して多くの既存サービスの売上が伸び悩んでいる中で、広告宣伝費をはじめとする費用の見直しを行い利益率の改善を図るとともに、既存会員の活性化を促すためのサイト内企画に注力した。ソーシャルアプリとスマートフォンアプリについては、GREE、mobage向けを中心に積極的にタイトルの投入を行った結果、゛旬長に利用者を獲得した。この結果、売上高は対前期比+5.4%の増収となった。

 ライフサポート事業では、引越し価格の比較サイトと中古車買取価格の一括査定サイトが、インターネット関連市場の拡大とともに順調に見積り件数を獲得している。また、結婚式場の情報サイトも、営業活動、広告宣伝活動の強化に伴う提携式場数増加などの要因によって利用者が増加した。この結果、売上高は対前期比+36.6%の増収となった。

 両セグメントを合計した売上高は対前期比+15.5%の増収となり、増収効果によって、営業利益・経常利益ではともに対前期比+80%台の大幅な増益となった。

■12.7期業績予想
 12.7期の売上高は対前期比+30%の増収となる見通し。増収によって、営業利益・経常利益では共に対前期比+50%強の増益となる見通し。

株式の状況
株式需給についての大きな課題は見当たらない
 ベンチャーキャピタルからの既存出資はない。ストックオプションの未行使残高はあるものの、大きなボリュームではなく、ロックアップのカバー率も特に問題がない。全体として、株式需給には大きな課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 2,715千株(単元100株、11.10に1:100株式分割後)
B. 公募 300千株、増資によるオーバーアロットメント 45,700株
C. 売出し 5千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 139,900株
 E. うち潜在株式に算入する数 139,900株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,200,600株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者13名と法人2社に対して180日間。対象株数は、2,536,900株。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
07年7月 51,800株 300円 09年7月〜16年7月
08年7月 48,100株 500円 10年7月〜17年7月
11年10月 40,000株 630円 13年11月〜20年11月

 目論見書でのエイチームの想定発行価格は1,040円で、この価格に基づく公募によるエイチームの手取り概算額は約307百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額約47百万円とあわせた資金使途は、エンターテインメント事業の開発者を中心とした人材の採用関連費と人件費に80百万円、サービスにかかる広告宣伝費に274百万円を充当する予定。



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