3174ハピネス・アンド・ディIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ハピネス・アンド・ディ(3174 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

会社サイドとしては有意義な上場
 個性的な店舗内外装は目を引くが、基本的な事業構造は一般的な小売業の範疇であり、足元の高い利益成長率は評価できるものの、取り立てて高い評価が出来るまでには届かない印象。

 12.8期業績予想ベースのEPS約238円に対して、想定されている公募価格のPERは約8倍となる。現状ではこの水準以上には評価しにくいところ。ただ、会社サイドとしては上場による知名度向上による販売寄与という点では、多大なメリットがあると見込まれ、上場する価値・意義は十分果たせるということかと思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 10/8 11/8 12/2 12/8予
売上高(百万円)
12,876
7.4%
13,833

8,343
13.3%
15,666
営業利益(百万円)
222
97.5%
438

446
38.6%
607
経常利益(百万円)
161
135.6%
379

415
38.8%
526
当期利益(百万円)
207
4.4%
216

236
39.4%
301
総資産(百万円)
純資産(百万円)
5,297
603
6,194
819
5,847
1,046
--
--
株主資本比率(%) 11.4% 13.2% 17.9% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
3.0%
34.3%
6.1%
26.4%
7.1%
22.6%
--
--
発行済株式数 1,265 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
163
477
171
647
187
827
238
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
インポートブランド品の販売を中心としたセレクトショップ「ブランドショップ ハピネス」の運営
 ハピネス・アンド・ディは全国のショッピングセンター(SC)内のテナントにセレクトショップ「ブランドショップ ハピネス」を展開し、主にインポートブランド品を販売している。

 取扱商品は、インポートブランド品を中心に宝飾品、時計、バッグ・小物、メガネ等を取り扱っており、具体的には以下の通り。

[宝飾品] リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレット等の輸入ブランドジュエリー、ダイヤモンドジュエリー
[時計] 輸入ブランド時計、国内ブランド時計
[バッグ・小物] ブランドバッグ、財布、キーケース、ネクタイ、香水
[メガネ] サングラス、メガネ

 「ブランドショップ ハピネス」は幅広い年齢層の顧客を対象とし、集客力のある大都市周辺および地方都市のSCへ店舗展開をしている。なお、店舗規模については、広域商圏型の大型SCを中心とした100坪を超える店舗のほか、地域商圏型の中規模SCへ展開できる中小型店舗による出店も行っている。2012年4月末時点での店舗数は42店舗。
収支の状況
11.8期実績と12.8期予想は共に高い対前期増益率
■11.8期実績
 16店舗で改装工事やレイアウト変更を行って顧客への商品訴求力を高めると共に、在庫管理の徹底によって資金効率を高めた。また、期中に新たに4店舗を出店し、不採算店1店舗を閉店した。

 その結果、売上高は対前期比+7.4%の増収となり、営業利益・経常利益では対前期比で倍増となった。

表1 品目別販売実績(百万円、前期比%)
11.8期  12.2期
宝  飾  品  3,037 +4.9% 1,761
時     計  2,805 +11.8% 1,790
バッグ・小物   7,898 +7.4% 4,744
メ ガ ネ 等    92 -25.4%   46
合     計 13,833  +7.4% 8,343

■12.8期業績予想
 売上高は、既存店における改装工事やレイアウト変更の実施により、顧客ニーズに合った商品陳列や店づくりを推進し、アウトレットセールや宝飾催事などの販売促進企画等の施策に加え、12.8期内に5店舗の新規出店を見込んでおり、対前期比+13.2%を見込んでいる。

 新規出店や従業員数の増加に伴って販売費・一般管理費は対前期比+9.0%を見込んでいるものの、増収効果によって、営業利益・経常利益・当期利益はそれぞれ対前期比+約40%の増益の見通し。

株式の状況
ストックオプション、VC共に無い上、ロックアップのカバー率も非常に高い
 ストックオプションの未行使残高は無く、ベンチャーキャピタルからの出資もない。更に、既存株主に対しては、従業員持ち株会を除き全ての株主を対象としてロックアップが付されている。非情にシンプルな株主構成になっており、当面の株式需給上の問題点は特に見当たらない。

A. 発行済み株式数 920千株(単元100株、12.2に1:200株式分割後)
B. 公募 300千株、増資によるオーバーアロットメント 45千株
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,265千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者5名に対して90日間。対象株数は915千株。

 目論見書でのハピネス・アンド・ディの想定発行価格は1,900円で、この価格に基づく公募によるハピネス・アンド・ディの手取り概算額は約517百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額約78百万円と合わせた資金使途は、新規出店に伴う内装工事、什器購入、敷金支払い、新規店舗商品仕入れ資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ハピネス・アンド・ディのウエブサイトには5月24日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。



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