IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
ミサワ(3169 東証マザーズ)IPO |
足元の成長性の高さが、マーケットで評価されるかがカギ 12.1期業績予想ベースのEPSに基づく想定公募価格のPERは約8倍強となる。一般的な小売業であれば、これで妥当な評価と思われるが、ミサワの場合、足元の業績の伸びが目覚しい。この成長性を考慮すれば、想定される公募価格は相当ディスカウントされていると考えられる。 パッと見ただけでは、普通の小売業かと思われる可能性がある点が不安材料だが、マーケットでこの成長性の高さが評価されることを期待したい。 連結データ(肩は対前期比(%))
ミサワグループは当社ミサワと海外子会社1社から構成されており、家具・ファブリック、インテリア・雑貨の販売を主たる業務として「unico事業」を展開している。家具とファブリック商品については、ほぼ全ての商品の企画開発を自社で行い、「unico」ブランドとして全国の直営店・オンラインショップにて販売している。インテリア・雑貨については、「unico」ブランドの持つブランドイメージとメッセージ性を補完するような商品を、国内・海外から仕入れて販売している。 「unico」ブランドは主に、20代中盤〜30代の女性をメインターゲットとしている。店舗数は、unico事業で19店舗、food事業で3店舗。
ミサワのウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。掲載されているコンテンツは、マネジメントメッセージ程度だが、マネジメントメッセージは、事業の方針について、わかりやすく説明した内容になっている。 |
■11.1期実績 unico事業では、新規に静岡店、西宮店、丸の内店の3店舗がオープンし、既存店舗でも堅調に推移した。これによって、売上高は対前期比+29.6%の増収となった。food事業では不採算店舗を閉鎖し、既存店舗では安定的に推移にした。以上の結果、全体の売上高では、対前期比+28.2%の増収となった。 営業利益では対前期比5倍弱、経常利益で約3倍の大幅な増益。 ■12.1業績予想 12.2期業績予想についても、売上高で対前期比+約20%の増収、営業利益・経常利益ではほぼ倍増となる見通し。
ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があり、行使価格が想定されている公募価格と比較して極端に安いが、当面は行使できない期間になっている。ロックアップのカバー率も8割程度と、十分に高い。 A. 発行済み株式数1,600千株(単元100株、11.8に1:40株式分割後) B. 公募 380千株、増資によるオーバーアロットメント 90千株 C. 売出し 220千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 159,800株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,070千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株 既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者5名に対して180日間。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。対象株式数は、1,674,300株。 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 10年9月 155,000株 45円 12年10月〜19年9月 10年12月 6,400株 45円 13年1月〜19年12月 目論見書でのミサワの想定発行価格は860円で、この価格に基づく公募によるミサワの手取り概算額は約293百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資の手取り額上限約71百万円と合わせた資金使途は、基幹システム更新のためのソフトウエアライセンス費用に48百万円、新店出店に伴う設備投資に245百万円を充当する予定。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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