7775大研医器IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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大研医器(7775 東証二部)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:精密機器

不況下にも強いことはわかるが、割安感とまではいかない
 内需関連で、特に、景気後退の影響を比較的受けにくいと考えられる医療関連機器を取り扱っていることから、足元の業績に関しては、特に悪化の兆しは見られない。

 比較的大量の自己株式を保有しており、特に消却の方針が示されていないことから、この分を潜在株式に算入している。この影響で、下記に表示しているEPSは実勢よりも1割程度低く評価されている。想定されている公募価格のPERは12-14倍であり、最近のIPOの状況を考えれば、この分を多少考慮に入れたとしても、公募価格に割安感は受けにくい。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 07/3 08/3 08/12 09/3予
売上高(百万円)
4,186
10.1%
4,608

3,937
11.8%
5,150
営業利益(百万円)
448
18.1%
529

646
31.5%
695
経常利益(百万円)
427
15.7%
495

625
23.3%
610
当期利益(百万円)
237
33.9%
317

395
21.0%
384
総資産(百万円)
純資産(百万円)
6,074
1,770
6,391
2,130
6,813
2,475
--
--
株主資本比率(%) 29.1% 33.3% 36.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
7.0%
13.4%
7.7%
14.9%
9.2%
16.0%
--
--
発行済株式数 4,380.46 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
54.1
404
72.5
486
90.2
565
87.7
--
配当(円/株) 14 17 -- 22

事業概要
医療機器の研究開発及び製造販売
 大研医器は、研究開発型医療機器メーカーとして、主に麻酔関連、病院感染防止関連製品の企画開発・製造販売を行っている。大研医器の製品開発の特徴は、麻酔・病院感染防止関連の医師・看護師・臨床工学技士を中心とした医療現場のニーズを開発担当者が直接聞き、特許を含め独創的な技術を駆使して製品化している点にある。

 また、大研医器では、下記製品のフィットフィックスを除いて、基礎研究・製品開発から製造にいたるまで、基本的に全て自社内で行っている。主な製品群は以下の5つ。

1. フィットフィックス関連(真空吸引器)
 病院感染防止関連の製品で、手術室・集中治療室・病棟等において医療配管設備を吸引源とし、血液・組織液・唾液等の体液や体液を含んだ排液を吸引する非電動式の真空吸引器。従来はガラス製の吸引容器が使用されており、洗浄・再使用されていたが、感染予防の観点から近年プラスチック製のディスポーザル(使い捨て)容器に置き換わっている。

2. シリンジェクター関連(加圧式医薬品注入器)
 麻酔関連の製品で、主に手術後の痛みを軽減する目的で、カテーテル(医療用の細いチューブ)等に接続詞、局所麻酔剤や鎮痛剤を微量・持続的に投与するために使用する、加圧式医薬品注入器(携帯型ディスポーザブル注入ポンプ)。
 一般的に病院施設内で使用されるが、一部では医師の管理指導のもと、在宅でも使用されている。

3. 電動ポンプ関連(輸液ポンプ: 注射筒輸液ポンプ、汎用輸液ポンプ)
 麻酔関連の製品で、微量の薬液を精密に制御しながら持続的に投与するために使用する、ME機器(医用電気機器)。

4. 手洗い設備関連(殺菌水製造装置)
 手洗い水装置関連の製品で、手術室・集中治療室・病棟等において医療従事者の衛生的な手洗いに使用される設備装置。

5. その他
 胸部外科手術を行う際の分離肺換気を目的に使用されるカテーテルで、先端に設置されたカフ(風船)を気管支内で膨張・閉塞させることで分離肺換気を行う気管支ブロッカーチューブや、気道確保のために施行される喉頭展開による気管挿管を行う際に用いられる喉頭鏡で、先端部にCCDカメラを設置し、気道の入り口をハンドル手元の液晶モニターに表示するビデオラリンゴスコープポータブルなど。
収支の状況
09.3期も増収増益の見通し
 08.3期は、主力のフィットフィックス関連とシリンジェクター関連が着実に売上を伸ばしたことで、対前期で増収増益となった。

 08.12期(3四半期累計)では、売上高では、主力のフィットフィックス関連とシリンジェクター関連が引き続き好調に推移した。フィットフィックス関連では、キューインポットが販促効果で好調に推移し、シリンジェクター関連では、特定医療保険材料であるPCAセットの好調が持続したことが主な要因となった。

 09.3期は前期に続いて増収増益の見通しとなっている。第3四半期までの進捗を考慮すると、足元の景気減速の影響が第4四半期に発生するとしても、通期見通しの達成には特に問題は無いように見える。

表1 製品群別の販売状況(百万円、前期比%)
                 08.3期   08.12
フィットフィックス関連 2,445 +13.9% 2,112
シリンジェクター関連 1,064 +15.0% 1,024
電動ポンプ関連     126  -7.8%   78
手洗い設備関連     691  -6.2%  509
そ    の    他   279 +17.2%  211
合          計 4,608 +10.1% 3,936

株式の状況
自己株式の処理方法は現時点では未定、今後の注目ポイントに
 ストックオプションの未行使総数は185,500株となっている一方、自己株式の残高が400,460株ある。ストックオプションの行使に対しては、手元の自己株式で手当てする方針となっているが、残る自己株式214,960株については、使途は決められていない。ストックオプションへの対応分は勿論市中に再流通することになるし、残る自己株式についても、明確な消却方針が示されない限りは、市中に再度戻ってくると考えたほうがよいだろう。

 このため、下記の潜在株式に算入する数では、通常は近々行使される可能性のあるストックオプションだけを対象にしているが、今回は、そのボリュームを越えて、自己株式の全数を潜在株式として算入した。

A. 発行済み株式数 3,230千株(単元100株、06.12に1:20株式分割後)
B. 公募 750千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 350千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 165千株
D. ストックオプション等の残高総数 185,500株
 E. うち潜在株式に算入する数 400,460株(自己株式の全て)
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 4,380,460株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 54,000株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者等個人27名に対して180日間。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。対象株数は2,849,540株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年1月  54,000株 565円 07年4月〜12年3月
08年3月  52,500株 565円 10年4月〜18年2月
08年3月  87,000株 565円 10年4月〜18年2月

 目論見書での想定発行価格は1,110円で、この価格に基づく公募による大研医器の手取り概算額は約754百万円とされている。資金使途は、販売管理システムと財務会計システムの設備拡充の新規に約101百万円を充当し、残額は借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 大研医器のウエブサイトには2月9日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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