3143オーウィルIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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オーウィル(3143 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:卸売業

これといった強みが見出しにくい事業構造
 食料品・飲料の原料に強みを持った商社型のビジネスモデルとなっている。事業内容をみると、やや拡散している印象があり、オーウィル独自の強みといった特徴的なポイントが探し出しにくい。

 09.3期業績予想ベースのEPS約80円に対して、想定されている公募価格のPERは約8倍となる。業績自体は伸びるトレンドにあるが、独自性を見つけにくい構造を考慮すると、想定されている公募価格以上には評価しにくい。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 07/3 08/3 08/6 09/3予
売上高(百万円)
18,873
16.0%
21,888

6,292
11.0%
24,300
営業利益(百万円) 308 20.6%
371

151
21.2%
450
経常利益(百万円)
333
20.8%
402

123
14.4%
460
当期利益(百万円)
148
46.6%
217

70
19.7%
260
総資産(百万円)
純資産(百万円)
6,044
1,005
5,946
1,059
6,304
1,078
--
--
株主資本比率(%) 16.6% 17.8% 17.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
5.5%
14.7%
6.8%
20.5%
1.9%
6.5%
--
--
発行済株式数 3,300 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
44.9
304.6
65.8
321.1
21.3
326.8
78.8
--
配当(円/株) 16.6 23.3 -- 30

事業概要
食品原料の国内販売と輸出入取引、コンビニエンスストアの運営
 オーウィルは商社として、主に食品原料の国内販売、輸出入取引とコンビニエンスストアの運営を行っている。主な商品カテゴリーは、食品副原料、乳及び乳製品、飲料製品、農産物及び同加工品、FC事業、その他の6分類。

 食品副原料では、食品添加物・香料、飲料製造に使用される糖類・ビタミン等の食品副原料を調達し、取引先に供給している。

 乳及び乳製品では、飲料製造用の業務用殺菌乳のデリバリー事業を行っている。

 飲料製品では、大手量販店及びコンビニエンスストア向けプライベートブランド(PB)飲料製品を取り扱っており、農産物及び同加工品では、マンゴーやニンジンなど、茶葉・果汁・野菜汁を取り扱っている。

FC事業では、主力商品のアンテナショップ機能と、取引先への商品開発に活用することを目的として、コンビニエンスストアのエリアフランチャイジー事業を展開している。就労人口の多い大手町・丸の内エリアに特化し、現在6店舗を展開している。

 その他では、食品・飲料製造用機械、飲料用珪藻土(濾過剤)、及び窒素ガス等の資材の取り扱い、化学品・化粧品の欧米への輸出事業等を行っている。

情報開示の状況
開示無し
 オーウィルのウエブサイトには10月6日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。

収支の状況
原料価格等の高騰は販売価格に転嫁し、09.3期も増収増益の見通し
 08.3期は、売上高では、食品副原料ではビタミンCの価格高騰を受けて、中国からのビタミン供給を確保して販売を拡大したこと等で、対前期比+約17%の増収、乳及び乳製品では、乳業メーカーとタイアップして飲料メーカーに対して業務用殺菌乳の拡販に努めたこと等によって、対前期比+10%の増収となった。

 飲料製品では、国際線の機内飲料サービスへの野菜飲料の導入等に努めたこと等で対前期比+約7%の増収、農産物及び同加工品では、主力果汁飲料原料の伸びに加えて、既往取引先への拡販と新規取引先の拡大によって、対前期比+約43%の増収となった。

 FC事業では、既存店舗での1店舗当りの売上高が前期と比較して微増となったことに加えて、前期末に店舗数が5店舗から6店舗に増加したことで、対前期比+約14%の増収となった。

 以上から、売上高全体では、対前期比+約16%の増収となり、運賃等の物流経費等の販売費は増加したものの、営業利益・経常利益は共に対前期比+約20%の増益となった。

 09.3期の業績予想では、売上高では食品副原料で主力アイテムであるビタミン類の販売とその他の食品添加物の拡販をベースとして、対前期比+約15%の増収の見通し。乳及び乳製品でも、特殊な輸送容器(ソフトコンテナ)を活用して殺菌乳供給を拡大するとともに、タイトな乳製品の供給を確保することで、対前期比+約7%の増収の見通し。

 飲料製品では、消費者の低価格志向の高まりをベースとして対前期比+約10%の増収、農産物及び同加工品では、主力のマンゴー加工品やトロピカル果汁、茶類、果実缶詰の販売を中心として、対前期比+約10%の増収、FC事業では、売上高はほぼ横ばいの見通しで、その他では、飲料製造用の窒素ガス販売や欧米向け化学品・化粧品の輸出拡販をベースに対前期比+約18%の増収の見通し。

 以上から、売上高全体では対前期比+約11%の増収の見通しとなっている。

 費用面では、高騰している原料価格については、販売価格への転嫁を行い、逼迫している原料の安定供給によって利益を確保する見通しとなっている。また、原油高に起因する燃料高騰で物流費の増加が見込まれるものの、物流・倉庫の集約化や営業経費の効率化によって、営業利益では対前期比+約21%の増益の見通しとなっている。

株式の状況
ストックオプションもVC出資もない、すっきりとした株主構成
 ストックオプションもベンチャーキャピタルの出資もない、非常にすっきりした株主構成になっている。ロックアップのカバー率は約7割となり、決して高くはないものの、ロックアップの対象になっていない既存株主には、通常は安定株主と見て差し支えのない金融機関等が含まれている。全体として、株式の需給面では、特に問題は見られない。

A. 発行済み株式数 3,000千株(単元100株、08.7に1:300株式分割後)
B. 公募 150千株、増資によるオーバーアロットメント 150千株
C. 売出し 850千株(売出し元は会社関係者5名)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,300千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者7名に対して180日間。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。対象株数は2,340千株。

 目論見書での想定発行価格は640円で、この価格に基づく公募によるオーウィルの手取り概算額は、約81百万円とされている。オーバーアロットメントで予定されている第三者割当増資の手取り概算額約89百万円と合わせた資金使途は、全額を商品の仕入れに関わる運転資金に充当する予定。



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