3097物語コーポレーションIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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物語コーポレーション(3097 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

優待制度が創設されれば、焼肉・お好み焼き好きの投資家向け銘柄
 基本的に店舗数の増加に応じて業績が拡大するタイプのビジネスで、08.6期も新規出店と既存店の集客力の強化によって、増収増益の見通しになっている。

 08.6期業績予想ベースのEPSは約250円で、想定されている公募価格のPERは約9倍となる。想定されている通り、PER9〜10倍程度で評価することが妥当と思われ、想定されている公募価格には特段の割安感も割高感もない。

 株主優待の新設については、目論見書等では特に触れられていない。制度が出来るのであれば、焼肉・お好み焼き好きの投資家にとっては、優待狙いでの保有という手もある。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 06/6 07/6 07/12中 08/6予
売上高(百万円)
8,032
7.9%
8,663

4,910
14.1%
9,881
営業利益(百万円)
428
33.9%
573

361
30.3%
747
経常利益(百万円)
394
34.3%
529

341
29.7%
686
当期利益(百万円)
-78

109

175
191.6%
318
総資産(百万円)
純資産(百万円)
5,166
304
5,901
532
6,081
733
--
--
株主資本比率(%) 5.9% 9.0% 12.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
7.6%
--
9.0%
20.5%
5.6%
23.8%
--
--
発行済株式数 1,276.4 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
238
85
417
137
574
249
--
配当(円/株) -- 16.66 -- 40

事業概要
焼肉、和食・お好み焼き専門店、中華の飲食店舗の運営と、フランチャイズシステムの管理・運営事業
 物語コーポレーションは、焼肉、専門店、中華レストランチェーンの直営による経営と、フランチャイズ・チェーン展開を主な事業内容としている。

 専門店部門では、しゃぶしゃぶ専門店やお好み焼き専門店を展開、中華部門ではラーメン専門店を出店している。

 07.6末の店舗数は、焼肉部門が直営32、FC23店、専門店部門が直営11、FC5店、中華部門が直営11、FC21店、各業態の合計では直営54、FC49店となっている。

情報開示の状況
開示なし
 物語コーポレーションのウエブサイトには、2月22日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


収支の状況
対前期比で増収増益見通しの08.6期予想も達成ペースで推移
 07.6期は、関東・東海地域での出店と既存店舗の活性化に取り組み、期中の新規出店は9店舗、11店舗を業態転換、収益改善が困難な3店舗を閉店した。

 以上の結果、売上高は対前期比+約7%の増収となった。増収効果によって、営業利益・経常利益では対前期比+約30%以上の増収。当期利益では、前06.6期に減損損失259百万円を特別損失に計上したことの反動によって、大幅な増加となった。

表1 07.6期部門別の販売実績(百万円、前期比%)
焼      肉 4,948 -2.0%
専  門  店 1,356 +65.2%
中      華 1,478 +3.0%
直 営 店 計 7,783 +6.6%
フランチャイズ  879 +20.3%
合      計 8,663 +7.8%

 08.6期の業績予想では、直営店舗部門では、焼肉の既存店7店舗の改装やメニューの見直し等を中心とした既存店舗の急客力の強化を行うことを織り込んでいる。新規出店は、焼肉2店舗、専門店5店舗、中華1店舗の計8店舗を計画している。

 フランチャイズ部門では、お好み焼き専門店舗の積極的な出店政策によって、期中でのフランチャイズの出店を14店計画している。その他の業態では、焼肉2店舗、中華1店舗を織り込んでいる。

 以上から、売上高は対前期比+約14%の増収となる見通し。

コスト面では、売上原価での原材料価格の上昇や、新規出店分の地代家賃の増加、既存店舗の改装経費が増加するものの、原材料費のコストダウンやメニュー構成の見直しによる売上原価率の上昇の抑制を織り込み。

 最終的には増収効果もあって、営業利益以下の利益項目では対前期比+約30%前後の増益の見通しとなっている。

 08.6期の通期業績予想に対する07.12中間期の進捗率はちょうど半分ほどになっている。取り扱っている商品は焼肉、お好み焼き等と、特に冬場に売上が減少するものなどの季節商品もないので、通期見通しの達成には問題ないように見える。

株式の状況
最大の希薄化リスクは新株引受権付社債だが、ボリュームは大きくない
 ベンチャーキャピタルはロックアップの対象にはなっていないものの、保有シェアは大きいものではない。ストックオプションのボリュームも小さい。

既存株式の希薄化リスクがあるもののうちで、最大のリスクは新株引受権付社債の存在となるが、それでも行使に伴う希薄化効果は、大きいものにはならない。

A. 発行済み株式数 1,073千株(単元100株、07.9に1:3株式分割後)
B. 公募 132千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 131千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 39,400株
D. ストックオプション等の残高総数 71,400株
 E. うち潜在株式に算入する数 71,400株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,276,400株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 51千株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者17名と金融機関1庫に対して180日間。対象株数は、924,600株また、07.6に実施した第三者割当増資16,400株(1:3分割前、価格7,300円、割当先は取引先等の法人)は上場後6ヶ月間の保有確約の対象。

表2 ストックオプション等の未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
05年9月 20,400株 1,867円 07年10月〜11年9月
01年3月発行 51,000株 1,000円 新株引受権付社債

 目論見書での想定発行価格は2,200円で、この価格に基づく公募による物語コーポレーションの手取り概算額は約279百万円とされている。資金使途は、全額を直営店の新規出店と直営店既存店の改装資金に充当する予定。

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