IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
ブロンコビリー(3091 JASDAQ)IPO |
初値の高騰は期待しにくいので、株主優待期待での長期保有が吉か ステーキレストランチェーンの業態であり、近年はBSEの問題があり、更に直近では豪州の干ばつ影響など、逆風の強い中、業績は安定的に推移している。 07.12期業績予想ベースのPERは約240円で、想定されている公募価格のPERは約10倍となる。業態や業績の伸びからは、PER12倍程度までが上限と考えられるので、若干の安全サイドを織り込んだ、ほどほどの公募価格の設定になりそうな印象を受ける。 初値が高騰することは考えにくく、トレードの対象と考えるよりは、名古屋地区の投資家が株主優待(会社側では未発表)があることを期待して長期保有することが好ましい銘柄だろう。 個別データ(肩は対前期比(%))
ブロンコビリーは、「ブロンコビリー」の店名で、郊外型レストランのステーキハウスを名古屋地区を中心として、幹線道路沿いに展開している。 メインメニューであるステーキやハンバーグは豪州産牛肉を使用。07年8月末時点で、愛知、岐阜、三重、静岡の4県下で、直営店58店舗を展開している。
ブロンコビリーのウエブサイトには、10月4日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。サイト自体の最終更新日が8月末になっており、1ヶ月以上更新されていない模様。上場後には、もう少し頻繁な情報開示を期待したい。 |
06.12期は600gステーキを商品化したことで客単価が上昇したこと等はあったものの、売上高は対前期比+1%と、ほぼ横這い。費用面では、25店舗の改装を行ったことや、豪州産牛肉が需要増加や干ばつの影響によって仕入れ価格が上昇したこと、販促方法の見直しによって、顧客の再来店によって食事券の利用頻度が向上したことで販促費が増加したことなどによって、増加。 以上の結果、営業利益では対前期比マイナス約9%、経常利益で同マイナス約8%の減益となった。当期利益だけは、対前期比でプラスになっているが、これは前05.12期に減損損失等の特別損失を約135百万円計上したことの反動によるもの。 07.12期は、新規出店を期中に3店舗予定しており、新規出店の売上高貢献を見込んでいる。更に既存店舗では、3月のメニュー改定によって客単価が約170円向上したことを織り込んで、売上高全体では、対前期比+約7%の増収の見通し。 費用面では、売上原価でオーストラリアの干ばつの影響によってオージービーフの仕入れ価格が約5%値上がりする想定としており、更に既存店舗30店舗の改装を計画していることから、改装にと伴う減価償却費の増加などが予定されている。しかし、増収効果によって、営業利益以下の利益項目では、対前期比で増益となる見通し。
ストックオプションはない。ベンチャーキャピタルの保有株式があり、一部は売り出しの対象だが、売り出し後も約350千株が残ることになる。これはロックアップの対象にはなっていないが、発行済み株式数の1割程度であり、極端にウエイトが高いと言うわけではない。 A. 発行済み株式数 2,815千株(単元100株、07.4に1:10株式分割後) B. 公募 500千株、増資によるオーバーアロットメント 105千株 C. 売出し 200千株(売出し元は会社関係者112千株、ベンチャーキャピタル88千株)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 0株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,420千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 440千株 既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者4名に対して180日間。対象株数は、1,697千株。 目論見書での想定発行価格は2,450円で、この価格に基づく公募によるブロンコビリーの手取り概算額は約1,212百万円とされている。第三者割当増資による手取り概算額約257百万円とあわせた資金使途は、出店と調理工場の移転等の設備投資に1,020百万円、残額を借入金の返済に充当する予定。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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