3040ソリトンシステムズIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ソリトンシステムズ(3040 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:卸売り業

ブロードバンド特需は意外に早く終了する模様
 ITセキュリティ製品とブロードバンド・コンテンツの配信システムという、時流に乗った商品・サービスを取り扱っていることから、増益期待をしたが、実際には06.3期にブロードバンド関連の特需は一巡し、07.3期には減収減益の業績予想になっている。

 07.3期の業績予想によるEPS約140円をベースとした想定公募価格のPERは、約13倍となっている。業態からの連想としては、もっと高い評価をされる可能性があり、一時的に株価が高騰するかもしれないが、最終的には減益予想を背景として、PER15〜20倍程度までに収まってくると想定する。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/3 06/3 06/9中 07/3予
売上高(百万円)
14,645
40.9%
20,628

11,152
-7.4%
19,107
営業利益(百万円)
782
98.3%
1,551

717

--
経常利益(百万円)
650
136.3%
1,535

662
-22.7%
1,187
当期利益(百万円)
265
312.8%
1,092

616
-18.1%
895
総資産(百万円)
純資産(百万円)
9,936
1,359
11,140
2,400
9,324
2,866
--
--
株主資本比率(%) 13.7% 21.5% 30.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.5%
19.5%
13.8%
45.5%
7.1%
21.5%
--
--
発行済株式数 6,265 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
42.2
217.0
174.4
383.1
98.3
457.5
142.9
--
配当(円/株) 6 21 -- 21

事業概要
ITセキュリティ製品の開発・販売、ブロードバンド・コンテンツ配信システムの構築・運用と、LSIの開発・販売
 ソリトンシステムズは、ソリトンシステムズと連結子会社1社、非連結子会社2社(うち持分法適用1社)、関連会社3社から構成され、情報セキュリティ製品の開発・販売と、ブロードバンド・コンテンツ配信システム構築とその運用を主な事業としている。その他に、産業用機器のための組込みシステムの開発、LSIの設計などを行っている。

 自社開発のITセキュリティ製品の販売・サービスとしては、パソコンの使用者を特定したり、データへのアクセス機器・利用者を制限するキーの役割を果たす製品や、パソコン等の情報機器類の操作履歴を記録して、情報漏洩や不正悪性に備えるフォレンジック製品、他所でウイルスなどに感染したパソコンや未登録のパソコンなどが組織内のネットワークに接続されることを防ぐ製品などを開発・販売している。

 また、新会社法や日本版SOX法に対応させる統合セキュリティ製品にも取り組んでおり、同時に中国版・英語版も一部完成させて、販売を開始している。

 ブロードバンド・コンテンツ配信システムの構築・サービスでは、集合住宅・賃貸アパート・ホテル客室向けに映画などのコンテンツ配信を行う、ビデオオンデマンド・システムの構築・運用を行っている。ソリトンシステムズが参画・担当している視聴者顧客数は約25万戸。

 その他商品・サービスとしては、特にITセキュリティを考慮した企業向けネットワークの構築・保守サービスと、医療機器や半導体製造ラインの検査装置などで使用される高速処理のための特殊基板の開発・販売を行っている。後者のターゲットは、ディスプレイパネル・半導体の検査用画像処理システム。

情報開示の状況
一応開示あり
 ソリトンシステムズのウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと財務ハイライト、上場承認のニュースリリースとなっている。
収支の状況
ブロードバンド関連の特需が一段落し、07.3期は減収減益の見通し
 06.3期は自社開発のITセキュリティ製品では、個人情報保護法の施行や企業・団体での情報漏洩事件が発生していることを背景にして、セキュリティ対策を導入・強化しようとする企業が増加したことで、売上高は対前期比+約55%の増収。

 ブロードバンド・コンテンツ配信システムでも、ブロードバンドの普及が進んで、ビデオオンデマンドの市場が拡大していることを背景として、主要販売先の設備投資が活発であったことから、売上は対前期比+約107%の大幅な増収となった。

 その他商品・サービスでは、企業向けのネットワーク構築・保守サービスで、製品単価の下落・競合の激化によって苦戦している。産業用機器など特殊基板の販売では、ソリトンシステムズの主力商品であるパラレルバスからシリアルバスに市場が移行していることから、売上は減少し、この部門の売上高は対前期比マイナス8%の減収となった。

 06.9中間期では、前期に旺盛だった情報セキュリティ対策の需要が一巡したことで、自社開発のITセキュリティ製品の販売は低調になったが、ブロードバンド・コンテンツ配信は、前期に引き続いて、市場の拡大に伴って主要顧客での設備投資が継続していることから、好調に推移。

 その他商品・サービスでは、企業向けのネットワーク構築・保守サービスで、予定していた主要顧客案件が延期になったことや、前期に引き続いて、シリアルバスへの移行が進行していることで、ソリトンシステムズの主力商品であるパラレルバス用基板の売上が低調だったことが影響している。
表1 商品群別の販売実績(百万円)
                05.3期 06.3期 06.9中
ITセキュリティ        1,625  2,523 1,109
ブロードバンド・コンテンツ 5,326 11,036 7,260
その他商品・サービス   7,692  7,068 2,781
合計             14,644 20,628 11,151

 07.3期の業績見通しでは、前年度の売り上げ増加に貢献した、ブロードバンド主要顧客での設備投資が、前年度を下回る見通しであり、自社開発ITセキュリティ製品については対前期比で1割程度の増収を見込んでいるものの、売上高全体では対前期比マイナス7%の減収の見通し。利益項目でも、売上高の減収を背景として、減益の見通しになっている。

 PL上での利益計上などは比較的順調だが、キャッシュフロー上では、07.3期には営業活動によるCFが赤字に転落、それを受けて、財務活動によるCFも大幅な借入超になっている点は、気になる材料。

株式の状況
ストックオプションとVC保有株があるが、株式需給へのインパクトは小さい
 ベンチャーキャピタルが既存株主に入っており、ロックアップ対象にはなっていない。ただ、保有ボリュームは大きいものではない。ストックオプションについても、上場後すぐに行使できる状態になっているが、ボリュームは小さい。両者ともに、それほど気にする必要はないだろう。

A. 発行済み株式数 5,118千株(単元100株 に 株式分割後)
B. 公募 800千株、増資によるオーバーアロットメント 165千株
C. 売出し 300千株(売出し元)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 182千株
 E. うち潜在株式に算入する数 182千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 6,265千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 260千株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者1名に180日間。対象株数は29,842株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
04年6月  182千株 1千円 07年2月〜10年1月

 目論見書での想定発行価格は1,850円で、この価格に基づく公募によるソリトンシステムズの手取り概算額は約1,356百万円とされている。資金使途は、コンピュータシステム等の設備投資に300百万円、自社製品の研究開発費・販売促進費に386百万円、借入金の返済に505百万円を充当する予定。



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