3399丸千代山岡家IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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丸千代山岡家(3399 JASDAQ)

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セクター:小売業
今上半期実績は低調、下期に回復できるかが焦点
 新規出店による事業拡大に伴って、ここまで業績は順調に拡大しているが、当半期決算ではこれまでほどの売上高の伸びはなく、利益率も低下している。季節要因があるのではないかと推測するが、この足元の状況を見ると、高い成長率は織り込みにくい。

 新規出店効果が素直に今通期には発生するとして、想定EPSは14,000〜15,000円、外食チェーン経営業態の平均的なPERを約20倍とすると、想定株価は30万円となり、公募価格にはいっていのディスカウントがあると考えられる。ただし、この見方は今半期業績が実態よりも低く出ているという前提であり、上半期の業績状況が下期も継続すると考えた場合には、更に安全サイドを見る必要がある。

事業概要
ラーメン店の経営
 当社は、直営によるラーメン専門店「ラーメン山岡家」を運営するラーメン事業を行っており、05年11月時点で66店舗を北海道・関東地区の主要幹線道路沿いを中心に、全店舗直営店、24時間営業を基本として出店している。

 従来、子会社のサンフーズが「その他事業」として外部顧客に対して食材の販売事業を行っていたが、04年11月に当社が吸収合併し、これを機に事業撤退している。これに伴って、05.7中間期以降の決算は個別決算となっている。

収支の状況
足元の業績は判断が微妙
 出店状況は、05.1期中に埼玉・千葉・群馬を中心に関東地区7店、北海道地区に2店を出店、1店を業績不振を理由に閉店し、期末時点では53店舗となっている。05.7中間期は、期中に関東地区9店を出店したほか、宮城県への出店を行い、期末時点での店舗数は、61店舗となっている。

 都道府県別の販売実績は表1の通りで、店舗数の拡大に応じて売上高は単純に増加している。ただ、05.7中間期には店舗数は前期末よりも8店舗増加しているにもかかわらず、店舗数の増加率ほどには販売実績の対前期進捗率は向上していない。ラーメン店ということで、販売状況に若干の季節変動要因があるかもしれないが、足元の業績の伸びは、前期ほどの水準には至っていないという印象を受ける。

 中間期P/Lをみると、当半期は利益率が前通期と比較して激減しており、売上高の伸び悩みと共に、懸念材料である。

株式の状況
ストックオプションは無いがVS保有株による需給悪化懸念はあり
 06年1月時点の発行済み株式数は7,230株で、上場にあたっての公募が1,000株予定されている。上場時の売り出しは、会社関係者を売り出し元とする200株が予定されている。ストックオプション等の希薄化要素は無い。以上から、上場時点の想定発行済み株式数は、8,230株とした。

 目論見書での想定公募価格は28万円とされており、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は、約237百万円。資金使途は、全額を店舗開設等の設備資金に充当する予定。

 直近の第三者割当増資は、03年8月にベンチャーキャピタル、04年7月に従業員持ち株会を割当先として実施されており、割当価格は前者が12万円、後者が6万円。ベンチャーキャピタルの保有株式数は、株主名簿上では932株存在し、ロックアップはかけられていない。

情報開示の状況
一応開示姿勢はあるが、もう一段の水準向上を期待
 当社ウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと財務ハイライトとなっている。上場関連の資料・ニュースリリースの掲載があれば、平均水準となるところだが、現在のところ開示水準はやや消極的な印象。


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