IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
メディキット(7749 JASDAQ)IPO |
医療業界自体に、現状では成長性がなく、当社の業績も基本的に横ばい〜微減傾向にある。業績の急激な下振れ要素も無いかわりに、伸びる要素も見当たらない。 株価については、足元のEPS約3,600円・BPS約40,000円の水準をベースに、PER=12、PBR=1倍程度の、約40,000円が妥当な水準と言える。
当社グループは、当社及び子会社である東郷メディキット鰍ノより構成されており、医療機器の製造・販売を業務としている。医療機器の製造は東郷メディキットが行っており、当社は東郷メディキットより同製品を仕入れ、国内外ユーザーに販売している。 当社グループは、主として血管・血液に関する分野の医療機器を取り扱っており、主要な分野は、人工透析類、静脈留置針(麻酔)類、アンギオ類(カテーテルシステムを用いた造影検査・治療)であり、品目別の主要製品分野は表1のようになっている。 【表1 品目別の主要製品分野】 品目 / 主要製品分野 人工透析類 / 人工透析用留置針 静脈留置針(麻酔)類 / 輸血・輸液用静脈内留置針 アンギオ類 / イントロデューサー、血管造影用カテーテル
医療業界は、健康保険の個人負担引き上げなどの医療費抑制政策がとられていることに加えて、04年4月には保険償還価格が改定され、05年4月には改正薬事法が施行されるなど、業界自体の成長率は低く、マーケット規模は今後も現状を維持する程度とみられている。 中でも、人工透析類では、企業間競争が激化しており、販売価格は下落している模様。静脈留置針(麻酔)類は売上高が伸びているものの、全体では、ほぼ過年度の実績を維持する程度の水準となっている。 過年度の実績は、売上高はほぼ横ばいで、利益項目は微減傾向にあり、今後これを上昇基調に持ち上げることが出来る要因は、現在のところ見当たらない状態にある。
当社の05年5月時点の発行済み株式数は、422千株であり、今回の上場にあたっての公募が50千株ある。以上を合計して、上場時点での発行済み株式数は、472千株となる。 ストックオプション等の株式希薄化要素はない。また、直近に実施した第三者割当増資は、04年4月に実施されているが、この時の割当価格は、社員持ち株会向けが19,000円、金融機関等向けが26,500円となっている。
当社HPには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。財務ハイライトとマネジメントメッセージが既に閲覧可能となっている。ただ、上場関連のニュースリリースや、書類開示がないのは、残念である。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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