3762テクマトリックスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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テクマトリックス(3762 JASDAQ)IPO

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セクター:情報・通信業
事業はいたって順調に推移していると判断、今後の成長も見込める
 06.3月期には売上高で05.3月期見通しから更に20%程度の増加と考え、売上高営業(=経常)利益率が過去実績の5〜8%から更に上昇するとして10%を見込むと、経常利益は、約8億円まで増加すると想定できる。実効税率50%とすると、06.3月期の想定一株当り利益は12,000円が見込まれる。更にそこからどの程度の利益成長を見込むか次第だが、PER20倍として25万円、PER30倍とみると、35万円程度が適正価格と想定する。

事業概要
アイ・ティー・エックスと楽天が出資する情報・通信事業会社
 当社は、IT関連ソフトウエア・ハードウエア・ソリューションの販売・コンサルティング・ソフト開発及び保守を主たる事業とする、ITシステム・コンサルティング企業。05年1月時点の出資構成では、オリンパス鰍フ子会社であるアイ・ティー・エックス鰍ェ61.7%、楽天鰍ェ37%となっている。

 事業内容は、米国を中心とする海外ベンダー及びその日本法人から販売代理権を取得し、ユーザーに対して商品販売・ソリューションの提供を行うもので、大別して、1. 米国等の最先端ソフトウエアとハードウエアを組み合わせて最適ソリューションを提供する「プロダクト・インテグレーション事業」、2. 楽天等の顧客企業向けシステム開発業務やウエブ系技術を活用したシステム受託を行う「カスタムメイド・ソリューション事業」、3. 医療画像やCRM分野に特化した、自社開発の業務パッケージを販売する「パッケージ・ソリューション事業」の3つの事業モデルで構成されている。

 事業分野別の売上高構成比は、下表の通り。(表1) 売上高の約半分はプロダクト・インテグレーション事業が占め、売上高の対前年伸び率もこの分野が最も高い。

収支の状況
BS・PL共に堅調に推移
 売上高については、04.3月期で対前年約15%の増加であり、今期の見通しでも約19%の伸びを見込んでいる状況であり、順調に推移しているといえる。また、営業利益以下の利益項目でも、売上高の伸びを上回る利益の増加を確保しており、足元の収支状況に問題はみられない。為替が円高で推移していることも、海外からの輸入の多い当社にとっては、フォローとなっている模様であり、前期は金額的には若干ながら、為替差益を特別利益に計上している。

 また、04.3月期には、留保利益で有利子負債を13.5億円返済しており、この結果、株主資本比率は04.9月期には49%まで上昇しており、財務面での不安もない。

株式の状況
ストックオプションはあるが、行使可能となるのは1年半後
 04年8月に1:8の株式分割を実施した後、発行済み株式数は25,920株で推移している。これに、公募4,000株とオーバーアロットメント最大600株を加えた上で、ストックオプション1,338株(行使価格160,000円、行使期間06.9月〜14.8月)を希薄化考慮して、発行済み株式数は、31,858株を前提とした。ストックオプションによる希薄化効果は4%程度であるし、当分は行使出来ないことから、今の段階で特に留意する必要はない。

情報開示の状況
体制は全く未整備
 当社HPには、投資家向け情報開示のスペースがない。当期の業績予想は明確に開示しており、かつ、営業利益まで記載している積極姿勢が見られるにもかかわらず、ホームページ上での開示には消極的である。


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