新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
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株式投資のための参考書籍〜簡単な読み物


「伸びる会社 ダメな会社の法則」
藤野英人(講談社+α新書)ISBN4-06-272012-4

 筆者は野村投資顧問から、ジャーディン・フレミング、ゴールドマン・サックスと渡り歩き、現在では独立して投資顧問会社 レオス・キャピタルワークスを立ち上げた著名ファンドマネジャー。

 「豪華な新社屋を建てた時が会社・株価のピーク」や、「体操を強制する会社は儲からない」など、これまでのファンドマネジャーとしての経歴から生み出された独自の法則が紹介されている。機関投資家の視点を学べる点で、個人投資家必読の書といえる。新書版で発行されているので、価格的にも手に入れ易いし、理屈抜きで平易に書いてあるので読み易い。

 ただ一点だけ難を言えば、本書に記載されている企業チェックポイントは、会社訪問してトップとインタビューできる機関投資家だから使えるワザであって、そういったことが簡単には出来ない個人投資家にとっては、やはり銘柄選別の難しさは残る点であろう。

管理人のお薦め度 ★★★★★
「人はなぜお金で失敗するのか」
G.ベルスキー、T.ギロヴィッチ著、鬼澤忍訳(日経ビジネス人文庫)ISBN4-532-19197-1

 今、巷で流行している「行動経済学」系でおそらく最も読みやすい入門書。2000年9月に日経新聞社から刊行された「賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか」を文庫化するにあたって改題したもので、内容は同一。

 帯には「半値に下げた株、2倍に上げた株〜あなたは、どっちを売りますか」とあるように、株式投資家をターゲットにした人間心理の解説本。その点で、考え方の源流ではテクニカル分析と相通じる部分がある。テクニカル派・ファンダメンタル派のどちらのかたにとっても有益と思う。

 内容で一番、興味をひかれる=わかりにくい=考えさせられるポイントは、
「あなたはテレビのバラエティ番組に出演し、三つのドアから一つを選ぶチャンスを与えられている。一つのドアには自動車が、残りのドアにはヤギが入っている。あなたが一番のドアを選ぶと、どこに何が入っているかを知っている司会者が三番のドアを開けた。そこにはヤギが入っていた。そこで司会者に「二番のドアに変えますか」と尋ねられた。あなたは二番に変えたほうがよいか。」
というもの。

 学校の数学の授業であった「あみだくじは最初にひいた人と最後の人とで当たる確率は異なるか。」という問題の変形型なので、これを覚えている人にとっては「変えても変えなくても当たる確率は同じ」と考えるだろう。
 ところが、本書での正解は「変えるべき」なのだ。著名数学者も「その結論はおかしい」と反論したそうだが、なぜこんな結論になるのかは、本書で確認していただきたい。

管理人のお薦め度 ★★★★★
「「企業価値」はこうして創られる IR入門」
本多 淳 (朝日新聞社 朝日選書767)ISBN4-02-259867-0

 筆者は松下電器に入社し、1971年にニューヨーク証券取引所への同社株式の上場に携わった他、日本のIRの第一線を歩いている。本人曰く「第一世代のIRマン」によるIR入門の書。

 本書の内容は大きくわけて、前半が筆者の松下電器在籍時代のNY上場イベントを中心とした業務紹介。後半がいわゆるIR入門編となっている。

 前半は一種「プロジェクトX」的興味で楽しく読み進められるし、後半は入門書とはいえ、投資家・株主と企業、更にその間に介在する存在としての企業IRのそれぞれの立場を踏まえた上で、企業側にも、投資家側にも意見をする内容となっている。その視点は、「第一世代」と筆者は表現するが、現在でもそのままあてはまる、というよりもむしろ、現在の市場の問題点を的確にえぐり出すことになっている。

 本来は、企業での研修テキスト的内容であり、その点でも有用であると思うが、企業側の考え方・心理を勉強するという視点で読めば、投資家にとっても有益な内容となっている。

管理人のお薦め度 ★★★☆☆


【目次】
簡単な読み物
> 偉大な投資家に学ぶ
> 投資理論を勉強する



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