新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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IPO株(新規公開株)入門12 >> 東京証券取引所の値付けプロセス


1. 上場当日の取り扱い


 特別な規程はありません。板寄せ方式によって、価格形成が行われます。

 買い注文が売り注文よりも多かった場合には買い特別気配、逆に売り注文が買い注文よりも多かった場合には、売り特別気配となります。特別気配の表示がされると、気配値は5分ごとに更新されます。特別気配の更新値幅は、表1です。

 30万円の買い気配からスタートすれば、50万円に到達するまでの1回当りの更新値幅は5千円ですから、40回の更新=3時間20分で50万円となります。以降の値幅は1万円で、1日当りの取引時間は4時間(規制中)〜4時間30分(本来)ですから、1日中買い気配のままで終われば、引けの気配値は最初の気配値の約2倍となります。


2. 上場当日に初値がつかなかった場合の二日目以降


規制措置
 個別銘柄ごとに東証から規制措置(いわゆる即金規制)が発表されるケースがあります。上場当日に初値がつかなかった場合には、現状ではほぼこれが適用されています。

多くの場合の規制措置の内容は、

・ 初値決定日の買付けは、買付け代金は現金(またはMRF)で即日徴収する
・ 初値決定日までの売買では、成行の買い注文は禁止する
というものです。

 この規制措置について、当サイトでは、10. IPO株の即金規制 で詳述しています。

初値決定までの気配値の運用
 気配値更新の上限は、前日の最終気配値段の2倍が目途となります。最初の気配表示は、前日の最終の気配値などを踏まえて表示されます。その後の気配値の更新は需給動向を勘案しつつ、前日の最終気配値の10%、5%、又は直前の気配値段に基づく気配の更新値幅(表1 特別気配の更新値幅)をもって行われます。

初値決定後の取扱い
 初値決定後には、その初値を基準値段として呼値の制限値幅(=ストップ高・ストップ安となる価格)が適用されます。 ジャスダックの場合には、初値が付いた日の制限値幅の基準となる価格は、前日の最終気配値となっており、証券取引所間で異なる点となっています。




IPO株入門 目次

1. IPOとは何か
2. IPO投資は儲かるのか
3. IPO向きの投資スタイル
4. 公募価格<初値の仕組み
5. IPO初値の決まり方
6. オーバーアロットメント
7. IPO関連リンク集
8. IPO都市伝説
9. IPO初値予想の考え方
10. IPO株の即金規制
11. ベンチャーキャピタル
12. 東証の値付けプロセス
13. 大証の値付けと付表
14. ジャスダックの値付け
15. IPOのロックアップ規制



IPOを申し込む時に便利な銀行・証券会社はどこか?管理人が解説します >> 「どの証券会社・銀行がいいか、迷ったら」

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