新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の初値予想の考え方
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IPO株(新規公開株)入門9 >> IPO株(新規公開株)初値予想の考え方


IPO株(新規公開株)の初値予想の考え方

 IPO=新規公開銘柄は、今まで上場されておらず、市場での値付けがされていません。過去の価格動向のデータがありませんから、チャートなどを用いたテクニカル分析が出来ないことになります。

 このため、IPO(新規公開株)銘柄の初値を予想するにあたっては、ファンダメンタルズから分析する方法と、株式の需給から予想する方法の2つに絞られます。以下に、この2つの方法での考え方をまとめてみましたので、IPOの初値予想の参考にしてください。

 なお、この2つの方法でのアプローチは、公募価格を決める時のプロセスと結局ほぼ一致することになります。違いが発生する可能性があるのは、公募価格決定の時には、これらのアプローチのあとに、機関投資家からの需要予想を価格ごとに積み上げる作業がある点です。

ファンダメンタルズから初値を想定する

 基本的には、EPSとBPSで判断・予想するのが、妥当だと思います。翌期の予想EPSをベースに、同業他社のPERを参考にして、初値を想定するのがセオリーです。ただ、その際に気をつけなければいけない点が幾つかあります。

特殊な要因によって、実績・予想が変動していないか
 多くの場合には特別損益で計上されているので、注意してみれば並びがおかしいことに気付くことは、難しいことではありません。比較的発生しやすいケースは、以下の項目です。
1. 減損損失の計上
2. 有価証券、固定資産の評価損や売却益
3. 役員退職慰労金
4. 税務上の繰越損失など税効果会計による法人税等の過小計上

足元の業績動向は堅調か
 現在では四半期開示が義務化されており、四半期ごとの進捗状況をみることによって、今期の業績の達成ペースを推測することが可能です。基本的には、四半期の実績を4倍すれば、年間の業績と考えられます。

 ただ、業態等によっては、期末に売上が多いとか、期末に費用計上が多い、等の特徴がありますので、このあたりも考慮して、年間の業績を推測します。業態等でこうした面での特徴があれば、多くの場合には目論見書に記載してあります。

発行済み株式数に変動はないか
 上記では、EPSをみる際の分子側、Earningsについて説明しました。次には、分母側=発行済み株式数に変動要素がないかを確認する必要があります。

 主に気をつけなければいけない点は、以下の3点です。
1. 第三者割当増資によるオーバーアロットメントが予定されていないか。
2. すぐに行使可能なストックオプションがないか。
3. 期中に株式分割が実施されていないか。

 Tokyo IPOなどのデータでは、今期中の株式分割があった場合には、過年度のEPSは修正しないで、元の株数のままで計算してあるケースもあり、参考にする時には注意が必要です。

株式の需給から初値を想定する

 需給面から見る場合には、数値・データでみる部分と、定性的情報から推測する面の2通りがあります。

【データからみる】

公開株数・市場放出株数が多いか少ないか
 公開株数は、公募株式数+売り出し株式数です。基本的には、公開株を市場参加者で取り合うわけですから、公開株数が少ないほうが、好需給となります。しかし、IPO=新規公開時点で市場に放出される株数は、これだけではありません。
 市場放出される株としては、上記以外に既存株主が保有していて、上場直後に売りに出されるものが含まれます。創業者であれば、議決権の関係から積極的に自己保有分を売ろうとはしないケースが多いですが、既に社員が持っている場合には、利益確定のために、上場直後に売られることも考えられます。また、ベンチャーキャピタルも同様です。
 こうした既存株主には、ロックアップをかけることによって上場後しばらくは売ることが出来ないようにしているケースもあります。この辺りは、目論見書で確認する必要があります。

時価総額
 時価総額の小さい案件のほうが、一般的には好需給となります。というか、むしろ一定規模の需要が常にあると考えるほうが妥当かもしれません。需要規模が一定で、時価総額が小さければ、この需要をさばききれなくなりますので、株価が高騰します。需要と供給のバランスで言えば、時価総額が小さいということは、供給量が小さいということです。

【定性的情報から推測する】

人気業種かどうか
 IT関連や、同業他社が存在しないオンリーワン企業は一般に人気化します。ただし、人気業種とは、元々利益の成長性が他業種に比べて非常に高いからこそ、人気業種になるのであって、人気の業界だからといって、どんな企業でも騰がるわけではありません。あくまでも利益の成長性こそが、人気のポテンシャルです。

取り扱い証券取引所はどこか
 証券取引所によって、上場基準や審査内容は異なります。他の取引所なら上場承認してもらえない企業が、審査が甘い取引所を狙ってIPO=新規公開していく可能性もあります。






IPO株入門 目次

1. IPOとは何か
2. IPO投資は儲かるのか
3. IPO向きの投資スタイル
4. 公募価格<初値の仕組み
5. IPO初値の決まり方
6. オーバーアロットメント
7. IPO関連リンク集
8. IPO都市伝説
9. IPO初値予想の考え方
10. IPO株の即金規制
11. ベンチャーキャピタル
12. 東証の値付けプロセス
13. 大証の値付けと付表
14. ジャスダックの値付け
15. IPOのロックアップ規制



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