新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
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プロダクション・アイジー(3791 JASDAQ)

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セクター:情報・通信業
今後の業績は、ヒット作に恵まれるかどうかにかかる
 足元の業績では、04.5期は大作があったために大幅に売上高が増加したが、これが一段落して大作が無かった05.5期には、減収減益となっている。今後の業績も、ヒット作が出現するかどうかにかかっている状態にある。

 現時点で、今期以降のヒット作が発生することを織り込むにはリスクがある。06.5期の会社予想EPS約22,000円をベースに考えるのが妥当と思われ、PER約23倍となる想定公募価格50万円は、これ自体が適正水準と考えられる。高い初値騰落率は期待しにくい。

事業概要
劇場・テレビ等用アニメーション、ゲームソフトの制作と版権収入
 当社の実態上の事業活動は、アニメーション・ゲームの企画・制作事業を目的として1987年に設立した有限会社アイジータツノコに始まる。当社グループは、当社・連結子会社1社・非連結子会社2社によって構成されており、劇場・テレビ・ビデオ・ゲーム用アニメーション及びゲームソフト作品の製作事業と、これら作品の二次利用による収益分配や一部の販売権利窓口業務によって窓口手数料を得られる版権事業を主たる業務としている。また、その他事業として、ゲームソフト、音楽・映像ソフト及び制作した作品のキャラクターグッズの販売、雑誌や小説へのイラスト書きによる販売・制作収入を得ている。

 当社グループが近年制作したアニメーション作品の一覧は下記の通り。

【表1 当社制作作品の一覧】
制作時期   受託制作・出資を伴う受託制作
2001年 人狼(劇場)、フリクリ(OVA)、BLOOD THE LAST VAMPIRE(劇場)、ラブひな(TV)
2002年 ロックマンエグゼ(TV) 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (TV)、ミニパト(劇場)
2003年 テイルズオブシンフォニア(Game)、キル・ビル(劇場) 宇宙のステルビア(TV)、魁!!クロマティ高校(TV)
2004年 風人物語(TV) イノセンス(劇場)、Dead Leaves(OVA)、攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG(TV)、蒼穹のファフナー(TV)

収支の状況
人気シリーズは今後縮小傾向にあるため、新たなヒット作制作が急務
 05.5期は、制作事業でテレビ用アニメーション「攻殻機動隊」等10作品は順調に推移したものの、前期の「イノセンス」が劇場版大作として収益貢献したような大型案件が発生しなかったため、対前期比で減収となった。版権事業については、「攻殻機動隊」シリーズをはじめ、「エヴァンゲリオン」「イノセンス」などの製作者印税・出資金分配収入が順調に推移した結果、対前期比で大幅な増収を達成した。

 全体の売上高に占めるウエイトは、好調に推移している版権事業よりも制作事業のほうが高い一方で、制作事業に関してはヒット作の有無が業績を左右する構造になっており、全体業績を不安定化させる要因となっている。また、制作事業・版権事業を合算して、「攻殻機動隊」シリーズに対しての売上高依存度が、年次別に20〜50%と高くなっているが、同シリーズでは今後はこれまでのような大型プロジェクトは予定されていない。同シリーズが縮小傾向にある中で、これに続くヒット作品を生み出せるかどうかに、今後の業績はかかっている。

 当社の05.5期決算での課税では、繰越欠損金の充当によって法人税等の負担率は約14%軽減される等が発生しており、法定実効税率約41%に対して、実際の法人税等の負担率は約28%にまで低下している。既に繰越欠損金自体は04.3期で消滅しているので、06.5期以降の決算時には、法定実効税率並みの課税がされると考えられる。

株式の状況
ストックオプションの希薄化効果は10%超だが、行使期間入りは先
 当社は、04年2月に1:10、05年3月に1:2の株式分割を実施し、発行済み株式数は12,500株となっている。上場にあたっての公募が1,400株予定されている。またストックオプションの未行使残高が下表のように1,210株あるが、このうち既に行使可能期間となっている250株についてのみ、潜在株式と認識する。以上を合計して、上場時点での想定発行済み株式数は、14,150株とした。ストックオプションは全行使された場合の希薄化効果は約10%と大きいものの、大部分が行使可能となるのは、10ヶ月ほど先のことであり、当面は考慮する必要が無い。

【表3 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格  行使期間
04年8月   960株   30万円   06年9月〜14年8月
同上     250株    同上    05年9月〜14年8月
合計  1,210株

 ベンチャーキャピタルの保有株式は、株主名簿からは820株が確認できた。これに対するロックアップはかかっていない。
 目論見書での想定公募価格は50万円で、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は、675百万円とされている。資金使途は、主にアニメーション作品(映像マスター)への出資をはじめとした設備投資資金に約244百万円、新設スタジオ購入等のための借入金の返済に300百万円を充当し、残額は来期以降の作品出資に充当する予定。

情報開示の状況
平均水準はクリア
 当社ウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。上場関連の資料や業績予想のプレスリリース、マネジメントメッセージ等が掲載されている。海外向けの売上も多いことから、英語版サイトも用意されており、マネジメントメッセージや会社概要は英文でも閲覧できる。
 上場前段階の開示としては平均水準には達している。当社サイトは本来マーケティング目的に制作されていると思われるが、その中に会社情報をうまく溶け込ませている。


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