新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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GMOホスティング&セキュリティ(3788 マザーズ)

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セクター:情報・通信業
そこそこの成長性は見られるが、公募価格はやや高めか
 ホスティングサービスが中心であり、IT関連ということで、足元の状況では20%程度の成長率は持っているものの、業態として他社に無い独自性があるわけではなく、自グループ内での事業統合影響もあって比較的安定した高成長状態にある。

 第三四半期までの実績をみると、今期のEPSは最終的には1万円を越えてくる模様ではある。しかし一方で、公募価格は約73万円と想定EPSベースでのPERは約60倍となる。公募価格はある程度上場時点での人気化を織り込んでいると考えられる。初値騰落率は2倍程度までの上昇はあると思われるが、先に上場した同グループ内の3769GMOペイメントゲートウエイほどの業態の独自性や成長性は無い。

事業概要
ホスティングサービスとセキュリティサービスの提供
 当社グループは、当社及び連結子会社6社の計7社で構成されており、ホスティングサービスの提供、セキュリティサービスの提供を主たる事業として行っている。

 ホスティングサービス事業は、ウエブサイトの公開や電子メール、アプリケーションの利用等に必要なサーバー群の機能をインターネットに繋げた状態で貸し出すサービスで、05年10月末時点のホスティングサービス契約件数は約129千件となっている。

 セキュリティサービス事業は、電子認証サービスを行っている。米国Geo Trust社と提携し、同社の電子認証サービスを日本・韓国・台湾・シンガポール等で独占的に販売する総販売代理店契約を締結しており、日本・韓国・シンガポールでサービスの提供を行っている。

収支の状況
年率20%以上で売上高・利益ともに増加傾向
 事業セグメント別での販売実績は下表のようになっている。主力であるホスティングサービスは、年率20〜30%程度の伸び率で拡大傾向にある。セキュリティサービスは、伸び率は高いものの全体の売上高に占めるウエイトはまだ低い状態。

 また、全体の売上高・利益は下記の中間決算以降、第三四半期実績まで既に開示されている。第三四半期までの進捗をみても、今期業績は売上高・利益ともに20〜30%程度の対前期伸び率は確保できる状況となっている。

株式の状況
ストックオプションによる希薄化効果は小さい
 当社は05年9月に1:5の株式分割を実施し、発行済み株式数は55,835株となっている。上場にあたっての公募は、1,500株予定されている。また、ストックオプションの未行使残高は、下表のように1,155株あるが、一種類は既に行使可能となっており、もう一種類は行使可能となるまでに相当な期間が必要であり、前者の780株だけを潜在株式として認識する。以上から上場時点での想定発行済み株式数は、58,115株とした。

【表2 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格   行使期間
03年5月   780株   22千円  04年7月〜09年6月
05年8月   375株   70千円  07年8月〜12年8月
合計 1,155株

 目論見書での想定公募価格帯は732,000円とされており、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は、約1,078百万円とされている。資金使途は、設備投資資金に充当する予定で、資金使途として確定しているものは、このうち135百万円。資金使途も不明確なまま上場し、公募によって資金調達するということであり、上場目的には疑問が残る。特に親会社の資金ニーズを満たすための親子上場という意味合いが強いのではないかと考える。

情報開示の状況
開示情報無し
 当社ウエブサイトには、投資家向けの情報開示のページは、11月18日時点で設置されていない。企業業績関連の情報としても、決算広告が閲覧できるだけの状態である。早急に改善すべきと考える。


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