新規上場の目論見書に基づいた、IPO=新規公開株式の銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ファンダメンタルズ分析の要諦 >> セグメント情報


 セグメント情報には、主に、事業セグメントと所在地セグメントの2通りがあります。どちらにせよ、連結決算を区分けして開示しているものですから、全体の収支状況に対して、「どの分野でもうかっていて、どの分野でもうかっていないか」を判別することが可能です。

 儲かっているセグメントの全体に占めるシェアが大きく、更に前期と比較して伸びていれば、文句なし。また、あまり儲かっていないし、非成長分野であるけれども、全体に占めるシェアが小さいのであれば、無視できます。

 ここを見る上での最大のポイントは、「全社または消去」の列になります。

 この項目は、売上高に関しては、セグメント間の内部取引を消去するもの、営業費用に関しては、各セグメントに配賦できなかった一般管理費等の共通費用を計上するものです。

 ただ、使い道としては、売上高の行のこの項目が大きければ、連結会社間での取引が大きいことがわかる、という程度で、連結決算には内部取引消去は当然反映されていますから、あまり意味はありません。

 最も注意が必要なケースは、営業費用の「全社または消去」の項目が大きい場合です。ここに費用が大きく計上されている、ということは、各セグメントでの費用計上が小さくなっている、つまり、セグメント毎の利益率(売上高÷営業利益 で計算される)が過大に計上されている、ということになります。

 セグメント間の利益率を比較する用途であれば問題ありませんが、他社比較等で、利益率の絶対水準をみる使い方には適用できません。



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