6237イワキIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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イワキ(6237 東証二部)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:機械

配当銘柄としては評価できる
 新規上場としては地味な業態になるが、足元の業績は好調に推移している。16.3期業績予想のEPSに基づく想定されている公募価格のPERは約10倍となる。

 上場後の評価としてはこの水準が妥当と思われるが、この価格水準やあるいはこれ以下となった場合などには、配当銘柄としての評価が可能とみられる。但し、16.3期の配当予想には記念配を含むため、注意が必要。今後記念配が無くなった年次にも同等の配当を維持する方針アピールなどが会社側から早々にされれば、更に評価できる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 15/12 16/3予
売上高(百万円)
21,535
5.9%
27,799

18,445
7.7%
24,544
営業利益(百万円)
931
6.3%
989

1,240
58.9%
1,572
経常利益(百万円)
1,576
-4.4%
1,506

1,638
35.0%
2,033
当期利益(百万円)
825
24.8%
1,030

1,237
49.3%
1,538
総資産(百万円)
純資産(百万円)
26,174
13,031
24,975
14,336
25,099
15,228
--
--
株主資本比率(%) 49.8% 57.4% 60.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.0%
6.3%
6.0%
7.2%
6.5%
8.1%
--
--
発行済株式数 7,484 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
110
1,741
138
1,915
165
2,035
205
--
配当(円/株) -- 15 -- 78.8

事業概要
化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプ及びポンプ専用コントローラ等の周辺機器の開発、製造、仕入れ及び販売
 イワキグループは、当社イワキと子会社4社、関連会社14社から構成され、化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプ、及びポンプ専用コントローラ等の周辺機器の開発、製造、仕入れ、販売を主な事業として行っており、また、それに附帯する製品の修理、アフターサービス、設置工事を行っている。

 イワキグループにおける各製品の概要・特徴、主な販売市場は以下の通り。

■マグネットポンプ
液漏れのない完全無漏洩構造のポンプ。フッ素樹脂等耐食性に優れた材料を採用し、強酸・強アルカリ液でも腐食しない。/ 半導体・液晶、医療機器、表面処理装置、化学
■定量ポンプ
各種の薬液を高精度で一定量注入できる。/ 水処理、化学
■空気駆動ポンプ
半導体製造プロセス等クリーンな環境で使用される壁手の接液部に耐薬品性・耐熱性に優れたフッ素樹脂を採用、強腐食性薬液のケミカルアタックに耐える。/ 半導体・液晶
■回転容積ポンプ
粘性液やスラリー(固形分)混入液移送用/ 医療機器、新エネルギー、食品、製紙
■エアーポンプ
カーボン・油等の混入がなく、外部との気密が保たれているのでクリーンな送気・吸気ができる。/ 医療機器
■システム製品
ポンプ制御用コントローラ・センサ、各種水質計測機器、ブレンディングシステム、自動塩素滅菌装置等
収支の状況
16.3期は販売好調に加えて製造原価低減により、大幅な増益の見通し
■16.3期業績予想
 マグネットポンプでは主力市場である化学市場が好調で、表面処理市場も堅調に推移していることから、売上高は対前期比+9.2%の増収の見通し。

 定量ポンプは主力市場である水処理市場が好調に推移していることから、売上高は対前期比+9.5%の増収の見通し。

空気駆動ポンプは主力市場である半導体・液晶市場が堅調に推移していることから、売上高は対前期比+2.1%の増収の見通し。

 回転容積ポンプは主力の水処理市場が好調で、また新エネルギー市場も伸びていることから、対前期比+8.5%の増収の見通し。

 エアーポンプは主力となる医療機器市場が好調に推移していることから、売上高は対前期比7.7%の増収の見通し。

 以上の結果、全体の売上高は対前期比+7.6%の増収の見通し。

 売上原価では、減価償却費と製品保証引当金繰入が前期を下回る見込みであることから、営業利益・経常利益は、それぞれ対前期比+58.8%、+34.9%の増収の見通し。

株式の状況
VC出資もストックオプションも無し
 ベンチャーキャピタルからの出資はなく、ストックオプションの未行使残高も無い。株式需給、株主構造上の課題は特に見当たらない。

A. 発行済み株式数 6,794,370株(単元100株、16.1に1:10株式分割後)
B. 公募 600千株、増資によるオーバーアロットメント 90千株
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 7,484,370株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:法人2社、従業員持ち株会と会社関係者多数に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

 目論見書でのイワキの想定発行価格は1,970円で、この価格に基づく公募によるイワキの手取り概算額は約1,170百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約175百万円と合わせた資金使途は、全額を設備資金に充当する予定。具体的には、技術センターに隣接する新たな研究棟の建設に充当する。

情報開示の状況
開示なし
 イワキのウエブサイトには、2月20日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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