6193バーチャレクス・コンサルティングIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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バーチャレクス・コンサルティング(6193 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

親会社がMBOの中での親子上場だが、価格水準的には悪くないとみられる
 親会社(シンプレクス)の持ち株比率は50%前後と決して高い水準ではないものの、当該親会社がMBOにより上場廃止とする中での子会社上場となる。この辺りの経緯説明は目論見書でも詳しく記載されており、一応納得感はある説明ぶりになっている。

 業績自体は拡大局面となっている。17.3期業績予想でのEPSに基づく、祖想定されている公募価格のPERは約14倍となる。足元の業績の伸びを考慮すると、十分なディスカウントざ織り込まれている水準とみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 16/3 17/3予
売上高(百万円)
4,514
-16.8%
3,757
2.9%
3,865
9.5%
4,231
営業利益(百万円)
22
588%
149
72.8%
257
37.4%
353
経常利益(百万円)
15
818%
141
77.5%
251
39.4%
350
当期利益(百万円)
-530

172
46.8%
253
-9.5%
229
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,485
243
1,226
416
1,376
531
--
--
株主資本比率(%) 16.4% 33.9% 38.6% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
1..0%
--
11.5%
41.4%
18.2%
47.7%
--
--
発行済株式数 3,100.9 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
78
55.6
134
81.6
171
73.8
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
CRMプロセスの導入・構築に係るコンサルティング、システムソリューション提供及びコールセンター等の運営受託業務
 バーチャレクス・コンサルティンググループは、当社バーチャレクス・コンサルティングと連結子会社1社から構成され、企業のCRM戦略立案を中心としたコンサルティング、CRM実現に必要となるIT製品やITサービスの販売・導入、およびCRM推進の中核となるコールセンター業務等の受託運営を行っている。

 事業は、ITコンサルティング事業と、コールセンター運営業務のアウトソーシング(CRMプロセスサービス)の2つに区分している。更にITコンサルティング事業は、製品とサービスの内容から、コンサルティングサービス、CRM製品提供、CRM ITサービスの3つに区分している。

 コンサルティングサービスでは、企業の事業戦略、CRM戦略、IT戦略、およびマーケティング戦略等の立案・設計・構築の支援を行っている。

 CRM製品提供では、コールセンター運営の経験を活かして自社開発したマルチチャネル対応の顧客対応履歴管理ソフトウエア「inspirX」のライセンス販売、顧客毎にニーズに合わせた機能カスタマイズ後のライセンス販売を行っている。

 CRM ITサービスでは、「inspirX」のクラウド型サービス、オンプレミス型導入後の保守サービス、及びパートナー企業製品の代理店型サービスなどを提供している。

 アウトソーシング事業では、コールセンター受託運営を行っている。コールセンター受託運営は、大別してバーチャレクス・コンサルティンググループセンターにて当社グループ要員が業務を遂行するサービス形態と、クライアント企業のセンターにてバーチャレクス・コンサルティンググループ要員がクライアント社員と共同で業務を遂行するサービス形態とがあり、クライアントの要望に合わせてサービス提供を行っている。
収支の状況
17.3期も大幅な増収・営業経常増益の見通し
■17.3期業績予想
 ITコンサルティングサービスでは、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、バーチャレクス・コンサルティングの専門領域である企業と顧客の接点が複雑化しており、CRMやデジタルマーケティングのノウハウを活かしたサービス領域の売上が好調に推移していることと、CRM製品提供において当社CRMシステムパッケージの拡販が見込まれることが想定されている。

 更に、CRM ITサービスでは16.3期に受託した大型inspirXの保守案件が上積みされること等により、受注・継続案件、商談進行案件ともに例年の伸びを上回る積み上がりとなっている。以上を踏まえて、同事業では、対前期比+12.7%の増収の見通し。

  アウトソーシング事業では、継続案件に加えて新規顧客の獲得や継続顧客の受注範囲の拡大を見込んでおり、全体の売上高は対前期比+9.5%の増収の見通し。

 増収効果により、営業利益・経常利益はそれぞれ対前期比+37.2%、+39.6%の増益の見通し。当期利益の対前期減は、前期の法人税等の額が小さく計上されていることの反動によるもの。

株式の状況
VC出資無し、ストックオプションあり一部は上場即行使可能となるもののボリューム小
 親会社の持ち株比率が50%ある一方で、ベンチャーキャピタルからの出資は無い。ストックオプションの未行使残高があり、一部は上場直後から行使可能となるが、行使可能となるボリュームは大きいものではない。株式需給面での大きな課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 2,745千株(単元100株、15.12に1:100株式分割後)
B. 公募 120千株、増資によるオーバーアロットメント 162,600株
C. 売出し 964千株(売出し元は親会社840千株、残は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 100,500株
 E. うち潜在株式に算入する数 73,300株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,100,900株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者13名と法人4社に対して90日間。その他法人1社に対して90日間、但し発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
12年6月 73,300株 520円 15年6月〜22年6月
15年6月 27,200株 900円 17年12月〜25年11月

 目論見書でのバーチャレクス・コンサルティングの想定発行価格は1,030円で、この価格に基づく公募によるバーチャレクス・コンサルティングの手取り概算額は約108百万円とされている。

 資金使途は、ITコンサルティング事業において、バーチャレクス・コンサルティングが開発・販売する顧客対応履歴管理ソフトウエアの製品価値と競争力の向上に向けた機能拡張(クラウド化、オムニチャンネル化、デジタルマーケティングソリューションとの連携等)に必要な開発投資に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 バーチャレクス・コンサルティングのウエブサイトには5月23日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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