3933チエルIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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チエル(3933 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

事業モデルは新奇性が評価される可能性あり
 少子化により減退傾向にあるマーケットを対象とした事業ではあるが、ICT活用のビジネスモデルとしては一定の評価がされるとみられる。

 16.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約13倍となる。上記の点を考慮すると、もう少し高い評価は可能ではないかと思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 15/6 16/3予
売上高(百万円)
1,502
3.5%
1,555

978
8.7%
1,690
営業利益(百万円)
153
5.7%
162

-2
11.1%
180
経常利益(百万円)
155
4.0%
161

-2
11.8%
180
当期利益(百万円)
101
-9.4%
92

-2
26.8%
116
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,528
770
1,650
861
1,588
859
--
--
株主資本比率(%) 50.4% 52.2% 54.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
10.1%
13.1%
9.8%
10.6%
--
--
--
--
発行済株式数 1,878 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
53.8
410
48.7
459
--
458
61.8
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
教育用ソフトウェア、ネットワークおよびシステムの企画・開発及び販売
 チエルは、学校教育ICT事業を展開している。対象となる主な市場は、小学校、中学校、高校、大学及び専門学校で、当該市場向けに教務支援機能を中心としたシステム及びデジタル教材の企画・開発・製作・販売を行っている。

 チエルの高校・大学・専門学校向け製品・サービスは、主に各種教室における講義を支援する講義分野、学生・学徒が活用するデジタル教材の配信を行う教材提供クラウドサービス分野、講義教室だけでなく図書館等の講義教室外における学習も含めて側面から支援する運用管理システム分野の領域に基づき、顧客である高校・大学に提供している。

 小学校・中学校向け製品・サービスとしては、主に学校内の授業を支援する授業支援分野、生徒児童が活用するデジタル教材の配信を行う教材提供分野の領域に基づき、顧客である中学校・小学校・教育委員会に提供している。

 チエルが自社で企画開発している主な製品群は以下の通り。

■高大市場向け
1.講義支援分野
 フルデジタルCALLシステム、授業支援システム、タブレット対応授業支援システム、アクティブラーニング支援システム
2.教材提供クラウドサービス分野
 教材配信プラットフォーム
3.運用管理システム分野
 学内ICT運用管理ソリューション

■小中市場向け
1.授業支援分野
 タブレット対応教務支援システム、ネットワーク型学習評価システム
収支の状況
16.3期も着実に増収増益を維持する見通し
■16.3期業績予想
 売上高は、講義支援分野と授業支援分野における引き合い増加が見込まれることから、対前期比+8.6%の増収の見通し。

 売上原価では、一部の案件で仕入れに伴うハードウエアの販売が増加することを見込み、対前期比+16.3%の増加を見込むものの、販売管理費・一般管理費ではほぼ前期並みの水準を維持することから、営業利益・経常利益では、それぞれ対前期比+10.9%、+11.9%の増益の見通し。

株式の状況
VC出資無し、当面行使可能なストックオプションは一部に留まる見通し
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があるものの、当面は半数程度は行使不可の期間となっている。株式需給に関して、当面の大きな課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 1,800千株(単元100株、15.11に1:30株式分割後)
B. 公募 140千株(自己株式の処分)、増資によるオーバーアロットメント 68,500株(自己株式の処分)
C. 売出し 317千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 172,050株
 E. うち潜在株式に算入する数 78千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,878千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者4名と法人4社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍い以上での市中売却は可能。対象株数は1,492,500株

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
13年3月 78,000株 334円 15年3月〜23年3月
14年6月 12,000株 500円 16年7月〜24年7月
14年6月 52,200株 500円 16年7月〜24年7月
15年6月 29,850株 567円 17年6月〜25年6月

 目論見書でのチエルの想定発行価格は810円で、この価格に基づく公募によるチエルの手取り概算額は約99百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約51百万円と合わせた資金使途は、主にチエルの自社開発ソフトウエアのバージョンアップに伴う開発資金に充当する予定。

 具体的には、高校・大学・専門学校市場における講義支援分野のアクティブラーニング対応製品、小学校・中学校市場における授業支援分野のタブレット対応製品及びインフラ整備を含むクラウド対応素材・タブレット対応教材開発に充当する。

情報開示の状況
開示無し
 チエルのウエブサイトには、2月25日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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