3538ウイルプラスホールディングスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ウイルプラスホールディングス(3538 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

事業拡大戦略の提示がないと、高い評価は難しい
 16.6期は増収増益の見通しだが、15.6期消費税増税影響からの反動増であり、実質的な成長性が示されているものではない。

 16.6期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約10倍となる。販売地域が限定的な外車販売事業について、これ以上に高い評価をすることは難しい。地域的な拡大戦略などが示される必要があると思われる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/6 15/6 15/12 16/6予
売上高(百万円)
17,146
11.2%
19,072

9,819
5.8%
20,176
営業利益(百万円)
842
-16.3%
705

465
16.2%
819
経常利益(百万円)
871
-22.7%
673

461
14.9%
773
当期利益(百万円)
500
-16.8%
416

282
8.1%
450
総資産(百万円)
純資産(百万円)
6,970
1.788
6,954
2,335
7,438
2,617
--
--
株主資本比率(%) 25.7% 33.6% 35.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
12.5%
28.0%
9.7%
17.8%
6.2%
10.8%
--
--
発行済株式数 2,414.5 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
207
740
172
967
117
1,084
186
--
配当(円/株) -- -- -- 28

事業概要
輸入車販売関連事業
 ウイルプラスホールディングスグループは、輸入車販売関連事業として、新車販売、中古車販売、車両整備、及び損害保険の代理店を展開している。商品品目は、新車、中古車、業販、車両整備、その他の5品目となる。

■新車
 各事業会社が正規ディーラーとして、各インポーターから仕入れた新車を販売している。チェッカーモータース社はフィアット、アルファロメオ、アバルト、クライスラー、ジープブランドの全ての新車を取り扱っており、東京都、神奈川県、福岡県に14拠点を出店している。

 ウイルプラスモトーレン社は、BMW、MINIブランドの全ての新車を取扱い、東京都、福岡県に8拠点を出店している。

 帝欧オート社はボルボブランドの全ての新車を取扱い、福岡県に5拠点を出店している。

■中古車
 各事業会社にて、各ブランドの高年式低走行の認定中古車を中心に販売している。商品の仕入れは、新車販売時の下取り、買取、オートオークションによって行っている。

■業販
 下取りした他社ブランドの中古車をオートオークションで販売している。また、他社ディーラーと新車や中古車の在庫を融通する。

■車両整備
 販売した車両を中心に整備、修理や車検を主なサービスとしている。一部拠点を除き、ショールームと併設する形でサービス向上を設置している。

■その他
 損害保険会社の代理店として自賠責保険や任意保険等の販売を行っている。また、インポーターから直接、車両のパーツを仕入れ、部品商に対して車両パーツを卸している。
収支の状況
16.6期は販売増により増益の見通し
■16.6期業績予想
 車両販売では、9月以降に販売開始となるニューモデルの投入や、フルモデルチェンジによる新車効果での増加が見込まれる。更に、14.10月にオープンした藤沢湘南の店舗が通期で業績寄与すること、前期の消費税率変更に伴う駆け込み需要の反動による販売量減少から回復傾向にあることもあり、販売台数は対前期比+11.2%の増加の見込み。これによって、車両販売の売上高は対前期比+9.8%の増収の見通し。

 車両整備では、整備部年の人員を17名増として人員増に伴う売上高の増加を見込むものの、人員増を踏まえた納車前整備の内製化を進めていることで外部委託比率が下がり、車両販売原価との相殺金額が増加することから、売上高は対前期比マイナス17.0%の減収の見通し。

 以上の結果、全体の売上高は対前期比+5.8%の増収となる見通し。

 営業費用では、各事業会社の業容拡大や管理部門の体制強化に伴って対前期末比47名増加の人員計画に基づく人件費・労務費の増加などがあり、営業利益では対前期比+16.1%、経常利益では同+14.9%の増益の見通し。

株式の状況
VC出資が大量にあり、ロックアップ対象外のため注意が必要
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、全数がロックアップの対象外、ボリュームも大きい。ストックオプションの未行使残高もあるが、こちらは大部分が当面行使不可期間にあり、当面の影響は限定的となる。ベンチャーキャピタルの売却動向には注意が必要となる。

A. 発行済み株式数 2,382,720株(単元100株、15.12に1:20株式分割後)
B. 公募 400,100株(自己株式の処分)、増資によるオーバーアロットメント 78,600株(自己株式の処分)
C. 売出し 124,000株(売出し元はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 187,260株
 E. うち潜在株式に算入する数 31,800株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,414,520株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 357,100株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者5名と法人3社に対して90日間。対象株数は1,599,220株

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
09年6月  31,800株  525円 11年7月〜21年6月
15年6月 155,460株 1,500円 17年6月〜25年6月

 目論見書でのウイルプラスホールディングスの想定発行価格は1,880円で、この価格に基づく公募によるウイルプラスホールディングスの手取り概算額は約686百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約135百万円と合わせた資金使途は、店舗改装費用と業務効率化を図るためのシステム関連の設備投資に445百万円、残額を借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ウイルプラスホールディングスのウエブサイトには、2月27日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。



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