6183ベルシステム24ホールディングスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ベルシステム24ホールディングス(6183 東証)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

大口の契約単価改定などあり、当面は厳しい状況か
 電話等によるコールセンター業務が中心であり、現状では業界・業態として拡大は見込みにくい。更に足元では、大口からの受注単価の改定により減収が見込まれている。

 16.2期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約16倍となる。上記環境を踏まえると、現時点でこの水準以上に評価することは難しいとみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/2 15/2 15/8 16/2予
売上高(十億円)
108
4.2%
112

51
-7.8%
103
営業利益(十億円)
17
13.3%
19

5
-51.1%
9
経常利益(十億円)
13
-18.6%
11

9

--
当期利益(十億円)
13
26.5%
16

4
-50.1%
8
総資産(十億円)
純資産(十億円)
139
54
133
57
--
--
--
--
株主資本比率(%) 39.2% 43.1% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
9.5%
23.8%
8.0%
28.6%
--
--
--
--
発行済株式数 74.67(修正後、百万株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
173
728
219
768
55
--
109
--
配当(円/株) -- -- -- 18

事業概要
電話等を利用したコールセンター業務、治験支援業務等
 ベルシステム24ホールディングスグループは、ベルシステム二四を前身としている。東京証券取引所一部上場していたが、より機動的な経営判断に基づくグループ戦略の展開を図るため、2005年に上場を廃止した。

 ベルシステム24ホールディングスグループは、持ち株会社である当社ベルシステム24ホールディングスと子会社5社から構成されており、情報サービス、特にコールセンター業務を中心とするCRM(Customer Relationship Management)事業を主たる事業としている。その他の事業として、医薬品開発受託機関事業(CRO)と治験施設支援機関事業(SMO)を行っている。

 CRM事業では、電話を主なコミュニケーションチャネルとする従来型のインバウンド・アウトバウンドコールの業務に加えて、WEBやソーシャルメディア等のIT技術を駆使した様々なサービスを、クライアントに提供している。具体的には、以下の通り。
・クライアント企業の商品・サービスに関する質問に対応する業務
・クライアント企業の商品・サービスの販促をサポートする業務
・クライアント企業のIT製品の操作方法等に関する質問に対応する業務
・クライアント企業のWEB制作、データ入力作業等を請け負う業務

 ベルシステム24ホールディングスグループが保有する自社コンタクトセンターは、2015年9月末時点で、国内に25ヶ所、約13千席。

 CRO事業では、製薬会社による医薬品の開発プロセスにおいて必要となる臨床試験(治験)支援業務を製薬会社から受託し、医薬品開発を支援する医療サービス支援業務として、モニタリング業務、データマネジメント業務、統計解析等を行っている。

 SMO事業では、治験実施施設である医療機関と契約し、医療機関における治験に係る煩雑な業務を受託・代行することによって、治験に係る医師や看護師、事務局の負担を異原子、治験の品質確保やスピード向上を支援している。
収支の状況
受注契約条件の改定に伴い、業績は大幅に悪化する見通し
■16.2期業績予想
 ベルシステム24の子会社であったBBコールがクライアント企業との間で締結していた大口契約における受注単価等の条件が改定されたことにより、当該業務の売上収益の減少額が前期比でマイナス45.7%、利益面についても相応の減益となることから、減収減益となる見込みとなっている。

 この結果、当期の売上収益は対前期比マイナス7.8%の減収となり、営業利益と当期利益では共に、対前期比で約半減の減益となる見通し。

株式の状況
ストックオプションあるがボリュームは大きくない、VC出資はロックアップ対象
 ストックオプションの未行使残高があり、大部分は上場後即行使可能となる見通し。ただ、ボリュームは大きいものではない。一方、ベンチャーキャピタルからの出資が多くあり、当面はロックアップの対象となっているものの、長期的には大きな売却リスクが見込まれる。

A. 発行済み株式数 70,000千株(単元100株、15.9に7:1株式併合後)
B. 公募 3,102,900株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 29,400千株(売出し元はベンチャーキャピタル24,500千株、残は商社)、既発株のオーバーアロットメント 4,875,400株
D. ストックオプション等の残高総数 1,572,521株
 E. うち潜在株式に算入する数 約1,571千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 約74,674千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 35,070千株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル1社と商社1社、会社関係者10名に対して180日間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
15年5月    1,520株 14,000円 15年5月〜25年5月
15年5月 1,571,001株   700円 15年5月〜25年5月

 目論見書でのベルシステム24ホールディングスの想定発行価格は1,720円で、この価格に基づく公募によるベルシステム24ホールディングスの手取り概算額は約5,003百万円とされている。

 資金使途は、既存クライアント層の拡大と新規クライアント層の拡充に対応するためのコンタクトセンターの増床、及び音声データセンター設備に係る設備資金に2,088百万円、サービス品質の維持・向上を目的とした既存設備の維持・リニューアルに係る設備資金に911百万円、業務効率向上を目的としたオペレーション管理ソフトウエアの新規開発に985百万円、人事系及びセキュリティに関する既存ソフトウエア維持回収に721百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ベルシステム24ホールディングスのウエブサイトには、10月27日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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