6170リッチメディアIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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リッチメディア(6170 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

成長性は相当程度に想定公募価格に織り込み済みとみられる
 ネット関連ビジネスで15.6期業績予想は高い伸びとなっているものの、16.6期の対前期比伸び率は低い想定になっており、外面的に受ける印象ほどの成長性はみられない。

 16.6期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約36倍となる。相当程度の成長性を織り込んだ価格設定になっているものとみられ、これ以上に評価することにはリスクがあると思われる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/6 15/3 15/6予 16/6予
売上高(百万円)
1,266

1,163
19.8%
1,516
8.6%
1,647
営業利益(百万円)
77

180
122.1%
171
2.9%
176
経常利益(百万円)
85

178
87.0%
158
6.3%
168
当期利益(百万円)
-52

101

97
11.3%
108
総資産(百万円)
純資産(百万円)
822
578
988
795
--
--
--
--
株主資本比率(%) 70.4% 80.5% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
10.3%
--
18.0%
12.7%
--
--
--
--
発行済株式数 1,639.9 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
353
62
485
59
--
66
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
美容健康領域におけるインターネットメディアの運営
 リッチメディアグループは、当社リッチメディアと連結子会社2社から構成されており、ヘルスケア領域、ビューティー・サロン領域、その他の分類で、インターネットメディア・マーケティング事業を展開している。各サービスを通じて、ユーザーの検索・アクセス履歴・属性・行動変容などをオーディエンスデータとして蓄積したインターネットメディアを構築し、それを基に顧客ニーズに合致した広告サービスを提供している。

 ヘルスケア領域では、美容情報サイト「スキンケア大学」の運営と、化粧品会社を主な顧客としたインターネット広告サイトの制作・運用を行う受託サービスを行っている。15.5月末時点の月間PV数3,750万PV、月間UU数818万UU。

 ヘルスケア領域の収益モデルは、主に化粧品メーカーや製薬会社・クリニック等の法人向けインターネット広告サービスの提供であり、企業ブランド及び商品イメージの向上・伝達を目的としたタイアップ広告・バナー広告等を提供している。

 ビューティー・サロン領域では、主にサロン予約サイト「Kamimado」及びヘアスタイルスナップSNS「HAIR」の運営を行っている。

 「Kamimado」は、ユーザーが地域・沿線等の検索から美容室への予約を行うためのシステムをサロン・ユーザーへ提供することで収益を獲得しており、15年5月末時点の掲載数は9,000店舗以上。

 その他の事業としては、主に在外子会社にて、現地で運営する美容情報サイトから収集したオーディエンスデータを基に、インドネシアへの進出を検討する企業及び現地企業へのマーケティングサービスの提供を行うと共に、日本企業向けに現地化支援サービスを行っている。
収支の状況
15.6期は大幅な増収増益の見通し、16.6期はほぼ横ばい予想に
■15.6期業績予想
 足元のインターネット広告市場は、前年比112.1%と、スマートフォン市場の成長を筆頭に新しいテクノロジーを活用した広告配信の浸透が下支えし、前年を上回る伸び率で拡大している。こうした状況の下、ヘルスケア領域では、対前期比+13.3%の増収、ビューティー・サロン領域では同+47.1%の増収を見込み、全体の売上高は同+19.8%の増収の見通し。

 販売費・一般管理費の伸びが対前期比+10.7%の伸びに留まる想定により、営業利益・経常利益では、共にほぼ倍増前後の増益となる見通し。

株式の状況
VC出資とストックオプションの一部は即市場に出回る可能性がある
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、一部はロックアップ対象となっている。ストックオプションの未行使残高があり、こちらも一部は上場直後から行使可能になるとみられる。

 VC売却可能株式数と、上場直後から行使可能になるストックオプションの合計ボリュームは無視できない規模であり、注意が必要となる。

A. 発行済み株式数 1,494,900株(単元100株、15.4に1:100株式分割後)
B. 公募 50,000株、増資によるオーバーアロットメント 18,000株
C. 売出し 71,200株(売出し元は会社関係者30千株、残はベンチャーキャピタル等)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 187,000株
 E. うち潜在株式に算入する数 77,000株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,639,900株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 262,100株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者2名とベンチャーキャピタル2組合に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は1,131,300株

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
11年9月 54,000株 1,200円 14年7月〜22年6月
12年9月 23,000株 1,200円 14年10月〜22年9月
14年9月 90,000株 1,500円 16年10月〜24年9月
15年4月 20,000株 1,500円 17年4月〜25年4月

 目論見書でのリッチメディアの想定発行価格は2,380円で、この価格に基づく公募によるリッチメディアの手取り概算額は約99百万円とされている。

 資金使途は、ヘルスケア領域における既存サービスのPV数、UU数増加のためのコンテンツ拡充の外注費に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 リッチメディアのウエブサイトには、7月8日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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