4594グリーンペプタイドIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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グリーンペプタイド(4594 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:医薬品

投資リスクは十分考慮すべき
 前立腺がんを主な対象としたがんペプチドワクチンの開発を行っている。がん治療薬の新薬開発は大いに期待したいとところではあるが、投資対象として見た場合、この新薬研究開発に直接投資することと同義になる。想定リターンも大きいものが見込めるものの、投資リスクも高いものとなる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 15/6 16/3予
売上高(百万円)
933
-12.0%
822

206
1.3%
832
営業利益(百万円)
-27

-492

-290

-1,341
経常利益(百万円)
19

-413

-277

-1,328
当期利益(百万円)
17

-412

-278

-1,329
総資産(百万円)
純資産(百万円)
397
189
1,227
1,024
978
746
--
--
株主資本比率(%) 47.7% 83.4% 76.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
4.8%
9.2%
--
--
--
--
--
--
発行済株式数 33,944 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
1
6
--
30
--
22
--
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
がん免疫治療薬の研究、開発、製造、販売
 グリーンペプタイドは、新規のがん免疫治療薬の開発を行う創薬ベンチャー事業を行っている。

 基本的な事業モデルは、がん免疫治療薬シーズの探索研究から初期臨床試験までを行い、後期臨床試験から国内外の製薬会社に開発製造販売権をライセンスし開発を委ね、そのライセンス先製薬会社からライセンス収入を得るもの。

 グリーンペプタイドでは、久留米大学発のベンチャーとして、同大学で基礎研究と臨床試験を終えたがんペプチドワクチン・シリーズを、当社設立と共に特許の譲渡を受けて承継し、企業治験に用いる治験薬の製剤化検討から、早期臨床試験までをグリーンペプタイド単独で実施した。

 リード開発品のがんペプチドワクチンITK-1は、現在実施中である進行性の去勢抵抗性前立腺がんを対象とする国内第III相臨床試験の開始前に富士フイルムへライセンスアウトし、現在は、同社から本臨床試験の実施を受託し開発協力金を得ながら、本臨床試験を遂行している。

情報開示の状況
開示なし
 グリーンペプタイドのウエブサイトには、9月19日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
主力開発品が研究開発段階にあり、16.3期も利益計上の見込みなし
■16.3期業績予想
 グリーンペプタイドのリード開発品であり、富士フイルムにライセンスアウト済のがんペプチドワクチンITK-1は、引き続き国内第III相臨床試験を実施中で、第三者機関である効果安全性評価委員会による中間解析評価が実施され、治験継続が認められている。

 当期はITK-1第III相臨床試験の継続に伴う開発協力金の売上を見込む一方、米国で研究開発中のGRN-1201は、当期中に第I相臨床試験を開始する予定だが、初期研究開発段階にとどまり、売上の発生は無い見通し。

 以上により、売上高は対前期比+1.3%の増収の見通し。研究開発費用等の計上により、営業損益・経常損益としては、前期に引き続いて損失計上の見通し。

株式の状況
VC出資はロックアップ対象外が多くあり、注意が必要
 創薬ベンチャーのため、ベンチャーキャピタルからの出資が大量にある。VC出資分の一部はロックアップ対象となっている。ただし、VC保有約25百万株のうち、約15百万株はロックアップ対象からはずれており、注意が必要。

 ストックオプションの未行使残高もあるが、こちらも大部分は、当面は行使制限の対象期間になる模様。

A. 発行済み株式数 25,307,700株(単元100株、15.7に1:100株式分割後)
B. 公募 6,500千株、増資によるオーバーアロットメント 1,882,900株
C. 売出し 6,052,900株(売出し元は会社関係者等約256千株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 1,349,400株
 E. うち潜在株式に算入する数 253,400株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 33,944千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 22,068,000株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル6組合と会社関係者2名、法人1社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
14年8月 1,026,000株 100円 14年9月〜24年8月(16年10月以前の行使不可)
14年8月  253,400株 100円 14年9月〜24年8月
14年8月  70,000株 100円 14年9月〜24年8月(17年6月以前の行使不可)

 目論見書でのグリーンペプタイドの想定発行価格は610円で、この価格に基づく公募によるグリーンペプタイドの手取り概算額は約3,627百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約1,056百万円と合わせた資金使途は、がんペプチドワクチンGRN-1201の研究開発費用に2,470百万円、がん免疫療法領域における新規パイプラインの研究開発費用に1,200百万円、残額は事業開発及び運転資金の事業運営経費に充当する予定。



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