3927アークンIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アークン(3927 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

オーソドックスな事業スタイルで、設定公募価格帯も妥当な水準
 IT関連とはいえ、製品の開発・販売を事業のベースとしたオーソドックスなスタイルではある。15.3期の利益の伸び率は低かったものの、16.3期には大幅な増益を見込んでいる。

 16.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約18倍となる。足元の成長性を反映した妥当な価格設定とみられる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/3 15/3 15/9 16/3予
売上高(百万円)
787
26.7%
991

560
24.1%
1,230
営業利益(百万円)
168
2.7%
173

111
33.6%
231
経常利益(百万円)
166
2.9%
171

111
35.2%
231
当期利益(百万円)
91
18.9%
109

69
35.2%
147
総資産(百万円)
純資産(百万円)
607
175
860
285
1,000
353
--
--
株主資本比率(%) 28.9% 33.1% 35.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
27.4%
52.2%
19.9%
38.2%
11.1%
19.6%
--
--
発行済株式数 2,146 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
43
82
51
133
32
165
68
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
情報セキュリティ製品の開発・販売事業
 アークンは、インターネットを悪用した外部からのマルウエア攻撃や企業の内部関係者による情報データベースへの不正アクセス、情報漏洩などを防止することを目的とした製品を、販売代理店を通じてユーザーに提供するとともに、それらの製品の保守サービスを提供している。

 アークンの提供する製品及びサービスは、以下の3種の主要製品区分と保守サービスから成る。

1. アンチマルウエア及びクライアント版PC業務管理製品
 アンチマルウエア機能にクライアント版のPC業務管理機能を追加した製品の開発・販売

2. PC業務管理サーバー
 中規模上の企業中心にした更なる業務管理体制の改善ニーズを対象としたPC業務管理をサーバー上で実現することが出来る製品の開発・提供

3. Web・データベースセキュリティ製品
 米国の政府機関や多くの海外の金融機関にWeb・データベースソリューションを提供している米国Imperva社製品の国内の従業員100名以上の企業や金融機関向け販売及び保守

4. 保守サービス
 販売代理店で対応できない保守サポート対応
収支の状況
16.3期も安定的に増収増益の見通し
■16.3期業績予想
 製品売上高のうち、アンチマルウエア製品の販売台数は対前期比+13.8%と想定し、同売上高も対前期比+13.8%の増収の見通し。

 PC業務管理製品については、各販売代理店の販売意欲が旺盛であり、前期中に投入した、従来製品に比べて筐体が小さく販売価格も低いコンパクト型製品の効果が見込めることから、販売台数は対前期比+204.5%とし、同売上高は同+144.5%の増収の見通し。

 商品売上高は前期とほぼ同水準、その他の売上高は対前期比+11.9%の増収と見込み、全体の売上高は対前期比+24.2%の増収の見通し。

 人件費の増加や上場関連費用を織り込んだ結果、営業利益・経常利益では、それぞれ対前期比+33.9%、+35.4%の増益となる見通し。

株式の状況
VC出資無く、ストックオプションは当面行使期間外
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があるものの、当面は行使期間に入らない。筆頭株主のシェアも低く、当面の株式需給上の課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 1,846千株(単元100株、15.10に1:200株式分割後)
B. 公募 300千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 200千株(売出し元は会社関係者等)、既発株のオーバーアロットメント 75千株
D. ストックオプション等の残高総数 184,600株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,146千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者39名と法人3社に対して180日間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
14年12月 172,600株 250円 17年4月〜25年3月
14年12月  12,000株 250円 17年6月〜25年5月

 目論見書でのアークンの想定発行価格は1,230円で、この価格に基づく公募によるアークンの手取り概算額は約333百万円とされている。

 資金使途は、設備資金に130百万円、残額を人材の採用活動費・人件費に充当する予定。設備投資の内訳は、R&Dセンターのデータ系サービスの設置費・増設費に60百万円、ハニーポットの設置費・増設費に40百万円、運営管理設備の設置費・設備費に30百万円。

情報開示の状況
開示なし
 アークンのウエブサイトには、11月23日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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