IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
ラクス(3923 東証マザーズ)IPO |
既に成長性は織り込まれているものの、更に高い評価も可能か 事業内容は、今後の伸びしろが十分にあると見込まれる。15.3期の利益の伸びは小さいが16.3期には20%超の増益が見込まれている。 16.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約35倍となる。既に相当程度の成長は織り込まれている水準とみられるが、更に高い評価を得られる可能性は高いと思われる。 連結データ(肩は対前期比(%))
ラクスは、当社ラクスと連結子会社1社から構成され、主に中小企業向けにシステムをクラウド方式で提供するクラウド事業と、Java、Linux/Unixを中心としたWebシステムの開発やインフラ業務に強みを持つITエンジニアを派遣するIT人材事業を行っている。 クラウド事業では、交通費・旅費・経費精算システム「楽楽清算」、問い合わせメール共有・一元管理システム「メールディーラー」、メール配信システム「配配メール」、Webデータベース「働くDB」等のクラウド方式によるシステムの開発から販売・保守を提供している。 IT人材事業では、Javaシステム開発とインフラ構築・運用の派遣サービスを行っている。 Javaシステム開発では、顧客企業のJavaによるWebアプリケーション開発を中心としたシステム開発支援を行っている。具体的には、システム開発の全ての工程(基本・詳細設計、コーディング、単体・結合テスト、ドキュメント作成)に対して、サービスを提供している。 インフラ構築・運用では、顧客企業のネットワーク構築、サポート保守業務支援を行っている。特に、Linux/Unix系サーバー技術全般と、TCP/IP等のネットワーク技術全般に強みを持つ他、インフラの設計構築、運用設計、保守・運用、監視等、各種の工程へサービスを提供している。 |
■16.3期業績予想 クラウド事業では、新規契約が前期の実績と同等と見込み、対前期比+17.6%の増収の見通し。IT人材事業では、IT人材の需要が増加していることを背景として人員数が対前期比24名増となることを織り込み、対前期比+17.7%の増収の見通し。 以上から、全体の売上高は対前期比+17.6%の増収の見通し。 売上原価では開発人員で22名など全体で29名の増員を見込み、販売費・一般管理費でも販売管理部門の人員29名の増員を予定していること等により、増加することを織り込むものの、増収効果により、営業利益・経常利益では共に対前期比+25%超の増益となる見通し。 但し、前期には米国子会社の売却に伴う法人税等の減少があったことの反動により、当期純利益は対前期比で減益となる見通し。
ベンチャーキャピタルからの出資も、ストックオプションの未行使残高も、存在しない。実質的に支配権を持つ株主もおらず、比較的すっきりとした株主構成となっている。 A. 発行済み株式数 10,866千株(単元100株、15.8に1:200株式分割後) B. 公募 400千株、増資によるオーバーアロットメント 60千株 C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 0株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 11,326千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者1名に対して180日間。その他会社関係者21名、法人3社に対して90日間。 目論見書でのラクスの想定発行価格は1,080円で、この価格に基づく公募によるラクスの手取り概算額は約387百万円とされている。 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額約59百万円と合わせた資金使途は、東京本社オフィスの移転に伴う差し入れ保証金の差し入れ及び設備資金に177百万円、人材採用費用に121百万円、その他広告宣伝費等に充当する予定。
ラクスのウエブサイトには、11月11日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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