3920アイビーシーIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アイビーシー(3920 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

16.9期業績予想では業績拡大に一服感あり
 15.9期は業績が大幅に拡大したものの、16.9期業績予想では経常利益ベースでは伸びが相当抑制される見通しとなっている。15.9期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約26倍となる。

 業績の伸びの一服感を考慮すると、妥当な評価になっているものとみられる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/9 14/9 15/3 15/9予
売上高(百万円)
642
25.7%
807

651
20.8%
975
営業利益(百万円)
106
104.4%
216

211
23.1%
266
経常利益(百万円)
102
118.3%
223

208
4.3%
233
当期利益(百万円)
48
180.1%
134

127
12.0%
150
総資産(百万円)
純資産(百万円)
526
235
704
363
767
530
--
--
株主資本比率(%) 44.6% 51.6% 69.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
19.5%
20.4%
31.7%
36.9%
27.1%
24.0%
--
--
発行済株式数 1,366.4 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
35
172
98
266
93
388
110
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
コンピューターネットワークスシステムに係る性能監視ソフトウエアの企画・開発及び同ソフトウエアの利用ライセンス販売、システム性能の課題・問題解決を行うコンサルティングサービスの提供
 アイビーシーは、コンピューター・ネットワークシステムの安定稼働や品質向上を実現する自社製品の開発と販売、各種ソリューションを提供している。主な事業内容は以下の3区分となる。

■現状評価: 顧客のコンピューター・ネットワークシステムの問題の抽出や最適な改善を行う為の分析サービス
■性能監視: マルチベンダーで構成される複雑なシステムの性能状況を、精度の高いデータで分析することが可能な自社開発性能監視ツール「System Answer シリーズ」の提供。
■運用支援: 課題解決の為のコンサルティングや、システム運用担当者の育成サポートなど、運用支援

 販売形態は、ライセンス販売とサービスの提供、その他物販に区分される。

 ライセンスの販売としては、自社製品である「System Answer シリーズ」のライセンスを販売している。また、オプション機能として、監視サービス、監視対象機器が異常発生時に発信するアラート通知との連携機能、システムのログ情報と連携する機能等を提供している。

 サービスの提供としては、「System Answer シリーズ」のデータをもとに、分析・解析サービスや各種役務サービスを提供している。具体的には、システムの問題や課題に対してお客様の視点に立ち調査や改善提案を行うネットワークコンサルティングサービスや、問題予兆検出や性能監視手法、キャパシティ計画立案など運用に関わる支援を行う運用コンサルティングサービス等。

 その他物販としては、顧客の課題を解決する為の他社製品やソリューションサービスに付随した各種システム機器やソフトウエアなどの販売を行っている。
収支の状況
15.9期は増収・営業増益だが、経常利益は微増にとどまる見通し
■15.9期業績予想
 売上高は、第三四半期までの進捗状況が、パートナー企業との連携強化策の推進、契約更新の促進等の効果により受注が堅調に推移していることを背景として、対前期比+20.8%の増収の見通し。

 売上総利益の増加に比較して、販売費及び一般管理費の増加は低く抑えられる見込みであることから、営業利益は対前期比+23.1%の増益の見通し。

 営業外費用に上場関連費用の計上を織り込んだこと等によって、経常利益は対前期比+4.4%の増益に留まる見通し。

株式の状況
VC出資なく、大半のストックオプションは当面行使不可
 ベンチャーキャピタルからの出資はなく、大半の株式はロックアップ対象となっている。ストックオプションの未行使残高はあるものの、大半は行使可能期間に入っていない。当面は、株式需給上の大きな課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 1,115千株(単元100株、15.5に1:500株式分割後)
B. 公募 160千株、増資によるオーバーアロットメント 55,400株
C. 売出し 209,800株(売出し元は法人129,800株、残は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 124,500株
 E. うち潜在株式に算入する数 36千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,366,400株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:法人2社と会社関係者9名に対して90日間。対象株数は1,176千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
07年8月  7,500株  200円 09年8月〜16年9月
07年9月 28,500株  200円 09年9月〜16年9月
15年4月 88,500株 1,200円 17年4月〜25年4月

 目論見書でのアイビーシーの想定発行価格は2,840円で、この価格に基づく公募によるアイビーシーの手取り概算額は約412百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限144百万円と合わせた資金使途は、
・ 開発環境整備のためのサーバ購入費用等に20百万円
・ 業務効率向上のための社内基幹システム導入費用に30百万円
・ 陣容拡大に伴う本社及び西日本事業所のオフィス増床による工事関係費用等に22百万円
・ 本社及び西日本事業所のオフィス増床による敷金に24百万円
・ 今後の事業拡大のための人材の確保等を目的とした採用関連費用及び人件費等に239百万円
・ 製品・サービスに関する展示会・イベントへの出展に係る広告宣伝費用に50百万円
・ 借入金の返済に100百万円

 残額は、本社及び西日本事業所のオフィス増床による、地代家賃増加分等の運転資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 アイビーシーのウエブサイトには8月18日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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