7781平山IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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平山(7781 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:精密機器

業績は悪くないものの、特段の強みは見られない
 足元の業績は伸びているが、業態としては一般的な人材派遣サービスの範疇であり、特徴的な強みは見当たらない。16.6期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約14倍となる。

 業績の伸びと業態の一般的な点を踏まえると、妥当な価格水準に設定されているとみられる。現時点で、特別にこれ以上に評価できる点は見当たらない。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 14/6 15/3 15/6見 16/6予
売上高(百万円)
8,250

6,559
9.4%
9,026
11.0%
10,017
営業利益(百万円)
319

292
10.7%
353
21.8%
430
経常利益(百万円)
326

293
8.7%
354
22.0%
432
当期利益(百万円)
182

157
10.8%
202
25.2%
253
総資産(百万円)
純資産(百万円)
4,039
1,284
3,981
1,470
--
--
--
--
株主資本比率(%) 31.8% 36.9% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
8.1%
14.2%
7.4%
10.7%
--
--
--
--
発行済株式数 1,738.2 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
105
739
90
846
116
--
146
--
配当(円/株) 32.8 -- -- --

事業概要
製造コンサルティング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、人材派遣事業、有料職業紹介事業
 平山グループは、当社平山と連結子会社1社、非連結子会社社2社により構成されており、アウトソーシング事業及び技術者派遣事業を主たる事業としている。

 アウトソーシング事業では、医療機器・医薬品、輸送用機器、住宅設備機器、食品関連製品等を製造する顧客企業内の製造工程等において、製造請負、製造派遣、人材紹介の事業を行っている。

 技術者派遣事業は、平山グループの従業員を取引先のエンジニアリング分野へ技術者として派遣することに特化した事業であり、宇宙航空・自動車・鉄道から、家電・精密機器まで、設計・開発、評価・解析等の部門に派遣を行っている。

 その他事業としては、製造業の上流である製品開発設計から生産、物流、サプライチェーンに至るまでの工程において、コスト削減、生産性向上、品質管理等の課題を、現場改善コンサルタントが、取引先と共に解決するサービス等を提供している。
収支の状況
16.6期業績予想では、医療・医薬関連を中心に堅調に業績拡大の見通し
■16.6期業績予想
 アウトソーシング事業では、主要な取引先であるテルモについては、同社の生産計画等から対前期比+約5%の売上増加を見込み、その他の継続的な取引を行っている既存取引先については、同+約14%の増加を見込んでいる。更に、新規取引先の開拓を織り込み、合計で対前期比+11.4%の増収の見通し。

 技術者派遣事業では、既存取引先からの派遣ニーズについて強い要請が増加していることに対応し、対前期比+4.3%の増収の見通し。

 アウトソーシング事業の業務拡大による人員増加や採用広告費の増加を見込むものの、営業利益・経常利益は共に対前期比+20%超の増益となる見通し。

株式の状況
ストックオプションは上場直後から全数行使可能となる見込み
 ベンチャーキャピタルからの出資はないが、ストックオプションの未行使残高が大量にあり、全数が上場直後から行使可能となる模様。ただ、既存株式は会社関係者とその資産管理会社が、大半を所有の上ロックアップ対象ともなっており、ストックオプションの行使以外のリスク要素は少ない。

A. 発行済み株式数 1,415,200株(単元100株、15.2に1:200株式分割後)
B. 公募 260千株、増資によるオーバーアロットメント 63千株
C. 売出し 160千株(売出し元は会社関係者1名と法人1社)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 172,600株
 E. うち潜在株式に算入する数 172,600株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,738,200株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者2名と法人2社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
08年6月   40,000株 440円 10年7月〜18年6月
14年12月 119,000株 925円 14年12月〜24年11月
14年11月  13,600株 925円 15年2月〜24年11月

 目論見書での平山の想定発行価格は2,080円で、この価格に基づく公募による平山の手取り概算額は約482百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額約120百万円と合わせた資金使途は、全額をアウトソーシング事業に係る人材募集のための採用広告費(各種宣伝広告媒体への求人情報掲載等の費用)に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 平山のウエブサイトには、6月7日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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