6045レントラックスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
| IPO初値分析・株式投資  | What's New  | LINKs  | SITE MAP  | IPO株日記  |

レントラックス(6045 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

実力的には評価できるが、株式需給が最大のリスク要因
 マーケットで評価されやすい事業形態であり、実際足元の業績の伸びも目覚ましいものがある。

 15.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約29倍となるが、ここから更に高い評価が十分に見込める。但し、大口株主であるベンチャーキャピタルがロックアップ対象となっていない点と、ストックオプションが大量に即行使可能となる点でリスクがあり、相場状況には注意が必要とおもわれる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/3 14/3 14/12 15/3予
売上高(百万円)
925
130%
2,127

2,436
66.9%
3,551
営業利益(百万円)
34
368%
159

179
71.5%
273
経常利益(百万円)
26
496%
156

177
67.7%
262
当期利益(百万円)
30
283%
114

114
53.8%
175
総資産(百万円)
純資産(百万円)
397
62
745
176
788
291
--
--
株主資本比率(%) 15.7% 23.6% 36.9% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.6%
47.7%
21.0%
64.6%
22.5%
39.1%
--
--
発行済株式数 2,533.1 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
11.7
25
44.9
70
44.9
115
69.1
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
成果報酬型広告サービス事業、検索連動型広告代行事業
 レントラックスグループは、当社レントラックスと子会社2社から構成され、成果報酬型広告サービス事業と、検索連動型広告代行事業、及びその他の事業を行っている。

 成果報酬型広告サービス事業では、主にPC、スマートフォン向けのインターネット広告サービスとして、成果報酬型広告サービス事業「レントラックス」の運営を行っている。

 レントラックスは、既存パートナーサイト運営者等からの紹介及びレントラックスからのリクルーティング等がなければパートナーサイト登録ができないクローズド型の成果報酬型広告サービスであり、広告主と広告掲載媒体(パートナーサイト)運営者間の仲介として、成果報酬額の調整、確定した成果報酬の回収・支払管理等のサービスを提供している。

 パートナーサイト運営者数(レントラックスに登録した広告掲載媒体の運営者)は、14.12月末時点で8,502名。

 検索連動型広告代行事業では、検索連動型広告の運用代行を行っている。レントラックスは、検索広告事業会社である、ヤフー・Google Asia Pacificの正規代理店となってえり、両社の取次代理を行っており、顧客の検索連動型広告における効果を高めるため、適切なキーワードの選定・管理や最も効果の高い出稿時期の調整などのサポートを行っている。

 その他の事業では、サイト運営用の文章原稿など、各種コンテンツの販売事業や、媒体運営事業、パートナーサイト運営者向けセミナー事業、SEO事業、人事考課システムの提供及び教育研修事業等を行っている。
収支の状況
15.3期も大幅増収増益を維持する見通し
■14.3期実績
 成果報酬型広告サービスにおいて、主力の金融案件及び自動車買取り案件の広告獲得への注力や、パートナーサイト運営者との連携強化等の結果、成果報酬獲得件数が順調に増加し、また、検索連動型広告代行事業においても、広告主の獲得件数を増やし、売上高の増加に寄与している。

 これらの活動の結果、売上高は対前期比+230%の増収となり、営業利益・経常利益ではそれぞれ対前期比4倍強、約6倍の大幅な増益となった。

株式の状況
VC出資が大量にあり、ロックアップ対象外に。ストックオプションも大量
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、その全数がロックアップ対象となっていない。更に、ストックオプションの未行使残高も大量にあり一部は行使制限期間中ではあるものの、大部分は上場直後から行使可能になるとみられる。

 公募株式数369千株に加えて、ベンチャーキャピタル保有分とストックオプションの行使可能分の合計約664千株も市中に流通する可能性があり、注意が必要。

A. 発行済み株式数 2,050千株(単元100株、15.1に1:200株式分割後)
B. 公募 369千株、増資によるオーバーアロットメント 55千株
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 194,600株
 E. うち潜在株式に算入する数 114,100株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,533,100株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 550千株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者4名に対して90日間。対象株数は1,590千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年7月 15,000株 10円 08年7月〜16年7月
06年11月 75,000株 10円 08年11月〜16年11月
07年8月 10,000株 500円 10年3月〜17年8月
12年6月 56,400株 40円 15年5月〜19年6月(*)
13年6月 33,000株 40円 16年5月〜20年6月(*)
14年6月  5,200株 75円 16年12月〜20年6月(*)
*年度ごとに1/4ずつ行使可能範囲が拡大する制限条項付

 目論見書でのレントラックスの想定発行価格は1,980円で、この価格に基づく公募によるレントラックスの手取り概算額は約662百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約100百万円と合わせた資金使途は、成果報酬型広告サービス事業と検索連動型広告代行事業の事業拡大に伴う運転資金に充当する予定。

 具体的には以下の通り。
 取扱いデータ量増加に対応するためのサーバー等の追加使用: 15百万円
 システムの仕様追加: 48
 パートナーサイト運営者への成果報酬支払早期化に対応する資金: 420
 検索連動型広告代行事業における前払い広告媒体費の増額対応: 105

情報開示の状況
開示あり
 レントラックスのウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。掲載されているコンテンツは決算実績。


IPOを申し込む時に便利な銀行・証券会社はどこか?管理人が解説します > 「IPOのための証券会社・銀行選び」

 | 2015年IPO一覧(既上場)  | IPO初値分析・株式投資 |
本資料における個別銘柄に関する注意事項
 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
その他の重要な注意事項
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。
本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送