6039日本動物高度医療センターIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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日本動物高度医療センター(6039 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

高い評価が可能だが、VCのロックアップ解除リスクが課題
 これまでに類を見ない新しいタイプの事業形態であり、実際足元の業績の伸びも目覚ましい。マーケットで高く評価される可能性は十分にあると思われる。15.3期業績予想のEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約12倍となるが、更に高い評価が十分に可能とみられる。

 課題点としては、あまりに高く評価された場合に、ベンチャーキャピタルのロックアップが解除される点があげられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/3 14/3 14/12 15/3予
売上高(百万円)
1,327
11.6%
1,481

1,441
29.1%
1,913
営業利益(百万円)
52
121%
115

138
37.4%
158
経常利益(百万円)
12
674%
93

128
55.0%
144
当期利益(百万円)
7
--
86

113
46.2%
126
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,986
276
3,224
362
3,826
476
--
--
株主資本比率(%) 9.2% 11.2% 12.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
0.4%
2.4%
2.9%
23.8%
3.3%
23.8%
--
--
発行済株式数 2,340.7 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
3.0
118
36.8
155
48.3
203
53.8
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
犬・猫向けの高度医療を行う二次診療専門動物病院
 日本動物高度医療センターグループは、当社日本動物高度医療センターと連結子会社2社から構成され、動物医療業界における高度医療を提供している。

 日本動物高度医療センターでは、当該事業を以下の通り3分類している。
1.二次診療サービス
 一次診療施設からの紹介を受け、特定の専門分野を持った獣医師が、高度な医療機器を使用して、診察・検査・投薬・手術等の診療サービスを行う。サービスの提供を行った際に、買主から診療費を受取り、一次診療施設からは紹介料等は受取っていない。

2.画像診断サービス
 一次診療施設からの紹介を受け、特定の専門分野を持った獣医師が、高度な医療機器を使用して、画像の撮影・読影・診断等のサービスを行う。サービスの提供を行った際に、買主から診療費を受取り、一次診療施設からは紹介料等は受取っていない。

3.その他
 上記の診療・画像診断以外の、主に一次診療施設向けのサービスや物品販売等。

 日本動物高度医療センターでは、全国各地の動物病院と覚書を締結し、優先的な紹介患者の受け入れ、診療手術への参加、当社施設の利用(有料)等のサービスを行っている。連携病院数は、15.1末時点で3,005病院。
収支の状況
大幅な増収増益を15.3期も維持する見通し
■14.3期実績
 当期は高度医療レベル向上のため一部の診療機器の更新を行った。また獣医師を常勤・非常勤合わせて14名増員し、診療体制の整備・拡充を図った。その結果、初診数は対前期比+5.9%増の3,816件となった。

 一方、業務効率の向上を目指し、電子カルテによる診療記録・データの管理を進めてきた。

 教育部門では、卒後教育のための臨床獣医師研修の受け入れや、日本動物高度医療センター独自の卒後臨床研修プログラム、小動物外科レジデントプログラムなどの積極的に取り組んだ。

 以上の結果、売上高は対前期比+11.6%の増収となり、営業利益では同+121%の増益となった。

株式の状況
VC保有株式が大量にあり、価格条件によりロックアップがはずれる可能性も

 ストックオプションの未行使残高があるものの、大半は当面行使期間に入らない。ベンチャーキャピタルからの出資があり、非常に高いシェアとなっている。ロックアップの対象とはなっているものの、本件の場合、発行価格の1.5倍以上の売却可能価格にヒットする可能性もあり、この場合には、大量の株式が市中に出回る可能性がある。

A. 発行済み株式数 2,069千株(単元100株、13.1に1:100株式分割後)
B. 公募 133千株、増資によるオーバーアロットメント 108,700株
C. 売出し 592,300株(売出し元は会社関係者4,500株、ベンチャーキャピタル514,100株)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 230,000株
 E. うち潜在株式に算入する数 30千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,340,700株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 1,375,400株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル4組合と銀行1行に対して90日間。但し発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。その他、会社関係者10名と法人2社に対して180日間。対象株数は1,773,100株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
07年3月  30,000株 500円 09年4月〜17年3月
14年6月 200,000株 500円 17年7月〜24年5月

 目論見書での日本動物高度医療センターの想定発行価格は1,130円で、この価格に基づく公募による日本動物高度医療センターの手取り概算額は約130百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約112百万円と合わせた資金使途は、財務体質の改善を目的として、過去に調達した設備投資のための長期借入金の返済資金に全額を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 日本動物高度医療センターのウエブサイトには、2月26日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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