3914ジグソーIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ジグソー(3914 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

ひとまずマーケットでの高評価は得られそう
 IoT関連の事業を展開しているということで、最先端の時流に乗ったビジネス展開として高く評価されるとみられる。但し、15.12期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約67倍となり、今後の成長性や上場後のマーケットでの高評価を、既に十分に織り込んだ価格設定になっているとみられる。

 公募価格水準を割り込むことは、現在のマーケット環境からは考えにくいものの、上場直後の熱気が冷めてからの株価動向には注意が必要と思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/12 14/12 15/12予
売上高(百万円)
380
33.3%
506
36.1%
688
営業利益(百万円)
32
95.9%
62
147.8%
154
経常利益(百万円)
33
90.2%
62
134.3%
145
当期利益(百万円)
24
232.6%
80
26.2%
100
総資産(百万円)
純資産(百万円)
186
36
337
115
--
--
株主資本比率(%) 19.3% 34.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
17.5%
66.6%
18.3%
68.9%
--
--
発行済株式数 3,227.5 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
7.4
11.1
24.6
35.8
31.1
配当(円/株) -- -- --

事業概要
IoTビッグデータをベースとした、インターネットシステムの自動マネジメントサービス事業
 ジグソーは、IoTビッグデータをベースとした自動運用サービス(インターネットシステムの自動マネジメントサービス)を提供しております。ジグソーは、IoTビッグデータやインターネットにおける基盤技術力をベースとした自動化を進め、お客様、社会のインターネットサービスを支え・守る「マネジメントサービス事業」を展開している。

 マネジメントサービス事業では、ジグソーが独自で開発したロボット型オートディレクションプラットフォーム「puzzle」をベースに、主にクラウドインフラと物理サーバを対象としたマネジメント(監視・運用等)を展開しており、「puzzle」導入・設定等に係る初期費用及びマネジメントサービスに係る月額費用を主たる収益源としている。

 また、顧客から要望等がある場合には、マネジメント(監視・運用等)開始の前段階にあたる顧客サーバ構築(クラウドサーバを構築する場合には、ジグソー独自で開発した自動構築プログラムにより構築)についても行っている。

 主なサービス内容は以下の通り。
■センサリング(遠隔自動監視)
 「puzzle」をベースとした自動制御に加え、並行して現在は24時間365日有人による監視を実施。監視アラート(障害)の自動制御をベースに、自動優先順位付け、自動作業指示及びアラートの原因を正確に把握し、事前対応策を自動的に指示・制御。

■自動制御(一次対応)
 アラート等を起点とした自動優先順位付け及び自動作業指示及び手順に基づいた作業を実施。手順書の自動作成サポートや必要に応じたフレキシブルな手順書の修正も行っている。

■フルマネジメント(二次対応)
 上記二項目に加えた二次対応の実施。
収支の状況
14.12期実績に続いて15.12期も大幅な増収増益の見通し
■14.12期実績
 当期には、商談案件の獲得と会社の組織体制の確立・強化に努めたことにより、既存案件数の積み上がりと新規案件獲得の拡大が順調に進んでいる。特にクラウド関係の市場拡大により、売上は順調に拡大している。

 また、10月には札幌本社を移転し「SCC(札幌コントロールセンター)」を開設し、より一層質の高いサービス提供のための基盤を固めた。

 以上の結果、当期の売上高は対前期比+33.3%の増収となり、営業利益・経常利益は、対前期比で倍増に近い増益となった。

株式の状況
ストックオプションは当面行使不可、VC出資はロックアップ対象
 ストックオプションの未行使残高があるが、行使可能期間に入るまで、しばらくの猶予がある。ベンチャーキャピタルからの出資もあるが、ボリュームは大きいものではなく、行使可能条件は付されているものの、一応はロックアップの対象ともなっている。特別に注意が必要という水準ではない。

A. 発行済み株式数 2,990千株(単元100株、15.2に1:5株式分割後)
B. 公募 200千株、増資によるオーバーアロットメント 37,500株
C. 売出し 50千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 220,500株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,227,500株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 162,000株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者3名に対して180日間。更に、ベンチャーキャピタル5組合等に対して90日間。但し、後者については発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は2,750,500株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
14年3月 192,000株 500円 16年4月〜24年3月
14年3月  28,500株 500円 16年7月〜24年3月

 目論見書でのジグソーの想定発行価格は2,090円で、この価格に基づく公募によるジグソーの手取り概算額は約379百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限約71百万円とあわせた資金使途は、A&A技術開発及び監視ロボット、人工知能及びスマートマシンの研究開発に係る人件費等に129百万円、今後の事業拡大のための優秀な人材の確保等を目的とした採用活動費・人件費に145百万円、人員拡充に伴う本社設備増強及び東京オフィス移転費用に150百万円を充当し、残額は、財務体質及び経営基盤安定化のため、金融機関からの借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ジグソーのウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に開設されているものの、3月28日時点で掲載されているコンテンツはない。


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