3445_RS Technologies_IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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RS Technologies(3445 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:金属製品

一見割高に見えるが、実力を反映した妥当な想定価格水準とみられる
 15.12期は特殊要因により減益の業績予想となっているが、順調に業績を拡大している。15.12期業績予想でのEPSに基づく想定されている公募価格のPERは約77倍となる。非常に高い水準となるが、14.12期実績ベースで計算したPERは約23倍であり、特殊要因を除いた実力ベースでは、妥当な価格水準になっているとみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))、13.12期は個別
決算期 13/12 14/9 14/12 15/12予
売上高(百万円)
3,475

3,387
31.4%
4,566
20.1%
5,486
営業利益(百万円)
703

814
66.0%
1,166
-20.5%
927
経常利益(百万円)
819

763
52.4%
1,248
-32.0%
849
当期利益(百万円)
525

455
26.6%
664
-36.8%
420
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,320
650
3,972
1,372
6,823
1,596
--
--
株主資本比率(%) 28.0% 34.5% 23.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
35.3%
80.8%
19.2%
33.1%
18.3%
41.6%
--
--
発行済株式数 5,440 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
96.5
119
83.5
252
122.1
293
77.2
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
シリコンウェーハの再生加工及び販売事業、半導体関係事業

 RS Technologiesグループは当社RS Technologiesと連結子会社1社から構成されている。RS Technologiesグループの主な事業であるシリコンウエーハ再生事業は、ラサ工業が半導体製造会社にサービスを提供してきた事業を引き継いだもので、半導体製造過程で発生するモニタウエーハの再生を行う。

 また、シリコンウエーハ再生事業の他、ウエーハ事業としてシリコンウエーハ販売事業、酸化膜成膜加工サービス事業、ソーラー事業として太陽光発電事業、その他の事業として機械装置等販売事業等を行っている。

 シリコンウエーハ再生事業では、モニタウエーハが各製造工程で抜き取りがされるため、円盤のまま形状が残る一方、加工済のモニタウエーハには様々な情報が組み込まれているため、そのままの状態では工程へ再投入できず、廃棄される。

 一方、一枚のモニタウエーハには10回から20回程度の再生が可能であり、半導体製造会社は加工済のモニタウエーハを再生加工することで、新品のウエーハと同等品質のモニタウエーハを低コストで利用することが出来る。

 シリコンウエーハ販売事業では、RS Technologiesが仕入れたモニタウエーハ及びダミーウエーハを再生し、ニーズに合わせて販売している。

 酸化膜成膜加工サービス事業では、半導体製造における標準的な最初の工程を請け負うサービスとして、主に製品用シリコンウエーハの表面を、絶縁膜として使用される酸化膜を生成して加工している。

 ソーラー事業では、約1MWの太陽光発電を行っている。

 機械装置等販売事業では、主に中古の半導体関連機械装置と消耗材を対象として、解体・搬出・陸送・海運・搬入・組立を一括してプロデュースし、主に中国市場へ販売している。
収支の状況
14.12期は増収増益だが、15.12期は特殊要因により増収減益の見通し
■13.12期実績
 ウエーハ事業では、台湾市場で年度後半から取引量の拡大に成功し、海外メーカーからのシリコンウエーハ再生需要が下期に増加したことから、その他の地域においても堅調に取引量を増やすことができた。この結果、同セグメントの売上高は対前期比+133.6%の増収となった。

 ソーラー事業及びその他のセグメントは当期から事業を開始しており、全体の売上高は対前期比+142.5%の増収、営業損益は前期の赤字計上から黒字化し、経常利益でも対前期比約18倍の増益となった。

■15.12期業績予想
 三本木工場において新たな製造設備を導入し、生産能力の増強を図るとともに、半導体受託生産企業が集中する台湾において工場を新設することを予定している。これに伴って、新たな製造設備取得に伴う減価償却費の増加と、既存設備の移設に伴う特別損失の発生を見込んでいる。

株式の状況
VC出資ありロックアップ対象外だがボリューム小、ストックオプションも当面行使不可
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、ロックアップの対象となっていないものの、ボリュームは大きいものではない。また、ストックオプションの未行使残高があるが、こちらもボリュームが小さい上、当面は行使可能期間に入ってこない。総じて株式需給に大きな影響を与える要素は見当たらない。

A. 発行済み株式数 5,110千株(単元100株、14.12に1:500株式分割後)
B. 公募 330千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 750千株(売出し元は法人510千株、他は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 197千株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 5,440千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 110千株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者12名と法人3社に対して90日間。対象株数は4,778千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
13年12月 197,000株 400円 16年6月〜24年6月

 目論見書でのRS Technologiesの想定発行価格は2,800円で、この価格に基づく公募によるRS Technologies の手取り概算額は約842百万円とされている。

 別途予定している第三者割当増資の手取り概算額上限約417百万円と合わせた資金使途は、三本木工場の設備投資のために調達した借入金の返済資金に500百万円、残額は連結子会社に対する融資資金に充当する予定。

 融資先の連結子会社では、シリコンウエーハ再生工場に係る設備投資資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 RS Technologiesのウエブサイトには、2月20日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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