IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
ヒューマンウェブ(3224 東証マザーズ)IPO |
マーケット環境を含めると、なんとか妥当な範囲内か 基本的には、店舗展開の拡大にあわせて業績が拡大する形態の事業構造になっており、これまでのところは、堅調に事業拡大をしている。 15.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約19倍となる。一般的な外食産業としてみた場合、やや強気な印象のある価格設定だが、マーケット環境が悪くないことを考慮すると、ぎりぎり妥当水準に収まっているかという印象を受ける。 連結データ(肩は対前期比(%))
ヒューマンウェブグループは、牡蠣を主体とするレストラン(オイスターバー)を経営する直営店舗事業と、安全性の高い牡蠣の生産研究、産地の開拓、牡蠣の安定供給を目的として、牡蠣の卸売事業を展開している。 直営店舗事業では、国内最大級のオイスターバーチェーンとして、東京を中心とした首都圏の百貨店や商業施設を軸に「ガンボ&オイスターバー」をはじめとする複数のブランドによる飲食店舗の運営を行っている。15年1月末現在、関東地区(東京、神奈川、千葉、茨城)20店舗、中部地区(名古屋)1店舗、関西地区(大阪、神戸)5店舗、九州地区(福岡)2店舗の計28店舗を立地、顧客特性に応じてブランドを分けて展開している。 卸売事業では、ヒューマンウェブで安全性を確保するために確立した浄化・検査体制を整えるとともに、直営店舗事業における牡蠣消費量を背景とした集中購買を全国各地の牡蠣生産者から実施している。これらの取り組みにより、安全、高品質かつ低価格の牡蠣を直営店舗に提供するとともに、グループ外の飲食店舗に対して卸売している。 |
■14.3期実績 直営店舗事業においては、13年4月に、路面店として2号店舗となる「ガンボ&オイスターバー池袋東口店」をオープン、9月に大阪梅田のショッピングセンターのハービスエントに「オイスタールーム梅田ハービスエント店」、10月に大手町エリアの再開発の一環である大型新築ビルの大手町タワーの地下に「ガンボ&オイスターバー大手町店」をオープンした。これにより、14年3月31日現在の店舗数は合計23店舗となった。 さらに、既存店においては、増席を伴うリニューアルの実施(6店舗)や重要な営業財産たるOPC会員の増強に向け会員限定の催事企画の開催などに努め、14年3月31日現在におけるOPC会員数は約27万人となった。 以上の結果、直営店舗事業における売上高は対前期比+15.9%の増収、セグメント利益は同+10.3%の増益となった。 卸売事業においては、直営店舗事業で扱っている安全性の高い牡蠣をメニューに加えたいとの一般飲食店からの要望が年々増えてきており、中小・個人飲食店のメニューサポートとして牡蠣の新しい食べ方提案などを行い、新規取引先の獲得に向けた営業に注力した。その結果、中小・個人飲食店を中心に新規取引先が順調に増加した。 以上の結果、卸売事業における売上高は対前期比+28.4%の増収となり、セグメント利益は同+203.6%の増益となった。 以上の結果、全体の売上高は対前期比+18.2%の増収、営業利益・経常利益では、ともに同+20%以上の増益となった。
ベンチャーキャピタルからの出資ウエイトが高いが、大半について、当面はロックアップの対象となる。ストックオプションの未行使残高も相当数あり、一部は行使価格が高いものがあるものの、その他の行使可能性は高いとみられる。これらの諸点を考慮すると、株式需給面では多少の注意が必要とみられる。 A. 発行済み株式数 1,210,900株(単元100株、14.12に1:100株式分割後) B. 公募 200,000株、増資によるオーバーアロットメント 57,300株 C. 売出し 182,300株(売出し元は会社関係者37,500株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 169,000株 E. うち潜在株式に算入する数 120,000株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,588,200株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 292,800株 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者10名、法人2社に対して180日間。ベンチャーキャピタル5組合に対して90日間、但し発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は1,068,400株。 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 07年8月 20,000株 2,000円 07年9月〜17年5月 12年5月 100,000株 500円 14年6月〜22年4月 13年5月 49,000株 500円 15年6月〜23年4月 目論見書でのヒューマンウェブの想定発行価格は1,700円で、この価格に基づく公募によるヒューマンウェブの手取り概算額は約301百万円とされている。 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限約89百万円と合わせた資金使途は、直営店舗事業における新規出店予定店舗の内装設備費等の支払の一部に使用する予定。
ヒューマンウェブのウエブサイトには、2月18日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||