9467アルファポリスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アルファポリス(9467 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

事業の面白味と比較して、利益の伸びは低い
 業種・業態としては新奇性に富んでいる。ただし、足元の状況では、こうした物珍しさが収益には十分に結びついてはおらず、対前期比較での利益の伸びは、14.3期で約30%、15.3期予想で15%前後にとどまっている。

 15.3期業績予想に基づく、想定されている公募価格のPERは約20倍となる。銘柄の物珍しさから、更に高い評価を得る可能性は高いと思われるが、人気に伴う収益性はまだ確保されていない点には注意が必要だろう。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/3 14/3 14/6 15/3予
売上高(百万円)
1,455
40.7%
2,046

623
27.6%
2,611
営業利益(百万円)
482
34.2%
646

209
17.6%
760
経常利益(百万円)
481
33.9%
644

208
14.9%
740
当期利益(百万円)
294
33.7%
393

136
21.0%
476
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,454
683
2,055
1,077
2,175
1,213
--
--
株主資本比率(%) 47.0% 52.4% 55.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
33.1%
43.1%
31.4%
36.5%
9.6%
11.2%
--
--
発行済株式数 4,843.7(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
60.8
141
81.2
222
28.2
250
98.3
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
インターネット上で話題となっている小説・漫画などのコンテンツを書籍化する事業
 アルファポリスは、同社が運営しているインターネット上のウエブサイトに投稿された小説・漫画等のコンテンツの内から、サイト内でのユーザー評価を参考に、書籍として出版すべきコンテンツを調達している。調達後は、編集部において、コンテンツの品質・商品力を向上させた後、書籍として出版することで収益を上げている。

 14.3月末時点で、累計約15千点、年間約3千点のコンテンツが投稿されており、ユーザー数は約12万人となっている。

 アルファポリスが取り扱っている書籍は、ライトノベル、漫画、文庫、その他書籍の4つのジャンルに分けられる。

情報開示の状況
開示なし
 アルファポリスのウエブサイトには10月2日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
14.3期実績、15.3期予想ともに、増収増益
■14.3期実績
 当期の出版点数は対前期比+73点増の260点となり、刊行の質においても発行1万部を超えるヒット作を安定的に数多く出版した。

 ライトノベルでは、大ヒットシリーズである「ゲート」をはじめ、男性向けの単行本ライトノベル作品の1タイトル当りの実売平均が約1.6万部となり、業績を牽引した。

 漫画では、前期は「ゲート」の売上に大きく依存していたが、当期は「白の皇国物語」や「!」等のライトノベルのコミカライズが好調に推移した。

 文庫では、「レジーナブックス」の文庫化を開始したこと等によって、出版点数は対前期比+23点増の73点となった。

 以上の結果、当期の売上高は対前期比+40.7%の増収、営業利益・経常利益は共に同+30%超の増益となった。

株式の状況
ストックオプションもベンチャーキャピタルからの出資もなし
 ストックオプションもベンチャーキャピタルからの出資もない、シンプルな株主構造となっている。更に、従業員持株会以外の株主全員がロックアップの対象となっている。

 当銘柄は人気化する可能性が高いとみられることから、ロックアップに付されている発行価格の1.5倍以上での行使可能条件が満たされる可能性が高いものの、会社関係者が支配権を薄めることとなる株式売却を大きく進めることは考えにくい。

 全体として、大きな課題のない株主状況になっているとみられる。

A. 発行済み株式数 4,000千株(単元100株、14.8月に1:200株式分割後)
B. 公募 675千株、増資によるオーバーアロットメント 168,700株
C. 売出し 450千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 4,843,700株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者6名と会社関係者に関連する法人1社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は約3,955千株。

 目論見書でのアルファポリスの想定発行価格は2,100円で、この価格に基づく公募によるアルファポリスの手取り概算額は約1,406百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限353百万円と合わせた資金使途は、新規サービスの開発として広告収入還元機能(ユーザーの閲覧数に応じて、広告収入の一部をコンテンツ製作者に対して還元する機能)の追加に35百万円、コンテンツ閲覧用のスマートフォンアプリの開発資金に40百万円、電子書籍販売サイトの開発資金に15百万円を充当する予定。

 また、事業規模拡大に伴う人員増加を受けて、本社オフィスの移転費用に70百万円、取扱い書籍のジャンル拡大の一環である漫画事業領域拡大のための漫画家に対する原稿料として170百万円、書籍刊行点数拡大に向けた印刷費、イラスト・デザイン費、印税に係る費用として1,120百万円を充当する予定。

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