9090丸和運輸機関IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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丸和運輸機関(9090 東証二部)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:陸運業

利益成長の点では苦戦中、妥当な公募価格設定
 国内物流を主力事業としており、売上高は着実に伸びているものの、利益面では目立った伸びは無く、企業成長の点では苦戦している。

 15.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約8倍となっている。足元の業況を考慮すると、妥当な価格設定になっているとみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/3 13/12 14/3 15/3予
売上高(百万円)
48,291

38,611
4.7%
50,562
5.5%
53,329
営業利益(百万円)
3,324

2,290
-17.7%
2,735
5.5%
2,885
経常利益(百万円)
3,240

2,321
-15.4%
2,741
4.3%
2,858
当期利益(百万円)
1,852

1,173
-16.6%
1,545
8.1%
1,670
総資産(百万円)
純資産(百万円)
31,293
8,295
32,540
9,203
--
--
--
--
株主資本比率(%) 26.5% 28.3% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
26.5%
10.4%
28.3%
7.1%
--
--
--
--
発行済株式数 3,896.96(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
475
2,129
301
2,362
396
--
429
--
配当(円/株) 100 -- 100 --

事業概要
サードパーティ・ロジスティクス(3PL)事業、運輸事業、他
 丸和運輸機関は、当社丸和運輸機関と連結子会社等11社で構成されており、主として物流センター業務をコアとするサードパーティ・ロジスティクス(3PL)業務を行っている。その中でも、小売業を中心とした医薬・医薬物流、低温食品物流、常温物流に特化し、事業展開を図っている。

 サードパーティ・ロジスティクス(3PL)では、顧客に対するロジスティクスコンサルティングを行うことにより、その物流ニーズ・ウォンツを把握し、物流戦略の企画立案や物流システムの構築を行い、それを包括的に受託している。具体的には、顧客の販売拠点や輸配送ルート等から物流センター候補地を選定し、センター設計に加え、センター内における一連の作業管理手法や輸配送のダイヤグラムの設定、返品ロジスティクス等を提案している。

 輸送サービスでは、一般貨物輸送、軽貨物運送、特別積み合せ貨物運送、鉄道利用運送、産業廃棄物の収集運搬など用途に合わせた輸送サービスを提供している。

 その他では、文書保管サービス、不動産賃貸サービス、レストランサービス等を行っている。

収支の状況
14.3期は大幅減益、15.3期は小幅回復の見通し
■13.3期実績
 物流事業では、主要顧客であるドラッグストア業界、スーパーマーケット業界において、業務受託範囲の拡大による物流の増加が売り上げに寄与し、売上高は対前期比+4.6%の増収となった。

 利益面では、新規顧客の獲得による利益増加が寄与したことに加え、物流センター業務の効率改善や物量の情報を収集し、固定費の変動費化に取り組んだことで費用の削減を行った結果、営業利益で対前期比+7.2%の増益となった。

■14.3期実績
 売上高は、主力顧客との取引が順調に拡大したことや、 期の後半に獲得した新規顧客との取引開始により対前期比+4.7%の増収の見通し。

 営業利益は、神奈川県に新設した大型物流センター及び規顧客との取引開始伴う初期費用負担、先行投資としての新卒採用、燃料である軽油価格の高騰影響により、対前期比マイナス17.7%の減益の見通し。経常利益・当期利益でも同マイナス10%強の減益となる見通し。

■15.3期予想
 主力顧客では、積極的な事業拡大計画を打ち出しており、取引の拡大が見込め、また低温物流において今期獲得した新規顧客がフルに寄与することから、売上高では、対前期比+5.5%の5.5%の増収の見通し。

 新規顧客との取引開始に伴う初期費用、成長戦略としての新卒者の採用増、燃料費の高騰等の影響による費用増を織り込み、営業利益は対前期比+5.5%、経常利益は同+4.3%の増益の見通し。当期純利益は、復興特別法人税が廃止されたことによる実効率の低下により同+8.0%の増益となる見通し。

株式の状況
大きな需給緩和要因は見当たらない
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。更に、ストックオプションの未行使残高はあるものの、ボリュームは大きいものではない。当面の株式需給に大きな影響を与える要素は見当たらない。

A. 発行済み株式数 3,130,660株(単元100株)
B. 公募 600,000株、増資によるオーバーアロットメント 120,000株
C. 売出し 200,000株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 62,400株
 E. うち潜在株式に算入する数 46,300株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,896,960株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者1名と法人2社に対して90日間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
12年11月 46,300株 2,163円 14年11月〜22年11月
12年11月 16,100株 2,163円 15年3月〜23年3月

 目論見書での丸和運輸機関の想定発行価格は3,270円で、この価格に基づく公募による丸和運輸機関の手取り概算額は約1,794百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額上限362百万円と合わせた資金使途は、文書保管倉庫である秩父セキュリティ新棟建設に450百万円、社債の償還に875百万円、借入金の返済に582百万円、新規物流センター開設における人件費やカゴ車等のマテハン機器等消耗品の購入等の運転資金に250百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 丸和運輸機関のウエブサイトには、3月19日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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