6031サイジニアIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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サイジニア(6031 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

想定公募価格に高評価が織り込まれている状態だが、概ね妥当な水準か
 事業の新奇性は高い一方、まだ事業立上げ段階のため、これまでの実績では赤字決算が続いており、15.6期に黒字化予想となっている状態。

 15.6期業績予想でのEPS(法人税考慮後)に基づく、想定されている公募価格のPERは約80倍強となり、強気な価格設定となっている。しかし、事業の新奇性・成長性に加えて、公募・売出しによる公開単元数が4千強と少ない点もあり、ある程度人気化することは見込めると思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/6 14/6 14/9 15/6予
売上高(百万円)
275
101.7%
555

211
87.7%
1,043
営業利益(百万円)
-19

-96

20

96
経常利益(百万円)
-19

-97

18

88
当期利益(百万円)
-19

-98

17

81
総資産(百万円)
純資産(百万円)
267
232
272
154
385
262
--
--
株主資本比率(%) 86.8% 56.6% 68.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
--
--
4.7%
6.3%
--
--
発行済株式数 2,089 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
111
--
74
8
125
39
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
EC事業者及び小売業向けのパーソナライズ・エンジン「デクワス」を利用したインターネットマーケティング支援サービスを提供
 サイジニアは、顧客企業のインターネット上のマーケティング活動を支援する事業を行っている。サービスのカテゴリーは、「パーソナライズ・レコメンドサービス」と「パーソナライズ・アドサービス」に区分される。

 パーソナライズ・レコメンドサービスは、主にECサイトを運営する企業向けのサービスで、オンライン上の行動履歴からユーザーの趣味嗜好を解析し、おすすめをアウトプットするサービス。アウトプット先が自社のサービスウエブサイトに提示するサービスとして「デクワス.RECO」、紙やハガキなどの印刷物におすすめ商品・サービスを印刷するサービスとして「デクワス.POD」を行っている。

 パーソナライズ・アドサービスは、主にECサイトを運営する企業向けのサービスで、オンライン上の行動履歴からユーザーの趣味嗜好を解析し、インターネット広告上でおすすめをアウトプットし、自社サービスサイトへ誘導して購買を促すサービス。

 おすすめのアウトプット先が自社のウエブサイトではなく、オンライン上の広告枠という点に特徴があり、「デクワス.AD」は広告配信機能は持たず、おすすめの商品、サービス、物件情報、求人情報を提示するサービス。「デクワス.DSP」は、「デクワス.AD」に広告配信機能を付加したサービス。

情報開示の状況
開示なし
 サイジニアのウエブサイトには、11月20日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
14.6期まで赤字決算、15.6期に黒字化見通し
■14.6期実績
 パーソナライズ・レコメンドサービスでは、デクワス.RECOについて、安定的な顧客基盤の確保により順調に売り上げが推移した。また、デクワス.PODでは、今期から大手アパレル企業との取引を開始した。この結果同サービスの売上高は対前期比+12.3%の増収となった。

 パーソナライズ・アドサービスでは、デクワス.ADについて前期からの販売代理店との関係強化によって、順調に売り上げが推移した。また、運用型ディスプレイ広告の市場が引き続き堅調に伸びていることから、サイジニアでも大手顧客からの引き合いが増加した。この結果、同サービスの売上高は対前期比+170.6%の増収となった。

 以上の結果、当期の売上高は対前期比+101.7%と倍増の増収となったものの、営業損失・経常損失を計上した。

株式の状況
VC出資は大半がロックアップ対象、ストックオプションは大半が行使不可期間
 ストックオプションの未行使残高があるものの、大半は行使可能期間に入っていないため、上場直後に行使可能なボリュームは小さい。ベンチャーキャピタルからの出資があるが、大半はロックアップの対象になっている。当面は株式需給面での重要な課題はないと思われる。

A. 発行済み株式数 1,707,597株(単元100株、14.11に1:3株式分割後)
B. 公募 258,500株、増資によるオーバーアロットメント 59,100株
C. 売出し 136,000株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 240,663株
 E. うち潜在株式に算入する数 63,720株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 2,088,917株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 823,524株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者8名と法人2社に対して180日間。加えて、ベンチャーキャピタル3組合に対して90日間。後者は発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は、1,428,429株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況(14.11に1:3株式分割前)
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
08年11月 15,440株 1,938円 10年11月〜18年11月
08年11月  3,800株 1,938円 11年11月〜18年11月
12年11月  2,000株 3,545円 14年11月〜22年11月
12年11月    850株 3,545円 15年2月〜23年2月
12年11月    500株 3,545円 15年5月〜23年5月
12年11月  2,700株 3,545円 15年11月〜23年11月
14年6月  53,031株 4,419円 16年7月〜24年7月
14年6月   2,000株 4,419円 16年9月〜24年9月

 目論見書でのサイジニアの想定発行価格は2,280円で、この価格に基づく公募によるサイジニアの手取り概算額は約532百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限123百万円と合わせた資金使途は、広告配信量と取扱いデータ量の増加に対応するためのサーバー等の設備投資に178百万円、データセンターの利用料の増加に241百万円、通信回線料の増加に116百万円を充当し、残額は人員拡充に伴うオフィス移転やオフィス構築費用等に充当する予定。


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