IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
GMO TECH(6026 東証マザーズ)IPO |
公募価格の水準は妥当と思われるが、そもそも親子上場の意義を問われる案件 ネット広告美ビジネスを展開しており、足元の成長性は高い。14.12期業績予想のEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約50倍となる。現状の成長性を踏まえると、妥当な評価水準と思われる。 とはいえ、そもそも親会社が上場会社であり、当GMO TECHの事業内容も、親会社のビジネスからかけ離れたものではない。子会社に分割した上で親子上場を行う意義には乏しい。この状況では、子会社株式の含み益をもつ、親会社に投資すれば十分と考えられる。 個別データ(肩は対前期比(%))
GMO TECHは、スマートフォンアプリのプラットフォームにおけるランキング上位表示サービスを提供するスマートフォンアフィリエイトASP事業、SEO対策及びリスティング広告の運用代行を軸にしたインターネット集客事業であるPC・モバイル集客支援事業、iPhone, Androidアプリを簡単に作成できるCMSを提供するスマートフォンアプリCMS ASP事業の3セグメントの事業を展開している。 スマートフォンアフィリエイトASP事業では、Appleが提供するAppStoreとGoogleが提供するGoogle Playを指すスマートフォンアプリのプラットフォームランキング上位表示対策に有効なリワード広告であるGMO SmaADリワード、アクティブ率の高いスマートフォンユーザーを獲得可能なGMO SmaADアドネットワーク、Appstore・Google Play内でのキーワード検索の上位表示を行うGMO SmaAD ASDの3サービスを展開している。 リスティング広告事業では、Google Adwords広告やYahoo!スポンサードサーチ広告に加え、Facebookのユーザーに向けた広告であるFacebook広告の運用代行や、主に飲食店やホテル棟のリアル店舗向けにGoogle Map上の検索上位表示サービスであるMEO対策も提供している。 スマートフォンアプリCMS ASP事業では、OS等の違いに基づく仕様の違いや確認の手間をシステムにより解決することで、アプリの導入を簡単かつ安価とし、非インターネット中小企業でも自社アプリの導入・保有を可能としている。 |
■13.12期実績 スマートフォンアフィリエイトASP事業では、スマートフォンアプリストアでの順位を上げるCPI型リワード広告商品とスマートフォンアプリ向けCPI型ノンインセンティブ広告を積極的に販売し、同セグメントの売上高は対前期比約3倍の増収、前期の営業損失計上から営業黒字化した。 PC・モバイル集客支援事業では、SEOサービスが上半期に堅調に推移したことから、売上高は対前期比で増収となったものの、検索エンジンのアップデートによる影響から原価が上昇したことで、営業利益は対前期比で減益となった。 以上の結果、全体の売上高は対前期比+124%の増収となり、営業利益・経常利益では同+40%超の増益となった。
ストックオプションの未行使残高があるものの、当面は行使期間に入らない状況。ベンチャーキャピタルからの出資はなく、上場後も親会社が大半のシェアを維持することとなる。 A. 発行済み株式数 1,000千株(単元100株、14.3に1:200、14.9に1:5株式分割後) B. 公募 100千株、増資によるオーバーアロットメント なし C. 売出し 175,200株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 41,200株 D. ストックオプション等の残高総数 20,005株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,100千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 株 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者2名と親会社に対して90日間。但し、発行・売出価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は約963千株 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 14年3月 20,005株 2,784円 16年3月〜24年3月 目論見書でのGMO TECHの想定発行価格は5,760円で、この価格に基づく公募によるGMO TECHの手取り概算額は約569百万円とされている。 資金使途は、主にスマートフォンアフィリエイトASP事業におけるソフトウエア等への設備投資資金と、国内外へのイベント出展等の広告宣伝費等の運転資金に充当する予定。 設備投資の具体的内容は、スマートフォンアフィリエイトASP事業における広告取引の増加に備えた、現状設備GMO SmaADシステムの更新投資や、アドテクノロジーの進歩に伴う機能追加等の増強投資と、自社アプリ媒体の開発等。
GMO TECHのウエブサイトには、11月15日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||