3903gumi_IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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gumi(3903 東証)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

人気化必至の銘柄だが、反面、株式の需給緩和要素もあり
 成長性の高い業界であり、当社の足元の業績の伸びも目覚ましく、今回の年末IPOの目玉の一つとして人気化する可能性が高い。

 ただ、15.4期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは100倍超となり、相当程度に人気化を織り込んでいる。ベンチャーキャピタル保有株式の売却とストックオプションの行使による需給緩和リスクもあり、手放しで価格高騰は期待できない。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/4 14/4 14/7 15/4予
売上高(百万円)
5,516
102.9%
11,193

7,109
176.7%
30,972
営業利益(百万円)
-1,138

-102

826

1,329
経常利益(百万円)
-1,188

-168

776

1,277
当期利益(百万円)
-1,343

-184

299

808
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,874
1,688
5,531
3,497
13,422
8,792
--
--
株主資本比率(%) 58.7% 63.2% 65.5% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
--
--
5.8%
3.4%
--
--
発行済株式数 33,168 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
51
--
105
9
265
24
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
モバイルオンラインゲームの開発、運営及び配信
 gumiグループは、モバイルオンラインゲームの開発・運営に特化して事業を行っており、以下の3つのサービスを展開している。

1. ネイティブアプリサービス
 Google Inc.が運営する「Google Play」やApple Inc.が運営する「App Store」などのモバイルアプリ配信プ
ラットフォームにゲームコンテンツを提供するサービス。14.10末時点でリリースしているタイトル数は17本、累計ダウンロード数は2,215万件。

2. ブラウザゲームサービス
 グリーが運営する「GREE」やディー・エヌ・エーが運営する「Mobage」などのモバイル・ソーシャル・ネットワーキング・サービスにゲームコンテンツを提供するサービス。14.10末時点でリリースしているタイトル数は6本、累計ダウンロード数は323万件。

3. パブリッシングサービス
 他社が開発するヒットゲームに対し、当社グループの海外拠点網を活用したゲームコンテンツのローカライズを行い、gumiグループの保有するグローバルな販路の提供やユーザーベースを用いた送客を行うなど、ゲームコンテンツの多国展開機能を提供するサービス。14.10末時点でリリースしているタイトル数は6本、累計ダウンロード数は844万件。

 各サービスにおいて提供するゲームコンテンツはいずれも、プレイ自体は無料で行うことができる、ゲーム内の一部のアイテム等を有料で提供することで課金を行うビジネスモデルとなっている。

 gumiグループでは、ネイティブアプリサービスにおいて収益のアップサイドを確保し、ブラウザゲームサービスで収益の底支えをし、パブリッシングサービスでは収益のボラティリティを低減する方針として、安定した収益基盤の構築を図っている。

収支の状況
14.4期は大幅増収だが赤字決算、15.4期に黒字化見通し
■14.4期実績
 当期はスマートフォン向けネイティブアプリの開発・運営に経営資源を集中し、ネイティブアプリ「ブレイブ フロンティア」のダウンロード数が全世界で1,000万件を超えるヒットとなり、これを核として世界市場への進出を行い、同タイトルのローカライズ版を各国でリリースするなど、事業基盤・顧客基盤を拡大した。

 この結果、当期の売上高は対前期比+102.9%増の増収となったものの、前期に引き続いて、営業損失・経常損失を計上した。

株式の状況
VC出資の約半数はロックアップ対象だが、株価次第で売却可能、ストックオプションは行使可能の見通し
 ベンチャーキャピタルからの出資があり、一部はロックアップ対象となっている。ただ、ベンチャーキャピタル保有分約11.6百万株のうちロックアップ対象は約6百万株と約半数は、カバー対象となっていない。更にロックアップ対象についても価格高騰時には売却可能となっており、当銘柄の場合、売却可能域まで株価があがる可能性がある。

 更に、ストックオプションの未行使残高が大量にあり、全数が上場直後から行使可能となる見通し。ベンチャーキャピタル保有株式とストックオプションの行使によって、株式需給が緩和されるリスクがある。

A. 発行済み株式数 27,164,500株(単元100株、14.8に1:500株式分割後)
B. 公募 1,500,000株、増資によるオーバーアロットメント 1,780,000株
C. 売出し 10,367,200株(売出し元は法人2,350千株、金融機関800千株、会社関係者約230千株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 2,723,500株
 E. うち潜在株式に算入する数 2,723,500株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 33,168,000株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 11,611,000株
既存株主へのロックアップ情報:法人3社とベンチャーキャピタル4組合、会社関係者1名に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。その他会社関係者等8名に対して90日間、こちらは売却可能条件なし。対象株数は約16百万株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
10年7月 280,000株 29円 12年9月〜20年7月
11年7月 70,000株 100円 13年9月〜21年7月
11年7月 630,500株 100円 13年11月〜21年7月
12年3月 225,000株 600円 12年4月〜22年3月
12年3月  90,000株 600円 12年7月〜22年3月
13年4月 427,500株 600円 13年8月〜23年4月
13年4月  40,500株 600円 13年10月〜23年4月
13年11月 245,000株 714円 14年2月〜23年11月
13年12月 30,000株 714円 14年3月〜23年12月
14年5月 547,000株 1,362円 14年9月〜24年5月
14年6月 137,500株 1,362円 14年10月〜24年5月

 目論見書でのgumiの想定発行価格は3,300円で、この価格に基づく公募によるgumiの手取り概算額は約4,677百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限約5,580百万円と合わせた資金使途は、海外拠点の開設・運営にかかる費用に540百万円、海外拠点の開設等に伴う開発人員の人件費の増加に2,332百万円、残額は、運転資金として広告宣伝費に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 Gumiのウエブサイトには、11月22日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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