3902メディカル・データ・ビジョンIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
| IPO初値分析・株式投資  | What's New  | LINKs  | SITE MAP  | IPO株日記  |

メディカル・データ・ビジョン(3902 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

成長性は高く、想定公募価格にも一定の成長性を織り込み
 電子医療情報を扱うビジネスモデルで、足元の業績の伸びは高い。14.12期業績予想のEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約40倍と高く設定されているものの、足元の利益成長率を考慮すると、決して高すぎることはないとみられる。一定の将来までの成長性を加味した、妥当な価格設定になるとみられる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 12/12 13/12 13/9 14/12予
売上高(百万円)
1,167
31.1%
1,530

1,290
28.0%
1,959
営業利益(百万円)
61
242.1%
210

90
19.2%
250
経常利益(百万円)
63
236.8%
211

88
5.5%
222
当期利益(百万円)
92
123.2%
205

41
-20.9%
162
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,038
8889
1,333
1094
1,450
1,172
--
--
株主資本比率(%) 85.6% 82.1% 80.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.0%
10.3%
15.8%
18.7%
6.1%
3.5%
--
--
発行済株式数 1,252 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
73
710
164
874
33
936
129
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
医療情報統合システムの開発・製作・販売・保守業務、各種医療データの運用・提供サービス業務、及び各種医療データの分析、調査、コンサルティング業務等
 メディカル・データ・ビジョンは、主に医療情報の発生元の一つである医療機関等に向けた経営支援システムの企画、開発、製造、販売、保守業務を提供すると同時に、医療・健康情報を蓄積するデータネットワークサービスと、データネットワークサービスで蓄積された医療・健康情報を、データ発生元である医療機関等による二次利用許諾を得た上で、主に製薬会社や研究機関等の法人向けに各種データ提供を行うデータ利活用サービスを展開している。

 データネットワークサービスでは、疾患と診療行為に応じて1日当たりの入院診療費を定額で計算する入院時包括払い制度を導入した急性期病院に対して、在院日数、医療資源、原価、ベンチマーキング等の多角的な経営、臨床分析に基づいた医療の質と経営の両立を支援する3製品の企画、開発、製造、販売、保守業務を提供している。

 これに加えて、診療所向け電子カルテソリューションの提供による診療所向けサービスや、医療費・健康課題分析・保険事業評価を行うことで、医療費適正化に向けた課題を抽出できる健康保険組合向け経営支援システムの提供などを行っている。
収支の状況
14.12期予想は増収だが、繰越欠損の解消により当期減益の見通し
■13.12期実績
 医療機関向けのパッケージ販売を主としたデータネットワークサービスにおいて、DPC分析ベンチマークシステムの当期の販売が53病院、累計導入数は709病院となった。また、病院向け経営支援システムの当期の販売が28病院、累計導入数は105病院となった。

 また、診療データ分析ツールの利用者数は、当期に4社増加し、大手製薬会社9社に拡大された。

 以上の結果、売上高は対前期比+31.1%の増収となり、営業利益・経常利益は同2倍以上の大幅な増益となった。

株式の状況
ストックオプションは即行使可能で規模も大きい
 ベンチャーキャピタルからの出資があるものの、大半がロックアップの対象となっている。一方、ストックオプションの未行使残高があり、こちらは上場後即行使可能な期間・価格設定となっている。しかも、ボリュームも大きい。

A. 発行済み株式数 934,950株(単元100株、14.9に1:50株式分割後)
B. 公募 170,000株、増資によるオーバーアロットメント 36,000株
C. 売出し 70,600株(売出し元は法人50千株、残は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 111,000株
 E. うち潜在株式に算入する数 111,000株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,251,950株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 62,500株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者6名と一般法人7社とベンチャーキャピタル1組合に対して180日。対象株数は976千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年12月 111,000株 2,000円 08年12月〜16年12月

 目論見書でのメディカル・データ・ビジョンの想定発行価格は4,980円で、この価格に基づく公募によるメディカル・データ・ビジョンの手取り概算額は約770百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額上限約164百万円と合わせた資金使途は、医療・健康情報の発生源である医療機関や健康保険組合等への新サービスに係るシステム設備投資に530百万円、新サービスに係る認知獲得のための広告宣伝費等に350百万円、残額を事業拡大のための人材採用費等に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 メディカル・データ・ビジョンのウエブサイトには、11月18日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


IPOを申し込む時に便利な銀行・証券会社はどこか?管理人が解説します > 「IPOのための証券会社・銀行選び」

 | 2014年IPO一覧(既上場)  | IPO初値分析・株式投資 |
本資料における個別銘柄に関する注意事項
 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
その他の重要な注意事項
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。
本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送