3689イグニスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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イグニス(3689 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

キラーコンテンツの登場が待たれるものの、当面の人気化は必至か
 スマホゲームアプリ等を取り扱っており、注目度は高そうな銘柄。14.9期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約30倍超となる。この水準で既に一定の成長性は織り込まれているのだが、マーケットではこの水準以上に人気化すると思われる。

 欲を言えば、大幅に業績を牽引できるようなキラーコンテンツが欲しいところではあるが、短期的な評価には特に問題ないと思われる。


連結データ、12.9期は個別(肩は対前期比(%))
決算期 12/9 13/9 14/3 14/9予
売上高(百万円)
202
332.7%
874

787
130.0%
2,010
営業利益(百万円)
-28

308

130
59.1%
490
経常利益(百万円)
-29

307

130
59.6%
490
当期利益(百万円)
-30

200

73
47.0%
294
総資産(百万円)
純資産(百万円)
77
-44
519
153
640
228
--
--
株主資本比率(%) -- 29.5% 35.6% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
68.2%
59.2%
130.6%
20.3%
32.0%
--
--
発行済株式数 6,177 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
--
32
25
12
37
48
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
スマートフォン及びタブレット端末等向けのネイティブアプリサービスの提供
 イグニスグループは、当社イグニスと連結子会社5社、関連会社1社から構成されており、スマートフォン向け無料ネイティブアプリの企画・開発・運営事業を軸に、ネイティブアプリサービスを展開している。

 イグニスグループはネイティブアプリをApp StoreやGoogle Play等のプラットフォームを通じてスマートフォンユーザーに提供している。スマートフォンネイティブアプリサービスの収益構造は広告収入と有料課金収入で構成されており、イグニスグループは、スマートフォンアプリ事業として、無料ネイティブアプリを中核とし、収益モデル別に以下の3つのジャンルのビジネスモデルを展開している。
1. 無料ネイティブアプリ(広告収入モデル)
2. 全巻無料型ハイブリッドアプリ(広告収入+課金収入モデル)
3. ネイティブソーシャルゲーム(課金収入モデル)

 無料ネイティブアプリでは、無料で提供するアプリ内に広告を掲載し、その広告収入を収益源としている。イグニスグループのアプリは、スマートフォン端末の動作速度回復アプリなどのスマートフォンの使い勝手向上、便利ツールなど日常利用のツール系アプリや、エンターテイメント系アプリ、ライトゲーム系アプリなど、ジャンルが多岐にわたる。14.4月末現在でイグニスグループが開発したアプリの総ダウンロード数は5,000万ダウンロードを超え、アプリのMAUは599万人となっている。

 全巻無料型ハイブリッドアプリでは、漫画コンテンツを展開している。コンテンツの公開期間中、30分無料で漫画コンテンツを楽しむことができるお試し期間がある。すべてのコンテンツが毎日30分無料で提供されていることが最大の特徴で、関連アプリの合計ダウンロード数は事業開始8ヶ月(13.9月〜14.4月)で300万ダウンロードとなっている。

 無料で読める30分以降も継続して漫画コンテンツを読みたいユーザーは、特定の話数を課金購入することで続きを楽しむことができる。漫画アプリ内には広告も掲載しているため、広告収入と課金収入のハイブリッド型となる。

 ネイティブソーシャルゲームとして、アイテム課金を基本とするネイティブソーシャルゲームアプリを提供している。リリースしたネイティブソーシャルゲームの広告宣伝をイグニスグループが提供する無料ネイティブアプリを通じて行うことで、他のソーシャルゲーム事業者に比べて広告宣伝費を低く抑えている。

 14.4月末現在、各アプリマーケットでダウンロード可能なイグニスグループのスマートフォンアプリ数は、iOS搭載端末向けが50アプリ、Android搭載端末向けが26アプリの合計76アプリとなっている。
収支の状況
13.9期に黒字化、14.9期も増収増益の見通し
■13.9期実績
 無料ネイティブアプリのジャンルでは、無料ネイティブアプリによる広告収入を拡大させるため、イグニスグループの代表作である「だーぱんコレクション」のシリーズ化を進め、また、自社アプリのプロモーションコストを削減する目的で、プロモーションアプリや無料ネイティブアプリの大量開発及びリリースを行った。以上の結果、当ジャンルの売上高は866百万円となった。

 全巻無料型ハイブリッドアプリでは13.9月より全巻無料型の漫画アプリ第一弾として「サラリーマン金太郎」全30巻の漫画アプリをGoogle Playにて提供を開始した。

 ネイティブソーシャルゲームでは、「神姫覚醒!!メルティメイデン」を13.5月にApp Storeにてリリースし、同ゲームのリリース以後、ユーザーの利用動向からゲーム運用を継続して改善した結果、順調にユーザー数を拡大し、収益の拡大に寄与した。以上の結果、当ジャンルの売上高は8百万円となった。

 以上の結果、当期の売上高は874百万円となり、費用面では、事業規模拡大に伴う人員の増加による販売費及び一般管理費の増加等があったものの、売上規模の拡大が費用増加を吸収し、営業利益308百万円、経常利益307百万円となった。

株式の状況
VC出資無し、ストックオプションあるが大半は当面行使不可
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高があるものの、大半は上場直後には行使可能期間に入っていないため、当面の株式需給に与える影響は限定的とみられる。

A. 発行済み株式数 5,400千株(単元100株、14.3に1:600株式分割後)
B. 公募 460千株、増資によるオーバーアロットメント 178,900株
C. 売出し 733千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 457,300株
 E. うち潜在株式に算入する数 138,000株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 6,176,900株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者7名に対して180日間。対象株数は、5,229,600株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
12年8月 138,000株 1円 14年8月〜22年7月
13年6月  99,000株 246円 15年6月〜23年5月
13年6月 200,400株 246円 15年6月〜23年5月
14年3月  19,900株 1,550円 16年3月〜24年2月

 目論見書でのイグニスの想定発行価格は1,540円で、この価格に基づく公募によるイグニスの手取り概算額は約642百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限253百万円と合わせた資金使途は、スマートフォンアプリ事業における人材の採用・育成等に係る人件費や広告宣伝費等の運転資金及び借入金の返済に充当する予定。

 具体的には、人材の採用・育成等にかかる人件費に204百万円、サービス知名度の向上及びユーザー集客のための広告宣伝費に338百万円、借入金の返済に100百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 イグニスのウエブサイトには6月14日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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